ひと足お先にハッピーニューイヤー!「あ~る」「パトレイバー」から最新シングル曲まで歌い上げた笠原弘子ワンマンライブ「月とタイムマシン」レポート

2018年11月20日 18:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

声優・歌手として活躍する笠原弘子さんが、2018年10月6日、ワンマンライブ「月とタイムマシン」を渋谷TAKE OFF7にて開催した。

2017年クリスマスに開催されたライブ以来のワンマンだが、前回はライブ中に声が出なくなるという前代未聞のハプニングに見舞われた笠原さん。今回は前回のリベンジという思いも少なからずあったことだろう。それはきっとファンも同じ気持ちだったはず。

その意気込みがひしひしと感じられるような、スペシャル企画満載のライブの模様をレポートしよう。

 

 

ゆうきまさみ作品に愛を込めて……

ライブ開演に先駆けて、「現在、2018年12月31日11時頃」という設定が、ラジオDJ風のナレーションで告げられる。そう、今回のライブには、「いいお月見の季節にライブができたら……」という願いと、「年末のカウントダウンライブができたら……」という笠原さんの願いが込められているのだ。

年の瀬までにはまだもう少し日があるが、そこは長年笠原さんを応援してきたファンである。しっかりと「笠原ワールド」に身をゆだね、準備はばっちりの様子。

そんな中、「天球儀の涙」「ミリオンス・スター〜1000000分の1の星のあなたへ〜」とムーディーな楽曲でライブはスタート。続く「かぐや姫は地球を見て泣く―Return to the Moon―」では一転してロックなギターに乗せて、哀愁たっぷりに歌い上げる笠原さん。早くも会場からは手拍子が巻き起こり、熱気は急上昇!

宇宙を連想させる幻想的な楽曲でオープニングを盛り上げた笠原さん。ファンとしては、伸びやかな歌声を存分に聴かせてくれたことが何よりも嬉しかったはずだ。

「改めましてこんばんは」

そうあいさつした笠原さんに向けての「こんばんは!」の合唱には、そんなハッピーな気持ちがにじみ出ていたような気がする。

 

 

さて、ライブはここから漫画家・ゆうきまさみ作品特集に突入。

今年は「究極超人あ~る」の最新第10巻が、第9巻から31年の時を経て刊行されたり、笠原さんが歌ったTVアニメ版「機動警察パトレイバー」後期OP「コンディショングリーン~緊急発進~」を含むアナログ盤がリイシューされたりと、にわかに盛り上がりをみせるゆうきまさみ作品。笠原さんは、それらの作品に縁が深いということで、ゆうき作品へのリスペクトも込めて自身が担当した楽曲を披露した。

 

まずは「アッセンブル・インサート」(OVA「アッセンブル・インサート」OP)からスタート! 主人公・南風まろんを演じ、主題歌も歌った初のゆうき作品ということで、笠原さんにとって思い入れの深い作品。ノリノリのバンドサウンドが印象的なポップチューンということもあり、バンドメンバーとも楽しげなパフォーマンスを繰り広げる。

次は「究極超人あ~る」メドレー!「やぁ」「BOY’S SICK」「シャッターチャンス」と、ファン感涙の選曲。特に「やぁ!」のコールアンドレスポンスの楽しさは特筆モノ。そこから、甘酸っぱい青春の香り漂う「くちびるにメモリー」(OVA「究極超人あ~る」エンディングテーマ)に突入。ノスタルジックなイントロから号泣必至だ! そして昔と変わらぬ、瑞々しさをたたえる笠原さんの歌声もたまらない。観客たちを一瞬で青春時代へとタイムスリップさせてくれる。

曲間のMCでは、長野県は田切での「あ~る」記念碑建立の話題に触れる笠原さん。この地は、OVAでも登場した「あ~る」ファンにとっての聖地である。そこで笠原さんも「くちびるにメモリー」を歌いたいとコメントし、会場を沸かせた。

 

そしてこのコーナーの締めとして歌ったのは、OVA「機動警察パトレイバー アーリーデイズ」OP「未来派Lovers」。これまた名曲! 名作アニメには名曲の存在が欠かせない、そんなことを改めて思わせてくれるステージが展開した。

 



ファン投票1位に輝いた曲をライブ披露!

ライブ中盤、早いものでライブ会場はもう日付が変わる頃合いだ。

ここでラジオのトークが再開し、2018年を振り返る笠原さん。今年の笠原さんの流行語は「ありがたき」。20代の頃、一緒に楽曲制作をしていた作曲家がよく口にしていた「ありがたき」という言葉が、他人に感謝を伝える言葉として、今再び笠原さんの中でブームになっているとのこと。また、いろいろなことがあったこの1年だが、ファンが集まってくれる場の大切さを改めて認識したということで、象徴する漢字は「家」だと発表。

 

 

そして、ついにカウントダウン!

