スタァライト九九組にArgonavis──作品世界をステージに顕現させる魔法!「Animelo Summer Live 2021 -COLORS-」DAY2レポート

2021年09月13日 12:000

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世界最大級のアニメソングの祭典「Animelo Summer Live 2021 -COLORS-」が2021年8月27日~29日、さいたまスーパーアリーナで開催された。今回は28日に開催されたDAY2の様子をレポートする。

DAY2には亜咲花さん、Argonavis、GYROAXIA、angela、井口裕香さん、オーイシマサヨシさん、大黒摩季さん、鬼頭明里さん、GRANRODEO、栗林みな実さん、鈴木愛奈さん、鈴木愛理さん、鈴木雅之さん、スタァライト九九組、東山奈央さん、TrySail、halcaさんらが出演した。

 

アニサマ2日目に邪神ちゃん降臨!

出演アーティスト紹介は、アーティスト自身が「なんてカラフルな世界!」のワンフレーズである「オマエナニサマ!? オレアニサマ!」を歌って自己紹介するような演出で行われた。初出演のレジェンド・大黒摩季さんもこれに楽しそうに参加してくれているのが嬉しい。

 

 

開幕は、GRANRODEO×栗林みな実さんの盟友コラボによる「紅蓮華」から。2020年の開催延期を経ての今年のアニサマというタイミングを思えば、歴史に残るアニメとしての「鬼滅の刃」というピースは外せないところだ。
真紅と黒の衣装で並びたったKISHOWさんと栗林さんのボーカルが冴え渡り、KISHOWさんの自由極まりない高音が最高に気持ちいい。ステージにGRANRODEOが残り、オリエンタルなイントロを奏でるのはTVアニメ「バキ」大擂台賽編OPテーマ「情熱は覚えている」だ。e-ZUKAさんの圧倒的なギターソロがうなりを上げ、KI-SHOWさんのボーカルが波が繰り返し打ちつけるようにだんだんとテンションを上げていく。

 

 

MCではKISHOWさんが「大変な時代なのはわかってるし言いたいこともいっぱいあるけど、音楽で全てを語っていければと思ってる。ここまでたどり着けたのは素敵なことだと信じてる。みんなよく来たね。去年の分までアニサマ、盛り上がっていこうぜ!」とスタンスを表明。GRANRODEOの代名詞のひとつとも言える「セツナの愛」で会場を真紅に染め上げた。会場と一体になってのジャンプでのキメがあまりにも絵になってかっこいい2人だ。

 


GYROAXIAのステージでは、まずはスクリーンに(「アルゴナビス from BanG Dream!」の作中で)北海道で開催される大型ロックフェス「ディスティニー・ロック・フェスティバル(DRF)」のロゴとネクストアーティスト紹介が表示された。
この瞬間だけ、DRFとアニサマという大舞台を重ねる演出だ。作品世界の大歓声のエフェクトが現実の会場にも響き渡る。幻惑するようなギターソロから叩きつけた「MANIFESTO」は、彼らからアニサマという世界への宣戦布告だ。リリックビデオのような映像を背負っての小笠原仁さんのボーカルはどこまでもメッセージ性が強い。
そのまま「LIAR」になだれこむと空間を切り裂くような、痛みの伝わるパフォーマンスを披露。彼らの世界と王者の風格を見せつけたGYROAXIAは刹那の歌唱だけを叩きつけ、鷹揚に手を振りながらステージを降りた。あとに残された鮮烈な余韻に、会場は鳴り止まない熱い拍手で応えていた。

 

 

突如、和の旋律が流れ、スクリーンには真っ赤な紅葉が。鈴木愛奈さんが歌うのは劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌」主題歌「渡月橋 ~君想ふ~」のカバーだ。やわらかく広がり雅(みやび)やかな歌声は、彼女の歌唱が持つ高い基礎力と安定感を伝えてくる。歌い終えると一転、明るく親しみやすい素顔を見せた鈴木さんは「コロナ禍で思うように皆さんに会えない中で、いつも通りのみんなのアニサマが帰ってくるように祈って歌いました」とコメント。

「気持ちを込めて歌います」と宣言したTVアニメ「はてな☆イリュージョン」EDテーマ「ヒカリイロの歌」では、アップテンポな楽曲に乗せてきらびやかな歌唱を披露する。白いライトが瞬き、観客のクラップが響く。楽曲をたたみかけ、歌声と表現が光を増していく中、力強い歌唱の前の溜めで「ふう」という吐息がダイレクトに続いてくる緩急が印象的だった。

 

 

TVアニメ「出会って5秒でバトル」の映像とともに鬼頭明里さんが披露したのは、同作のOPテーマ「No Continue」。ロックテイストのサウンドと透明感のある歌声の対比で魅せたと思えば、楽曲と作品の世界にぐっと潜って寄り添う懐の深さも見せる。2018年に「ウマ娘 プリティーダービー」の一員としてアニサマのステージに立った鬼頭さんは「やー、ひとりだと広いですね、めちゃくちゃ広い!」と会場を見渡した。続く「Tiny Light」は、彼女がずっとアニサマで披露したかったという楽曲。やさしく透き通るような声で歌い始めると、立ちこめるスモークの中、徐々に歌声が力強さを増していく。楽曲に寄り添い、楽曲とともに歌声も輝きを強めていくような生きた歌唱だった。

