本日公開!新作劇場版「フリクリ オルタナ」主演の美山加恋(河本カナ役)が語る、新作「フリクリ」の魅力!

2018年09月07日 11:570
本日公開!新作劇場版「フリクリ オルタナ」主演の美山加恋(河本カナ役)が語る、新作「フリクリ」の魅力!

2000~2001年にGAINAXとProduction I.Gが共同で制作をしたOVA「フリクリ」が、続編となる劇場用新作映画「フリクリ オルタナ」「フリクリ プログレ」として復活! 2018年9月より連続上映される。

前作「フリクリ」の監督を務めたのは、「新世紀エヴァンゲリオン」の副監督などを務めていた鶴巻和哉さんで、初監督作品となる。とてつもない勢いの作画や全面に渡って流れ続けるthe pillowsの楽曲。物語を理解するというよりも、もっと感情直下型で、感覚に重きをおいたような作品だった。そのノリは新作でも健在である。

そんな新作の魅力について、「フリクリ オルタナ」の主人公・河本カナを演じる美山加恋さんに語ってもらった。

  

――前作「フリクリ」はご存知でしたか?

 

美山加恋(以下、美山) オーディションのお話いただくまでは知らなかったんですよ。

 

――2000年の作品なので、ちょうど美山さんが生まれた直後くらいなんですからね。

 

美山 まだ3~4歳くらいでした(笑)。

 

――観てみていかがでしたか? かなりぶっ飛んだ内容だったと思いますけど。

 

美山 日常ではないこともたくさん出てきたんですけど、観ててすごく楽しかったです。ちょっとドキドキする感じ? ハル子さんの誘惑する感じとか、ヒロインのマミ美ちゃんのモヤッとしてる感じとかが、すごく好きだなと思いました。

 

――マミ美はかなりモヤッとしてましたね。音楽はどうでしたか?

 

美山 めちゃめちゃカッコいいと思いました。うっすら流れているBGMもすごくよくて。主題歌とかも挿入歌もバンドサウンドじゃないですか。それがカッコいいという印象はすごくありました。戦っているときに、テンポがすごく速い音楽が流れたりすることはよくあると思うんですけど、そうではない時もあるんです。どこか「世界が終わるのかな?」みたいな雰囲気のBGMが流れたりもしていて。希望だけじゃないような感じがするのが、すごく好きでした。

 

 

――これはハッピーエンドなのか?みたいなところはありますよね。最後の戦いで流れる「I think I can」も、確かにゆったりとした曲でした。the pillowsの音楽が全体的に流れている雰囲気も独特に感じたんじゃないですか?

 

美山 確かにこういう雰囲気はなかなかないかも。内容的には、自分の星が侵されているから戦うという話なのに、あのサウンドによって、これは焦っているのか、それとも受け入れているのか?ってちょっと異質な感じがしたんですよね。

 

――確かにメロディ的に美しい曲も多いですからね。そう考えると、いろいろとミスマッチさというのはあったのかもしれないです。今回の「フリクリ オルタナ」で美山さんが演じている河本カナというのは、オーディションで決まったのですか?

 

美山 はい。でもオーディションのときはそこまで細かく説明されていなくて、ちょっと明るい女子高生と、大人っぽい女子高生と小太りの女子高生と闇を抱えている女子高生がいますと言われて、日常の感じの作品なのかなって思っていたんです。私はカナをメインに受けさせていただいたんですけど、台本を読んでみたら、日常だけど全然日常じゃないものも混ざっていて、不思議な作品だなと思いました。

 

 

――ただ、青春感は強くありますよね。

 

美山 めちゃめちゃ青春を描いているんですよ。ただ、日常の中に、偶然カナ“NO”が宿っていたり、でかいアイロンがあったり……同じ地球のはずなんですけど、あのアイロンがあることをなぜか誰もが受け入れているんですよね。そして火星に行くという現実も、みんなが知っている世界観から始まるんです。

 

――すごく見慣れた景色なんだけど、一体いつの時代なんだ?というSF感はありますよね。役作りするところではSFというよりも“女子高生”というところをきっかけにしたんですか?

 

美山 とにかく言われたのは、これは日常なので、日常に偶然そういうものがあるだけで、お話の基本ベースとして描きたいのは、カナたちの物語ですということでした。少女4人の高校生活なので、そこは大切にしていきましょうと監督さんに話をしていただきました。

 

――17歳だと、美山さんの年齢とも近いところですが、こういう女子高生の日常的なところは共感できますか? もしかしたら芸能生活が長いので、そういう経験ができなかったのかもと思いまして。

 

美山 いえいえ全然! 高校のときはガッツリお仕事をしていましたけど、中学時代はお芝居よりも学校生活をメインに送っていたので、その時はカナみたいに、放課後に決まった人たちと決まった場所でお菓子を食べてダラダラしたり、プールでわーきゃーしたり、海に突然行ったりしていました。猫を拾って飼い主を探すとか(笑)。青春だから勢いでやってしまうことが多かったんですよ。カナたちは突然ロケットを作ってみたりしてましたけど、そういうのは懐かしいなと思って見ていました。

 

――ロケットのほかに、どのへんに女子高生らしさを感じました?

