第2期はバトルもさらに盛り上がる
――日本での展開にあたって、ビックリしたのは声優さんの豪華さですね。福山潤さんをはじめ、第一線の方々のスケジュールを押さえるのは大変だったのでは?
唐 この作品は2015年、絵梦 が日本の事務所を立ち上げたタイミングで制作が決まった作品ですので、声優さんたちのスケジュールの確保は余裕がありましたね。弊社にとっても初めての自社制作ですが、テンセントさんのご協力も得られて、実力ある声優さんを集められました。
――各話の制作スタッフに関しても山内重保さん(「おジャ魔女どれみ♯」シリーズディレクター)や窪岡俊之さん(「THE IDOLM@STER」のキャラクター原案)といった大物が参加されていて、力が入っていますね。
唐 ええ、演出や作画の皆さんは制作の現場サイドで声をかけていただいて、充実したスタッフになってます。
──第1クールが完結しましたが、日本の視聴者からの反響はいかがでしょう?
唐 中国とはちょっと反応が違いますね。中国では原作の人気がありますから、多くのファンの方々に見ていただけて話題になってます。日本では、原作漫画は翻訳も展開がまだなので、アニメを観ている人達でもたぶん原作を読んでいません。面白いという人も多いですが、やはり中国とは最初のベースが違いますから、勝負はこれからだと思います。今後、後半の第2クールも放送予定ですし、漫画も日本で展開予定ですので、総合的に展開して、もっと知名度を上げたいですね。
――本作はネットや動画配信サービスでも展開されてますよね。
唐 dアニメストアでの配信や、ニコニコ動画では上映会もやっています。日本側で代理店にお願いして、さらにいろいろなサイトやサービスから配信してもらってますね。
――「銀の墓守り」の第2クールですが、見どころを教えていただけますか?
唐 戦いが中心だと思います。どんどん強いボスが出てきて、主人公がどうやって立ち向かうのか。あと、仲間達と協力して、他の敵対プレイヤーをどう倒すのか。そこが、これからの物語の中心だと思います。
――第2クールは、すでに制作中なんでしょうか?
唐 絵コンテができて、制作にも入ってます。日本では来年1月放送予定ですが、本当はもっと早く放送したいんです。でも、日本はアニメが多いので、枠を取るのがなかなか難しいですね。
――「銀の墓守り」以外に、日本でも展開する作品の予定はあるんでしょうか?
唐 今年の7月、中国で配信した「縁結びの妖狐ちゃん」を日本語に翻訳して放送します。30分ものを2クール24話という形ですね。あと今年の10月、もうひとつ新しい作品を放送予定です。
――最後に「銀の墓守り」ファンに向けてのメッセージをお願いします。
唐 今まで見ていただいた皆さん、ありがとうございます。1期は終わりましたが、第2期では戦いを含めてもっと面白い話が出てきますので、ぜひ楽しみにしてください。
――本日はありがとうございました。
(取材・文/多根清史)