秋アニメ「まじっく快斗1412」、詳細を発表! 原作者・青山剛昌:「いちばん苦労した怪盗淑女に期待かな(笑)」

2014年09月05日 10:100

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10月4日から放送スタートする連続アニメ「まじっく快斗1412」。9月4日、都内スタジオでアフレコ収録後に囲み取材会が行われ、黒羽快斗役の山口勝平、中森青子役のM・A・O、小泉紅子役の喜多村英梨、白馬探役の宮野真守が作品に対する意気込み、見どころなどを語った。「名探偵コナン」で怪盗キッドを演じ、特別編として12回放送された「まじっく快斗」でも快斗&キッドを演じた山口。今回、連続アニメ化が決まった時は特別な思いがあったらしく、山口は「快斗とは長い付き合いになっていますけど、こういう形でじっくり作品と向き合える機会をもらえて嬉しかったです。同時にプレッシャーみたいなものも感じました。また快斗がやれるっていうのは自分にとっても幸せな事ですし、プラスになる事だと思いますので、そういう意味では嬉しかったです」と明かした。
 今回、連続アニメ化にあたって青子役のM・A・O、紅子役の喜多村、白馬探役の宮野が快斗チームに仲間入り。M・A・Oは「決まった時、マネージャーさんに握手を求められて…(笑)、何かわからなかったんですけど『おめでとう、まじっく快斗が決まったよ』って言われて…(笑)。アフレコ現場に来た時にやっと実感しました。まだまだですが、青子ちゃんの魅力を損なわないように頑張っていきたいと思います」と出演が決まった時を振り返った。原作ファンの宮野は「オーディションのお話を頂いて、すごくビックリしました。『また快斗やるの?やった~』みたいな(笑)。読んでいた大好きな作品だったので、若かりし頃を思い出し、甘酸っぱいものも蘇りつつオーディションに臨ませて頂きました。探を演じられるなんて、こんな嬉しい事はないと思います。ずっと愛されてきた歴史ある作品ですし、誠心誠意臨んで、新しいまじっく快斗を目指していけたらなと気合が入りました」と意気込みを語った。喜多村は「前のシリーズを見ていた世代なので、頑張りますとしか言えません。頑張ります(笑)」とシンプルにまとめて報道陣の笑いを誘った。
 アフレコ収録はこの日が2回目。山口は「新しくなったキャストの皆さんとどういう風に新しい快斗を作れるかが一番の楽しみな所。同時に羽佐間道夫さん、池田秀一さんとか、普段なかなかお会いできないベテランの方たちとスタジオをご一緒できる時間をもらったので、その時間はすごく貴重だと思いますし、大事にしていきたいと思います」とアフレコの感想を語った。M・A・Oは「皆さん気さくと言うか、素敵な方ばかり。アフレコ現場が柔らかいというか、すごく入りやすい雰囲気だったので、いつもは震えちゃうんですけど、1話目の第一声から震えずにアフレコに臨めたというのは私自身の中でも大きかったです」とアットホームな雰囲気に助けられた事を明かす。先週の初回アフレコ後にキャストとスタッフが食事に行って親睦を深めたらしく、山口は「いろいろ話して、それが良いものを作って行こうというパワーに向かっていくと思う。そういう意味では良いスタートを切れたと思います」と手応え。M・A・Oは「皆さんからいろんな話を聞けるのは有り難いです。なるほどという事がたくさんあるので、いろいろ吸収して次の収録に生かして、どんどん良くなって行ければなと思います」と先輩たちに刺激を受けている様子だった。
 女性ファンも多い怪盗キッドはクールなシーン、名言とも言えるキザなセリフが魅力の1つ。山口はこのクールなキッドを演じる事を楽しんでいるという。山口は「最初は恥ずかしかったですよ(笑)。元々、ヤンチャ系の男の子の役が多かったので、この前に演じた『名探偵コナン』の工藤新一君も自分の中にない引き出しでした。それから怪盗キッドを任された時、さらにMAXふりきっちゃった人が出てきたなって感じでした(笑)。最初はキッドのキザなセリフに照れていたんですけど、ある時、快斗自身もキッドを演じているんじゃないかなと考え方を変えました。マジシャンがステージ上で観客を楽しませるリップサービスのように、快斗はキッドを演じているんじゃないかなと考えるようになってからは逆にもっと臭い方がイイなとか、もっと歯が浮くようにやってもイイのかなとか、楽しめるようになってきた感じはしますね」と裏話を明かした。
 他にも快斗と青子という幼馴染み2人のやりとりに注目。2人が登場するシーンはクールなキッドのシーンとは対照的なほっとするコミカルな時間。2人は互いに惹かれあっているが会うとケンカしてしまう関係で、M・A・Oは「青子ちゃんと快斗が仲良さげにケンカしたりするんですけど、すごくイイ雰囲気の時があるんです。『でも、これ付き合ってないんだよな』っていうのがたまらなくイイ(笑)。私は2人を見てドキドキするので、そういう所が見どころになればイイなと思いながらアフレコさせて頂いています」と笑顔。山口も「快斗と青子のじゃれあい方はメチャメチャ昭和なんですね。描かれた時代なんでしょうけど、逆にそれが新鮮だったり楽しかったりする所はある。確かにやっていて楽しいですね」と快斗と青子の関係が気になっている様子だった。快斗、青子のシーンは演じる声優2人の息の合った芝居が重要だが、この日の取材会では山口が言葉に詰まるM・A・Oをやさしくフォローする場面もあり、すでにコンビネーションはバッチリだった。