「ハッピーニューイヤー!」の合唱からライブが再開。「コンディショングリーン~緊急発進~」で、ひと足早く2019年の幕が上がった! なおこの瞬間は撮影OKとなっており、みんな一斉にシャッターを切る! ここで撮影した写真は、実際の2019年1月1日以降にSNSなどに公開OKとのことなので、年明けと同時にSNSを検索してみよう!

 

新年といえば書き初め、ということで笠原さんは「歌」の一文字を半紙に書き上げる。「歌があるから、私がいる」そんな思いを込めて書き上げた文字は、非常に力強かった。

 

 

次はリクエスト曲コーナーだ。ライブに先駆けて、笠原さんの好きな曲を募集。票数の多い楽曲を演奏することが事前にアナウンスされていたが、ふたを開けてみれば見事に票が割れていて、ほぼ順位がつけられない状況だったそうだ。

そんな事情もあり、ここで披露されたのは特に得票数の多かった上位2曲。2位は、歌った20代の頃は、歌詞の深さには気づかなかったと本人も語る「約束の土地へ」(映画「機動警察パトレイバー the Movie」イメージソング)。そして1位に輝いたのは「YOU&ME」。イントロが始まると「お~!」という歓声とともに手拍子が巻き起こる。さすが人気1位! 文句なしの盛り上がりでライブ終盤を鮮やかに彩った。

そしてラストナンバーは、ライブの幕開けと同じくしっとりムードの「胸のコンパス」。じんわりと胸に暖かさを感じる、やさしげな歌声が会場を包み込んだ。

 

 

アンコールでは、ライブ本編では披露されなかったアニメソングがファンの耳を楽しませてくれた。

笠原さんがヒロイン・イシュタルを演じたOVA「超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN-」劇中歌「もういちど Love you」。そして「Tama&Friends」(アニメ「うちのタマ知りませんか? タマ&フレンズ」主題歌)、「ひとり暮らしの小学生」(アニメ「ひとり暮らしの小学生」主題歌)と今年リリースされた最新曲を披露し、ひと足早いカウントダウンライブはフィナーレを迎えた。

アンコールでは2018年後半から2019年にかけての活動もアナウンスされ、ますます精力的な活動を繰り広げることになりそうだ! 来年も笠原弘子さんの活躍に注目しよう。

 

【セットリスト】

1.天球儀の涙

2.ミリオンス・スター〜1000000分の1の星のあなたへ〜

3.かぐや姫は地球を見て泣く―Return to the Moon―

4.アッセンブル・インサート

5.究極超人あ~るメドレー(やぁ~BOY’S SICK~シャッターチャンス)

6.くちびるにメモリー

7.未来派Lovers

8.コンディショングリーン~緊急発進~

9.約束の土地へ

10.YOU&ME

11.胸のコンパス

En1. もういちど Love you

En2. Tama&Friends

En3. ひとり暮らしの小学生

画像一覧

関連作品

機動警察パトレイバー (初期OVAシリーズ)

機動警察パトレイバー (初期OVAシリーズ)

発売日: 1988年4月25日   制作会社: スタジオディーン
キャスト: 冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
(C) HEADGEAR/BV/TFC

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.1「コンタクト」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.1「コンタクト」

発売日: 1992年5月21日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.2「イシュタル」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.2「イシュタル」

発売日: 1992年6月21日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.3「フェスティバル」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.3「フェスティバル」

発売日: 1992年8月21日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.4「マルドゥーク・ディスオーダ」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.4「マルドゥーク・ディスオーダ」

発売日: 1992年9月24日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.5「ステーション・ブレーク」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.5「ステーション・ブレーク」

発売日: 1992年10月22日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.6「シング・アロング」

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- Vol.6「シング・アロング」

発売日: 1993年8月30日   制作会社: AIC/オニロ
キャスト: 笠原弘子、タカヤマツトム、冬馬由美、坂口芳貞、島田敏、引田有美、一龍斎貞弥、國府田マリ子、古谷徹、置鮎龍太郎、草尾毅、佐藤幸世、渡部猛
(C) 1992 ビックウエスト/マクロス製作委員会

機動警察パトレイバー the Movie

機動警察パトレイバー the Movie

上映開始日: 1989年7月15日   制作会社: スタジオディーン
キャスト: 冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、郷里大輔、榊原良子、大林隆介、千葉繁、阪脩、井上瑤
(C) HEADGEAR/BV/TFC 1989

関連声優

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

関連リンク

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。