【インタビュー】「魔神英雄伝ワタル」の歌姫「a・chi-a・chi」が、新ユニット「永久~とわ~」として、初のワンマンライブを開催! 改めて語られる結成秘話とライブへの思い

2024年06月16日 14:000

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1988年放送のロボットアニメ「魔神英雄伝ワタル」の主題歌を歌った女性ボーカルユニットが「a・chi-a・chi(アチ・アチ)」だ。

「a・chi-a・chi(アチ・アチ)」は、今井永(いまい・のり)さん、久(ひさ)さんの双子による美しいユニゾン、ハーモニーワークが魅力のボーカルユニット。デビュー曲でもある「魔神英雄伝ワタル」OPテーマ「Step」とEDテーマ「a・chi-a・chiアドベンチャー」は、2人の爽やかな歌声の魅力がいかんなく発揮された名曲であり、今もなお80年代アニソンを代表する曲として歌い継がれている。

 

しかし、36年に及ぶキャリアの中で顔出し歌唱することはごくわずか、単独でのライブ活動は皆無。ファンは、アニメのイベントに出演した時しか彼女たちが歌唱している姿を見ることができなかったのである。

 

しかし、2024年7月13日(土)! なんとユニット史上初の、生バンドを従えての単独ライブ「永久〜とわ〜コンサートVol.1」が、新ユニット名「永久~とわ~」名義で開催されることが決定した。

これはアニソン史上におけるひとつの事件である。今回は、初のワンマンライブに臨む永久~とわ~(a・chi-a・chi)のお2人に、デビュー秘話やライブに向けての意気込み、今後の活動のことなど気になることをうかがった。

 

 

──今回「永久~とわ~」と、ユニット名を改めて活動を再開された経緯を教えてください。

 

 初めてa・chi-a・chiとして単独ライブをやらせていただくにあたり、「永(のり)」と「久(ひさ)」という名前を大事にしたくて、心機一転、「永久~とわ~」というユニット名でやっていこうということになりました。

 

 1月13日の「魔神英雄伝ワタル 35周年感謝祭」がひとつのきっかけだったと思います。「ワタル」が後押ししてくれたし、まだa・chi-a・chiって活動してたんだってみんな思ってくれたと思います。

 

──実はデビューから36年というお2人ですが、ソロライブを開催するのは7月13日のライブが初なんですよね。

 

2人 はい

 

 今まではアニメのイベントで歌うくらいで、フルサイズで歌うということもそんなになく……。

 

──先日、「永久〜とわ〜コンサートVol.1」に先駆けてライブ動画撮影のためのシークレットライブが開催されましたが、お客さんの間近で歌われた感想はいかがでしたか?

 

 もう少しボイストレーニングが必要というか、プロとしてやっていくのであればもうちょっとがんばらないといけないなと思いました。

 

 うん。だから、7月13日のライブは本当に2人で、命がけでやります。今は、お互い生活のスタイルが変わっちゃっているから、なかなか2人で会わせられないのでがんばらないと。  

「ワタル」との出会いから始まった、ジェットコースターのような音楽活動


──お2人にとって「魔神英雄伝ワタル」はデビューのきっかけともなった、重要な作品だと思いますが、最初に「ワタル」の主題歌を歌うと決まった時はどんな状況だったのでしょうか。

 

 まだ高校生で、今回のライブと同じような感覚で、あれよあれよと決まっていった感じでした。

 

──そんな感じだったんですね。そもそもどういった経緯でデビューが決まったのでしょうか。

 

 そのあたりはWikipediaでチェックすると早いかもしれません(笑)。あそこに書かれていることは間違いないです。最初はうちのおばが売り込んだんです。

 

 地元が老神温泉っていう温泉地で、母の妹が女将をしている旅館にたまたま……。

 

 ビクターとかサンライズの人とかが来ていて、いったん大広間で何曲が歌ってみてって言われて、歌ってみたら一週間後くらいに青山のビクタースタジオに来てくださいって連絡が来て、そこでデモテープを録ったんです。そして、「実は新しいアニメが始まるんだけどアーティストを探している」「もしかしたらいいんじゃないかな」というお話をされて、どんどん話が進んでいって。

 

 そんな簡単に決まっていいんだーって。現実離れしているような感覚でした。

 

 だって私たち、それまでは温泉街に住んでた普通の高校生だったんですから。

 

──自分の歌がテレビアニメの主題歌として、全国放送されているという実感はありましたか?

