2nd.シングル「D.A.S.H!!!!」発売から、1st.ライブへ！　仲よく楽しく意気上がる「ガールズフィスト!!!!」の4人に直撃！　南松本高校パンクロック同好会わちゃわちゃ座談会

奏恵のキャラソン的な「Full of Lies」は二日酔いに効く？

── 「TYPE B」のC/W「Full of Lies」は、奥村さんがリードボーカル担当の曲ですね。

奥村　はい、初めてメインで歌わせていただきました。この曲は私が作詞もしているんですけど、詞を作るだけでいっぱいいっぱいで自分が歌うことになるとは、まったく想像してなくて。私が歌うと聞いてドキドキしました。歌詞を書くのも初めてで、どうやって考えようかな？って思って。それで自分の一番近い部分……自分が担当している坂ノ下奏恵ちゃんの立場から、いろいろと考えていって「Full of Lies」ができました。

── 聞いていて奏恵の内面を感じる気がしたのは、気のせいではなかったんですね。奥村さんが歌っているので、キャラソンっぽくもあります。

奥村　ああ、そうかもしれないです。とにかく原作マンガを読み返して、奏恵ちゃんはどんなことをしゃべってたかなぁ？って（笑）。そうやってセリフから単語を少しずつつまんできたりして。ぶりっ子ゆえに周りの女の子たちから浮いちゃって、友だちがいなくなっちゃった子なので、そんな傷を抱えてる部分と、メンバー3人と出会ってから頑張って前を向いていく感じをみなさんに伝えられたらいいなぁと思って書き、歌いました。それと、ひとりで歌っているところからきれいなコーラスが入ってからの、全員で歌う流れがすごく好きです。

内山　大人の我々からすると、女子高生って無敵オーラ満点で楽しそうで、悩みなんてないじゃん！なんて思うんですけど、私たちが実際に高校生の頃を思い返すと、そのときなりにいっぱい思い悩んでいたことがあって。そういう部分が「Full of Lies」には出ていますよね。その歌詞や曲調に、まゆち（奥村さん）の声がすごく合っていて……はかない感じがあって。

奥村　ありがとうございます。

内山　まゆちの歌い方で、私がすごく大好きなのが「控え目なビブラート」と「消えるしゃくり」で（一同・笑）。まゆちの主張しすぎないビブラートと、スッと消えていくしゃくりに注目して、じっくり聴いてほしいですね（笑）。

奥村　イイカンジにまとめてくれるなぁって思って聞いてたら、すごいワードが出てきてビックリしちゃった！（笑）。

古川　アニメの最終回や劇中とかの、メチャクチャいいシーンに流れてきそうで、エモい！　って思いました。聴いていて映像的な情景もイメージしやすくて……とにかく奏恵ちゃんが好きになる曲です。奏恵ちゃんにはこんな一面があったのか！　元気なだけじゃないんだな！みたいな。

3人　ああ！

古川　悩みを抱えつつも前に向かっていこうと頑張ってるんだなとか。いろいろ総合的にエモいという感想です（笑）。

浅見　私もエモい曲だなって思うんです。奏恵ちゃんの普段は言えない気持ちなんかを歌詞にして叫んでる感じがしたんです。最初のほうは奏恵ちゃんが自分の中で思っているマイナスのイメージが割と出ている詞だと思うんですけど、それが後半になるに従って、前向きな言葉をたくさん言っていて。そこも奏恵ちゃんらしいなぁって。それと、今回のシングルの夕焼けのキービジュアルともすごくピッタリで！

奥村　それは私もビックリした！　曲をまず聴いたときに浮かんが色が夕焼けの感じだったので、詞に「茜色」って入れたんです。そうしたらキービジュアルが偶然にもまさかの同じ色！

内山　「オオッ！」ってなりましたよね。

浅見　とにかく、奥村さんの奏恵ちゃんの歌声が全身に染み渡るようで……なんていうか、二日酔いの朝に飲む味噌汁みたいな。

（一同・笑）

古川　たとえがシブイ！　なーちゃんからそんなたとえが出るとは思わなかった（笑）。

内山　でもそこは、二日酔いの度合いにもよるかな？（笑）。

── みなさんは大人とはいえ「ガールズフィスト!!!!」は女子高生4人組のお話ですから、二日酔いはたとえとしてどうなんでしょうか？　みたいな（笑）。

4人　ああ、それは確かに。まずいかも～（笑）。

奥村　あれかな。いっぱい運動して汗をかいた後に飲む、スポーツドリンクみたいな爽やかさとか？（笑）。

浅見　ぶ、部活で疲れた後に食べる甘い物！。

3人　（声を揃えて）それだ～！（笑）。

内山　ちょっとなーちゃん、背伸びし過ぎちゃったね！。

浅見　そうですね、頑張りすぎちゃいました（笑）。