 快斗、青子の他にも魅力的なキャラクターたちが脇を固めるのがこの作品の特徴。白馬探はキッドを捕まえようとするライバルの高校生探偵。まだアフレコ前の宮野は「探は1癖2癖3癖4癖もあるキャラクター。登場人物は皆そうなので、個性のぶつかり合いがすごく楽しみだなと思います。探とキッドはちゃんとお互いを認め合っている。このライバル関係が僕自身とても魅力的と思いながら読んでいたので、そういう所が演じられるのは楽しみですね」と山口たちとの共演を楽しみにしている様子だった。小泉紅子は赤魔術という魔法を使う魔女。世界でただ1人、自分の虜にならないキッドを振り向かす事に執念を燃やす。喜多村は「紅子は容姿端麗でマドンナなのにイイ意味で負け犬。完璧なオーラがあるのにキッドに相手にされていない所に人間臭さを感じる。自分が演じるならどんな紅子だろうなとワクワクしながら妄想してます(笑)」とアフレコが待ち遠しい様子だった。
 たくさんの視聴者がいる読売テレビの伝統のアニメ枠に出演が決まってキャストは興奮気味。山口は「自分自身の中でも挑戦という気持ちを持っている。今までやっていた快斗をなぞっていこうという気は全然なくて、新しいメンバーと演じて、その中で自分の中から新しい快斗が出てくるんじゃないかなと、それを楽しみにやっていますね」と意気込みを語った。M・A・Oは「ずっと見ていたアニメ枠のアニメにヒロインとして出させて頂けるとは…。言葉にすればするほど、プレッシャーがかかってくるんですけど、これから自分の代表作になっていけるように頑張っていかないとなっていう思いがいっぱいですね」と気を引き締めた。
今回、土曜夕方5時30分から「まじっく快斗1412」、夕方6時から「名探偵コナン」と青山剛昌先生の作品が連続して放送される事に。「名探偵コナン」でコナン目線で描かれたエピソードを、「まじっく快斗」ではキッド目線で描くという、今回のアニメでは夢の企画も計画されている。山口は「『名探偵コナン』に出ている時のキッドはコナンと相対するライバル的な怪盗。そういう意味ではパーフェクトにライバルである方が良いだろうと思って演じているんですけど、逆にその話を快斗側から見た時にどういう風にどんな世界が見られるのかなってとても興味がある所だったので、それをやってもらえるというのはすごく嬉しいですね」とコラボ企画を楽しみにしている様子。さらに山口の口からは「コナン君たちもこっちに出てくると面白いんじゃないですかね。時々、キャラクターが行ったり来たりできる時間帯になれば、また新しい魅力が出てくるんじゃないかなと思います」とアイデアも飛び出した。
取材会に同席した諏訪道彦チーフプロデューサーは「今年めでたく青山剛昌先生は『名探偵コナン』連載20周年という事で、いろんな所で記事になって盛り上がっています。その一連として『まじっく快斗1412』をテレビシリーズとして、なおかつ『名探偵コナン』の放送前にやる事になりました。今は『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿R』でやっていますけど、これからは1時間のミステリーイリュージョンアワー。土曜日の夕方は青山剛昌先生のアニメ作品、そして、おもしろいアニメの時間であるという事をしっかり主張していこうという事で今回企画させて頂きました。我々はせっかくやるならどうしたら良いか考えて、いろいろな所をリニューアルしました。その一環としてキャストを含め、新しい形で自信を持って皆さんにお送りできると思っています」と企画意図などを説明した。新番組「まじっく快斗1412」は10月4日スタート。「名探偵コナン」との1時間のミステリーイリュージョンアワーをお楽しみに!

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まじっく快斗1412

まじっく快斗1412

放送日: 2014年10月4日~2015年3月28日   制作会社: A-1 Pictures
キャスト: 山口勝平、M・A・O、羽佐間道夫、喜多村英梨、宮野真守、石塚運昇、池田秀一
(C) 青山剛昌/小学館・読売テレビ・A-1 Pictures 2014

まじっく快斗

まじっく快斗

放送日: 2010年4月17日~2010年4月17日   制作会社: トムス・エンタテインメント
キャスト: 山口勝平、藤村歩、石塚運昇、矢田耕司、池田秀一、富沢美智恵
(C) 青山剛昌/小学館・「まじっく快斗」製作委員会

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