 

 テレビで「ワタル」が始まった頃は、高校に通うために下宿してたんです。そこのテレビで「ワタル」の第1話を見ました。「すっごい、本当だ。私たちの声だー」って。

 

 正座して見てましたね(笑)。ただ「ワタル」のストーリーラインはまったくと言っていいほどわからないんです。学業優先だったので、放送時間的に見られなかったんです。歌は歌ってるんだけど……。

 

 でも第1話は見たし、映画の「七魂の龍神丸」も見に行きました。

 

──世間的に「ワタル」が盛り上がっていることは感じてましたか?

 

 「ワタル1」でデビューさせていただいて、次の「2」が始まることを聞いた時は「また歌える!」と思ってたんですが、(高橋)由美子ちゃんが歌うことになって……(苦笑)。だからジェットコースターのような活動でしたね。歌える時は歌えるけど、歌えなくなったらまったく歌えない。

 

──ユニットとしてa・chi-a・chiが活動していたのは1988年から1998年のおよそ10年だと思います。まさに青春時代をアーティストとして駆け抜けたわけですが、改めて振り返るとどういう時代でしたか?

 

 楽しかったですよ。

 

 だって、こういうことってなかなか体験できないじゃないですか。

 

──でもソロコンサートだけはなかったというのが、また不思議ですよね。

 

 もともと人前に立つのが苦手だったんですよ。

 

 たぶん私たちが、人前に出て「わーっ」って盛り上げるタイプなら、周りの人たちもじゃあ今度はソロライブをやりましょうって話をしていたと思うんですが、どうしても私たちが「しゅん」ってなっちゃうから(笑)。

 

 だから最初に(シングル「恋のバカンス」で)顔出しすることになった時も嫌だったの。麦わら帽子をかぶってね……。

 

 せっかく顔出しするのに、この格好?って思いました。衣装がちょっとね(笑)。

 

 どちらかというとスタジオミュージシャンのような意識でした。逆にそれが「どんな人たちなんだろう」って皆さんの興味をそそったのかもしれません。 

今後は「ワタル」以外の曲も歌っていきたい


──最初も少しうかがいましたが、ワンマンライブに先駆けて動画撮影のためのシークレットライブが開催されました。この時、初めて生バンドとセッションを行いましたが、いかがでしたか?

 

 バンドサウンドは気持ちよかったです。爽快(笑)。

 

 迫力があってすごいよね。後は(観客が)みんなペンライトを持ってきてくれてて、「推しの色は何ですか?」って質問があったので、「ブルー系です」って言ったらみんなブルーでそろえてくれたんです。

 

 一体感が出てよかったよね。

 

──キャリアのあるアーティストの方に、初めての生バンドとかライブはどうですか?とお聞きするのも、ちょっと変な感じもしますが……。

 

 だから私たちって不思議なんですよ。アーティストっぽくないし、そういうことをやってもいいのかな?って思っちゃう。

 

 別にプロダクションに入ってるわけでもないので、こういうのはできないと思っていたんですよね。

 

──そんなお2人ですが、今回諸条件が整い、初のソロライブが行われるということで最後に意気込みをうかがいたいのですが。

 

 シークレットライブよりももっとパフォーマンスをできるようになれば、と思っています。後、イントロ中の間をもたせられるようにしたいですね。

 

 そこは何か入れないとね。今まではそういうことを考えない音楽活動をしてきたので……。

 

 歌うことに全集中していたからね。でもそれが逆に周りには受けてたんですよ。「a-chia-chiはやる気がない」って(笑)。

 

 田中真弓さんにも「a・chi-a・chiはこれがいいのよ」って言ってもらっていました。でも、そういうイベントならそれでいいけど、2人の単独ライブとなったらそれじゃいけないなと思うんです。

 

 だから、先日のライブはプロ意識が芽生えた初のステージでした。

 

一同笑

 

──ちなみにライブ以降、継続的に活動はされる予定でしょうか?

 

 やれるのであれば前向きにやっていきたいと思います。

 

 「ワタル」以外の曲も歌っているので、そういう歌もまた歌っていきたいと思います。

 
【イベント情報】

■永久〜とわ〜コンサートVol.1

・日時:2024年7月13日(土) 開場 12:30 開演13:30 (予定)

※イベントの進行に伴い、若干前後する可能性がございます。

・場所:Live in Buddy(江古田) 東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F

・料金:7500円+1D(700円)

※チケットはSOLD OUTとなっております。
※チケット完売当日券はございません。

・出演:永久〜とわ〜 のり・ひさ

・演奏:JUN(斉藤 淳一) キーボード・マニピュレーター、出口 博之 ベース、佐鳥 研斗 ギター、奥村 雅彦 ドラム

・制作:スターヒルソング 斉藤 淳一

・後援・協力:株式会社フェアリーテイル

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