「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第8話をレビュー、しちゃいます!:魂の重さは4分の3オンス?

2018年09月10日 19:430
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第8話をレビュー、しちゃいます!:魂の重さは4分の3オンス?

8月24日〜26日にさいたまスーパーアリーナで開催された「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」(アニサマ2018)、ご覧になった人はどれぐらいいるでしょうか。我らがスタァライト九九組は2日目に出演、「Star Divine」ではそれぞれが武具を手にとっての殺陣を交えたステージを見せてくれました。

なんで突然アニサマの話をしたかと言いますと、2日目のフィナーレでアニサマ出演アーティストがステージに勢揃いして歌う時、大場なな役の小泉萌香さんがマイクを持って前列に立っていたんですよね。これって出番があった週に第7話「大場なな」が放送されて、彼女の想いや秘密が明かされた「ばなな」が主役の週だったからこそなのかなぁと思いました。ウィッグをつけていない、地毛をアレンジした小泉さんのばななスタイルも新鮮でした。

 

さて、脱線しましたが第8話は「ひかり、さす方へ」。神楽ひかりのロンドン・ロイヤルアカデミー時代の回想からスタートします。イギリスにいた頃のひかりが今よりずっと表情豊か、感情豊かに見えるのが印象的です。部屋の片付けができない点に関しては、変わっていないようですが。英国時代回想シーンを通して、キリン・オーディションで賭けられるのが舞台少女たちの情熱とキラめきであり、敗者はそれが奪われてしまう……という舞台仕立てが明らかになりました。ひかりが華恋を監禁してまでオーディションに参加させまいとしていた理由も、これではっきりしましたね。

 

英国回想でとりわけ印象的だったのは、ひかりの体重がオーディションに敗北する前後で42.05kg→41.92kgと130g減少していたことです(どちらにしても軽いですね!)。その間にはひかりがおいしそうな朝食をもりもり食べている描写がありましたから、これはひかりから決定的に大切な何かが抜け落ちてしまったことを暗示しているのでしょう。130gという数字自体には、あまり意味はないのかもしれませんが……形のない重さといえば、アメリカのダンカン・マクドゥーガル医師が100年前に実験で示したとされる「人間の魂の重さは4分の3オンス(21g)」というエピソードは、数多くの作品のモチーフとなってきました。これが20gだったら、“英国版キリン・オーディションで、最終戦まで勝ち残ったひかりが奪ってきた舞台少女6人分のキラめきと、ひかり自身のキラめきの半分で130g”とか、こじつけられなくもなかったのですが。

 

シーンは現在に移り、大場ななと神楽ひかりの死闘が描かれます。ひかりの武器がナイフサイズの短刀なのは、もとは美しい長剣だったのが輝きを奪われた結果だったことが明かされました。舞台初演からひかりの武器がこのサイズなのは当たり前に思っていましたから、今になってこんな設定が明かされると唸るしかありません。戦いの中、ひかりの武器は鎖付きの短刀から、キラめきの再生産を経て美しい長剣に変化します。このシーンを見た時、思わず叫んでしまいました。「スタァライト」の衣装展で、舞台版のひかりの武具につけられた銘が「Caliculus Bright」=「つぼみの輝き」だったことを思い出したのです。華恋との絆の鎖によって残った小さなつぼみが、ななとの戦いの中で再び輝き、花開く……とても美しいイメージです。同時に、「いつからこの展開と設定しこんでたんですか!!」と驚きあきれ感服もしてしまいました。

 

そして、忘れてならないのがこのレヴューが、アニメで初めて公式に描かれた大場ななのレヴューであったことです。「怖がらないで。ひかりちゃんはもう、私たちの仲間なんだから」という、文字で書くと美しい台詞が、小泉さんのあえて抑えた平板な演じ方によってなんだかすごくまがまがしく響くのが最高です。ひかりの武具が「キラめきを奪われて短くなり、やがて再び花開く」という彼女自身のキラめきのあり様を示していたのですから、おそらくばななの二刀にも何か意味があるのだと思います。思い出されるのは第7話での、本気を出さないばななを許さないという天堂真矢の言葉です。おそらく、奥の手である二刀目の小太刀を出すまでもなく、ばななはオーディションを勝ち抜いてきたのではないかと思います。トップスタァになるためではなく、「ループに守られたみんなの幸せな世界を守るために」ついに全力を出した大場ななを、華恋との約束を、運命を果たすために再び立ち上がった神楽ひかりのキラめきが凌駕した……そういう戦いだったのだと思います。

 

塗り替えられたランキングと、ばななの言葉が示す悲劇的結末の予兆。

少女たちの夢と想いとキラめきが至る先から、目が離せません。

 

(文:中里キリ)

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少女☆歌劇 レヴュースタァライト

放送日: 2018年7月12日~2018年9月27日   制作会社: キネマシトラス
キャスト: 小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙
(C) Project Revue Starlight

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