※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
カップリングの2曲では、新しいチャレンジができました
── カップリングとして2曲が収録されています。2曲目の「こいもよう」は、鈴木さんの作詞ですね。 鈴木 「ハッピーな恋の歌を書いてみましょう」というお題が出たんです。私が今まで作詞してきた曲は、自分自身のことを見つめたものが多かったので、今回は違う視点で、幸せな歌詞を書いてくださいと。
── 南田健吾さんの作曲・編曲による楽曲も、ポップでかわいい感じですからね。 鈴木 でも、作詞は大変だったんです。ハッピーな恋というものがまったくイメージできなかったので、甘い言葉を散りばめればいいのかなって安易に考えて、最初は体がかゆくなるような歌詞になっちゃったんですね。そしたら「かゆいのはいいんですけど、ただかゆいだけでは共感できません」とダメ出しがあって。
── 作りものっぽくなってしまったということですね。 鈴木 そうなんです。私自身は今、恋をしていないので、どうしたらいいのか悩んじゃって。その後もダメ出しが続いたので、打ち合わせのときに、「私、恋してないからわかんないんです!」と、思わず逆ギレしてしまいました(笑)。
── あはははは(笑)。 鈴木 そうしたら、「自分のことじゃなくて、別の何かを題材にしていいんだよ」と。じゃあ、好きな少女漫画からイメージをふくらませてみようかなと思ってでき上がったのが、「こいもよう」です。
── 題材にしたのは、どんなストーリーの漫画なんですか? 鈴木 学園コメディです。主人公は、おしゃれをするのが大好きな中学生の女の子で、転校してきた男の子と最初は友だちとして接していたんですけど、だんだん好きになっていくというストーリーです。でも、男の子は天然のモテ体質で、いろいろな女の子となかよくなっていくんですね。「この人、私のことをどう思っているんだろう?」という主人公のモヤモヤした気持ちをもとに、歌詞を書きました。
── ボーカルもふわふわで、かわいいなと感じたんですけど、それが理由ですね。 鈴木 私としては、今まで歌ってきた恋の歌よりも、ニュアンスは薄めなんです。メロディが爽やかで、ピアノが入ってきたりしてサウンド感もさらりとしていたので、明るく楽しい感じを大切に、スッと耳になじむボーカルを意識しました。
── 清潔感がある曲になったと思います。そして、3曲目の「One More Step」は、一転して歌詞もサウンドもシリアスなんですよね。 鈴木 今までにないジャンルの曲に挑戦しました。私自身は大好きだけど、鈴木みのりのイメージにはなかった曲を歌ってみたら、ファンのみなさんはどう感じるんだろう?ということを確かめてみたかったんです。そのひとつとして大人っぽいダンスミュージックがあって、「One More Step」はそれをお聴かせする曲になりました。
── 作詞は、Hiro-a-keyさんです。どのような歌詞にしてもらおうと思ったんですか? 鈴木 ライブのMCで、「私は私が楽しいと思うから歌っているんですけど、そんな歌がみなさんにとっても、人生を豊かにするものになっていたらうれしいです」と話ししたことがあって、それを聞いたディレクターさんが「みのりちゃんが自分のためだけでなく、誰かのためにも歌えるようになったら、もっとアーティストして強くなれると思うよ」と言ってくださって。そこから、誰かの背中を押す応援ソングというテーマが生まれました。
── なるほど、そうだったんですね。僕は鈴木さんが自分を鼓舞している曲だと解釈して、「見る前に飛べ!」の次なるステップを表現した曲なのかなと思っていました。 鈴木 「見る前に飛べ!」は私自身の内に秘めた気持ちを歌詞にしたんですけど、「One More Step」は自分のことでもありつつ、より視野を広げた曲になったので、たしかに次のステップになったんじゃないかなと思います。
── 悩みを吐露するようなAメロから、サビに向かって、どんどん希望が増していく展開にグッと来ました。ボーカルも力強くなっていくんですよね。新しいジャンルに挑戦しつつ、鈴木さんらしさが感じられる曲になったと思います。 鈴木 ありがとうございます。今回のカップリング曲は両方とも、自分自身とは離れたところで歌えた曲になって、新しい表現ができたと思っています。
── 最後に、今後の予定を教えていただけますか? 鈴木 9月28日から10月1日にかけて、東名阪でバースデーイベントの「みのりんご収穫祭2019」を開催します。今回で3回目になるんですけど、1回目はカバー曲を多め、2回目は自分の曲を多めに披露してきたので、また最初に戻ってカバー曲多めでやれたらいいなと思っています。もちろん、最新シングルの「ダメハダメ」も歌わせていただきます。
── 「みのりんご収穫祭」はトークコーナーもあって、ライブとはひと味違う楽しさがあります。 鈴木 バースデーイベントということもあって、いつも私の好きなようにやらせていただいてます(笑)。今年はさらに面白くしたいので、みなさん、ぜひ遊びにきてください。
鈴木みのりプロフィール
1997年10月1日生まれ・愛知県出身
TVアニメ「マクロスΔ」歌姫オーディションでグランプリを獲得。同作のフレイア・ヴィオン役で、2016年に声優として本格的に活動を開始。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」のエースボーカルとして、リアルの音楽シーンでも活躍する。2018年1月、TVアニメ「ラーメン大好き小泉さん」のOPテーマ「FEELING AROUND」でソロデビュー。2018年12月には1stアルバム「見る前に飛べ!」をリリースした。
CDデータ
■TVアニメ「手品先輩」エンディングテーマ「ダメハダメ」
1,400円(税別)
レーベル:FlyingDog/2019年8月7日発売
〈収録曲〉
01. ダメハダメ
02. こいもよう
03. One More Step
04. ダメハダメ -Instrumental-
05. こいもよう -Instrumental-
06. One More Step -Instrumental-
インフォメーション
●3rdシングル「ダメハダメ」リリース記念イベント
8月9日(金) 19:30~ アニメイト大阪日本橋5Fイベントホール 【ミニライブ&特典会】
8月10日(土) 15:30~ ソフマップAKIBA・号店 マップ劇場 【ミニライブ&特典会】8月17日(土) 14:00~ アニメイト仙台 【ミニライブ&特典会】
8月17日(土) 16:30~ ゲーマーズ仙台店 【ジャケットサイン会】
8月18日(日) 13:00~ アニメイト渋谷 【ジャケットサイン会】
8月18日(日) 18:30~ アニメイト名古屋(会場:第3太閤ビル) 【ミニライブ&特典会】
※詳しくはオフィシャルサイト http://e-stonemusic.com/minoringo/ まで
●鈴木みのり バースデーイベント「みのりんご収穫祭 2019」
9月28日(土) 【大阪】 umeda TRAD 開場16:00/開演17:00
9月29日(日) 【名古屋】 Electric Lady Land 開場16:00/開演17:00
10月1日(火) 【東京】 山野ホール 開場18:00/開演19:00
※詳しくはオフィシャルサイト http://e-stonemusic.com/minoringo/ まで
(取材・文/鈴木隆詩)