 

 

井口裕香さんの「over and over」では、TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の迷宮都市オラリオよりヘスティア神(CV:水瀬いのり)のスペシャルメッセージが届いた。ヘスティアはペンライトを黄色にするように呼びかけると、「僕も一緒にゆかちを応援することとしよう!」と宣言。
神の託宣に応えて一面の黄色が待ち受ける中、ステージには黄色いドレス姿の井口さんが登場した。壮大な楽曲を力強く歌い上げながらも、どこか親しみやすい感覚は、メッセージを贈ってくれたヘスティアにどこか重なるようだ。

「アニサマといえばアニソンのお祭り、お祭りといえばやっぱり……」と前振りした井口さんは、アニサマダンサーズを迎えてTVアニメ「偽物語」OPテーマ「白金ディスコ」を披露。自身も法被をまとった井口さんは「はあどっこい!」のかけ声もキュートに「ディスコー!」の声を気持ちよさそうにこだまさせた。

 

 

続いて登場したhalcaさんは、TVアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」EDテーマ「キミがいたしるし」を披露。ひずむギターでステージに意識をひきつけたところで、想いを叩きつけるような歌声で一気に会場を自分の世界に巻きこんでいく。
歌い終えると「ずっとアニサマのメイン会場出演を夢見ていました、今日は本当にありがとうございます!」とさわやかに挨拶。そしてここからはステージで見つけた赤い書物から、「邪神ちゃん」こと鈴木愛奈さんを召喚してしまうという寸劇で表現の幅を見せた。


halcaさんと邪神ちゃん(鈴木愛奈さん)が一緒に歌うのは、もちろんTVアニメ「邪神ちゃんドロップキック’」OPテーマ「時としてバイオレンス」。
「一緒に歌いますの!」と宣言した鈴木さんの、邪神ちゃんらしさあふれる歌声がhalcaさんの歌唱にジャストフィット! 2人の次元を超えたあおりに応えて会場では緑の光が揺れた。
最後は邪神ちゃんが「魔界に返せ!」と訴えながらフェードアウトしていく、コミカルでエンターテインメント感あふれるステージだった。

 

 

邪神ちゃん劇場の余韻を一陣の風が飛ばすように、センターステージにバンドセットごとArgonavisが登場。
「星がはじまる」の冒頭の歌唱を響かせた伊藤昌弘さんの「みなさんこんばんは、Argonavisでーす!」の挨拶がなんともさわやかだ。メインスクリーンに映し出されるアニメの演奏映像とともに、伊藤さんがジャンプ、ターン、そして手を差し伸べながら駆けまわったり、ステージ狭しとアクションを繰り広げる。


「すごい景色だ。こんなステージで歌うことができて、本当に嬉しいです」と伊藤さんが七星蓮としてアニサマ出演の感謝を伝えると、そこに登場したのがGYROAXIAの旭那由多(小笠原仁)さん。蓮の言葉をさえぎるように那由多が「準備はできてるんだろ?」と問いかけると、蓮も万感の思いを込めてうなずく。
アニサマのステージで、ツインボーカルによる「STARTING OVER」の歌唱が実現した。それはTVアニメの名シーンの再現であると同時に、白と黒の衣装をまとった2人がそれぞれのボーカルとバンドの魅力を叩きつけてアニサマの観客に問う、真剣勝負のようでもあった。

 

 

会場で、夏のひぐらしが鳴く。妖しい空気が漂う中、亜咲花(あさか)さんが披露したのはTVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」OPテーマ「I believe what you said」。爽快感のある歌唱のイメージが強い亜咲花さんだけに、作品のダークな世界に寄り添ったハードな歌唱は新境地を感じる。
歌唱後にはなんと亜咲花さんのイヤモニが壊れていたことが明かされたのだが、調整の時間を観客とコミュニケーションできる時間ととらえるポジティブさも彼女の魅力だろう。大好きなアニサマの前半のトリを務める喜び、2年前のアニサマで悔いが残った声帯ポリープの治療が終わって憂いのないアニサマであることなどを語った亜咲花さんは、「みなさんキャンプしたいんじゃないですか?」と問いかけると、トロッコで会場を巡りながら、TVアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」OPテーマ「Seize The Day」を歌唱。
ステージではアニサマダンサーズがキャンプをモチーフにしたパフォーマンスを披露した。


そしてここで、「まだまだゆるっとキャンプしますよ、お友達を呼んじゃいます!」と呼びこんだのは、「ゆるキャン△」志摩リン役の東山奈央さん! 
キャンプダンサーズもずらりと並び、どこかミュージカルのような雰囲気が漂う。亜咲花さんのスーパーボーカルとは質の違う存在感を持った東山さんの歌声が加わり、2つの歌声が重なって響き合う。なかでも手拍子をバックに響かせたアカペラっぽいパートの印象度たるや! 「アニサマ最高!」「ゆるっと休憩してね」の声を残して前半戦は終了となった

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