攻殻機動隊ARISE、上映開始直前の終夜イベントを開催! 神山健治:「2時間の劇場映画をのめり込んで見たようなボリューム感」

2013年06月12日 18:000

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6月22日より劇場上映されるアニメ「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」だが、6月7日にオールナイトイベントが行われた。

 


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先行上映会と同じTOHO シネマズ 六本木ヒルズで行われたこのイベントは、ARISEの本予告のほか、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」「攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」などの歴代作品をスクリーンで上映するという催し。「ARISE」から冲方丁さん(シリーズ構成・脚本)と西尾鉄也さん(作画監督)が、TVシリーズから神山健治さん(監督)がゲストとして登場し、トークを繰り広げた。

 

まず、トーク前に「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」の冒頭8分を上映。息を呑んで映像に見入る会場の空気に冲方さんは、「ARISEは皆さんのお力で、大変素晴らしい産声を上げたと思っています」と抜群の手応え。西尾さんは制作について「素子たちの若き日を描くので、素子はかわいく、バトーたちは青臭くを意識しました。旧作に参加してる僕らは、既に手に馴染んだ素子やバトーがあるので、それを一度捨てて作りなおす感覚がありました。」と裏話を語った。また、冲方さんは、「プロダクション I.G のクリエイターは攻殻については一歩も引かないんです。個のぶつかり合いのような現場で、ここからこの作品が生まれてきたんだと思いました」と、脚本依頼時のエピソードを交えて、現場の空気感を力説した。


ここで舞台に「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズの神山健治監督が登場。神山監督はつい先日「ARISE」を観たとのことで、「攻殻機動隊は情報量の多さが特徴だと思うんです。ARISEはTVシリーズより長い一話50分ですが、2時間の劇場映画をのめり込んで見たようなボリューム感がありました」とコメント。そして、押井守監督から作品が受け継がれていくことについて、「僕は最初にS.A.C.を作る時、このシリーズには田んぼや瓦屋根が登場するよと言ったんです。押井さんの攻殻には香港、アジアらしさがあり、士郎正宗さんの原作にはもっと有機的で未来感がある建物が登場する。でも第2話で田んぼの中を走る戦車をみんな攻殻だと言ってくれたんです。攻殻機動隊は作り手の考える攻殻を受け入れる懐の深い作品で、それぞれの色を出しても芯はブレないんです」と語り、「ARISE」チームらしい作品作りへエールを送った。

 

なお、6月21日23:00~26:30にニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/watch/lv141172949)で特別番組を配信することが決定。第1部では前述のオールナイトイベントの映像が、第2部では「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」の本編が無料配信される。

画像一覧

  • 冲方丁さん

  • 西尾鉄也さん

  • 神山健治さん

関連作品

攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL- 「border:1 Ghost Pain」

攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL- 「border:1 Ghost Pain」

上映開始日: 2013年6月22日   制作会社: プロダクションI.G
(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

関連シリーズ

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