「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第6話をレビュー、しちゃいます!:トムとジェリー。

2018年08月21日 17:300
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第6話をレビュー、しちゃいます!:トムとジェリー。

前回、まひるの奥にある、ちょっとやばいぐらいの本当の気持ちを見つけ出した我らが愛城華恋(あいじょう・かれん)。第6話のオープニング後に挿入された華恋部屋のシーンは、片付けができないひかりにまひるがやさしくお説教する様子でした。第4話でひかりと華恋の、第5話でまひると華恋の間のわだかまりが溶けたことで、3人の関係性も自然によくなっていることが見てとれます。やっぱりこの3人の関係の要は華恋なんですね。

こちらの三角形がいったん安定したことで、カメラのメインは石動双葉(いするぎふたば)と花柳香子(はなやぎかおるこ)に移ります。子供時代の回想では稽古の厳しさに家を飛び出した香子を、双葉が迎えに行って面倒を見て甘やかすシーンが描かれます。「うちが世界で一番きらめくとこを、一番はじめに見せたるから」「タクシー代、50円」。このやりとりはきっとこの後何度となく繰り返されたんでしょうね。双葉と香子もまた、幼き日の約束で将来を誓い、道を定めた舞台少女たちだったのです。

 

うまいなと思ったのは、双葉と香子の関係性に真矢とクロディーヌをからめてきたことです。クロディーヌと一緒に練習を始めた双葉がぐんぐん伸びていく様子はこれまでの話数でも描かれていましたが、真矢が香子に「追われる者としてのシンパシー」を表明したことで、おそらくクロディーヌもまた双葉に追いかける者、憧れに手を伸ばして努力する側としての共感を持ったであろうことが浮き彫りになりました。

 

わがままを言えば双葉が追いかけてきて、かまってやさしくしてくれると信じている香子。香子のおつきとして入学した学園で、自分もトップスタァとして舞台の真ん中に立てるかもしれないと淡い夢を見た双葉。同じ道の上ですれ違う2人の想いの決着は、第5日のオーディション「約束のレヴュー」でつけることになります。ただ、対戦前に2人が賭けたのは、双葉が“自分が勝ったら香子に私のお世話をしてもらう”で、香子が“自分が勝ったら一緒に京都に帰ってもらう”というもの。どちらが勝っても、2人が一緒である前提は変わらないのですね。双葉の「お菓子買って、足もんで、バイクで学校に送ってもらうからな!」という言葉からは、スタァになりたいということより、香子のような女の子になりたいという願望が見える気もします。

 

香子と双葉のレヴューは、和の舞台に演歌調のレヴュー曲が流れるこの2人ならではのものになりました。竜虎相搏つ(あいうつ)ふすま絵が印象的ですが、京都で一緒に生まれ育った2人だからこそ心象風景もぴったり共有しているのでしょうか。武家屋敷の回り廊下の角を曲がって殺陣(たて)に奥行きを使う感じは舞台演劇というより、時代劇の作法ですね。

 

そして、クライマックスに至るシーンです。実は舞台版「スタァライト」でも香子と双葉の対決はあり、そこでは香子が双葉を騙し討ちにする形で決着がつきました。ところがアニメでは香子が自分のマントを切り落とす(=負けを認めて、おそらく舞台少女をやめる)ふりをして、心配して駆け寄ってきた双葉の油断をついてだまし討ちをする……ふりをしました。香子にとっては目先の勝敗よりも、最後の最後の土壇場で、双葉が自分を心配して止めてくれるかどうか、気持ちを確認することのほうが大事だったのですね。このあたりは前話の「まひるvs華恋」にも通じるところがある気がします。

 

注目したいのは、さんざんバトルを繰り広げてきたこのタイミングで、はじめて「約束のレヴュー(レヴューソング「花咲か唄」)」のタイトルバックが表示されたことです。互いの気持ちを確かめたうえで、香子が「双葉」と呼び捨てにして、対等の舞台少女として認めたことで、はじめて本当のレヴューの幕が開いたのです。

勝負は一瞬。花道をあでやかに舞いながら駆ける香子の姿は、第1話で花道を駆けた華恋のデビュー戦に通じるものがありました。迫る香子と受ける双葉、実力伯仲の2人ですが、香子の舞が放つキラめきに双葉がみとれてしまったことが勝敗を分けました。

 

子供の頃、双葉の自転車の荷台に香子が飛び乗ったように、最後は香子が背後から双葉の手をとって、約束のレヴューは幕となりました。

 

さて、2人の関係以外にもB組舞台創造科の(脚本家の)雨宮詩音さんポイント高くないですか、とか。食いしんぼ属性全開のところを香子に一矢報いられた真矢さま、かわいいですね、とか。枝葉の話はたくさんあるのですが……やはり今回はED後のCパート、大場ななの独白でしょう。「今回の再演は初めてのことばっかり」とつぶやく「ばなな」の言葉の真意はなんなのか。全ては第7話「大場なな」で明かされる、はず?

 

(文:中里キリ)

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少女☆歌劇 レヴュースタァライト

放送日: 2018年7月12日~2018年9月27日   制作会社: キネマシトラス
キャスト: 小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙
(C) Project Revue Starlight

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