 

美山 カナで言うと、好きな人の試合を見に行くとか。まぁ、好きな人はマネージャーだから試合には出てないんですけど(笑)。そういうことしてた友達がいたなって思いました。

あとはヒジリ―(矢島聖)が年上の彼氏と付き合って、プレゼントをもらったりしていたんですけど、そういう子いた!って思いました。高校では、付き合ってる人にプレゼントもらって喜んでいる子はいっぱいいました(笑)。

あと、モッさん(本山満)は将来の夢について考えてるんですけど、そうやって将来のことでモヤモヤしている時期は私もありましたし、こういうことあったなっていうのはたくさんあります。

 

――若い世代の人たちが見ても共感できるところが多い作品になっていそうですね。

 

美山 はい。かなり共感はできると思います。

 

 

――あと面白いのは、みんな女子高生なんですけど、キャストの世代は意外と違うんですよね。

 

美山 あははは。確かにそうですね。普段やっていることもバラバラなんですよ。モッさん役の田村睦心さんは小太りキャラは初めてだと言っていて。「男の人とか少年役はあるけど、女子高生役自体、そんなにやらないから、めちゃくちゃ難しい」とおっしゃっていました。でもモッさんは睦心さん以外考えられないな!って思います。ペッツ(辺田友美)役の吉田有里さんは人間役をすることがなかなかないと言ってました(笑)。「こういうリアルな女子高生役は初めてだ」と言っていて、みんな全然違うところから何かに引っ張られてここに辿り着いたんだなって思いました。オーディションを経て、普段と全然違う役柄を掴んでここにいるんだなと。だから1話の頃は、これからのお芝居が楽しみだなぁって思っていましたね。

 

――そこから最後に向かって、ストーリーと同じように、友情は深められました?

 

美山 深まりました! アフレコは6回しかしてないんですけど、1話1話がすごく濃く、アフレコ自体すごく時間をかけて録っていたんです。それぞれのキャラクターの深いところまで上村泰監督が箇条書きにして、このキャラはこういう意図があって、こういうことをしていますと細かく教えてくれるので、すごく役がなじむんですよね。5話でもペッツが、あることをカナに言うんですけど、そのシーンが終わったあとに、ペッツにシンクロしていたからか吉田さんが号泣してしまったんです。なかなか泣きやまなくて、みんなで「大丈夫だよ」って言うくらいだったんです。

 

――脚本にない行間の部分も監督が教えてくれていたからこそ、より役に入り込めたんですね。それはきっと画面にも出るし、何度か見て気づくところも、たくさんありそうですね。

 

美山 そうですね。わかりやすいものから、なかなか辿り着くのが難しいところもあると思います。伏線がすごく多いので。

 

――アフレコの仕方も特殊だったみたいですね?

 

美山 そうなんです。TVアニメみたいに毎週録る感じだったんですけど、TVアニメの収録はAパートとBパートに分かれていて、それぞれにテストと本番があるんですけど、今回はAパートとBパートというのはあったんですけど、シーンごとに録っていく感じだったんです。たとえば、カナの時間軸でやる場合、カナの家のシーンと教室のシーンの間に、ハル子のシーンが挟まっていたら、カナの時間軸で家と教室のシーンを一緒に録るんです。そのほうが気持ちの流れが途切れずにできるので。

しかもお芝居を整理する時間をくれる時もあって、たとえばペッツとカナが喧嘩をして、ペッツがいなくなったあと、アニメだとすぐに次のシーンになるけど、実際カナ的には1日空いていたりする。そういうときはアフレコをいったん止めましょうとなるんです。なので気持ちの切り替えがすごくやりやすくて、本当によかったなと思いました。その分準備するスタッフさんは大変そうでしたけど…。

 

――そのハルハラ・ハル子はいかがでした? 元の「フリクリ」を見ていると、懐かしさがこみ上げてきたのですが。

 

美山 そうですよね。なんかハル子さんが大人になっている気がしました。前は自分の目的があって、周りの人をたぶらかしながら、自分の目的を達成しようとしてて、その中でも主人公のナオ太の手助けをしたりしてたじゃないですか。でも今回は女子高生4人組なので、ハル子さんもカナたちの青春のモヤモヤした気持ちをすごく理解してくれている感じがして、そのアシストがすごかったんですよね。

 

 

――ストレートではなかったですけどね(笑)。

 

美山 そこがまたカッコいいというか。本人に気づかせるというより、本人が気づくようにアシストしてくれているんですよ。そこがすごく大人だなと感じました。

 

――実際に完成した映像もかなり音楽が際立つ感じになっていたと思いますが、最初の「フリクリ」と比べていかがでしたか?

 

美山 女子高生時代って、バンドの曲を聴く時期が絶対にあるじゃないですか(笑)。バンドにハマる時期!みたいな。最初のシーンで、カナが音楽プレーヤーをスタートして音楽がかかるんですけど、これはカナが普段聴いている音楽なのかな?みたいな。そのシーンから始まるので、余計に流れている音楽がカナの日常感をすごく出しているんですよね。音楽が日常になじんでいたので、そこが前作とは違う世界観になっているのかなと思いました。

 

――最初のカナのモノローグのところで流れていたのは、「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」のイントロなんですけど、フルで聴くとすごくいい曲なんですよ。何か気になった曲はありました?

 

美山 エンディングの「Star overhead」はかわいらしい曲だなって思いました。かわいらしいんだけど、学生が聴いてそうというか。カナが聴いていそうな音楽だなと思って、好きです。たぶん同世代の学生が聴いても、カッコいいと思うと思います!

 

――この曲は歌詞も「フリクリ」を意識して書かれているんですよね。では最後に、楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

 

美山 「フリクリ オルタナ」と「フリクリ プログレ」と2作続けて公開になりますが、「オルタナ」は特に元の「フリクリ」を見ていない方にも楽しめる作品になっていると思うので、高校生や小学生でもご覧いただける作品だと思います。どんな世代の子にも見てもらって、何かを感じてくれたらいいなと思います。そこから、これってどういうことなんだろう?って気になったら、「フリクリ」とか「フリクリ プログレ」を見てくださればわかってくると思います。あと、3作品の繋がりを考察しながら見るというのも『フリクリ』ファンならではの楽しみ方だと思いますので、ぜひ劇場でご覧ください。

 

 

(取材・文・写真/塚越淳一)

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