「私が歌えば、それがアキバ系!」桃井はるこが2017年に歌いたい新曲完成! ニューシングル「星空ダンシング」インタビュー

アキバ総研 | 2017年11月21日 11:00
「私が歌えば、それがアキバ系!」桃井はるこが2017年に歌いたい新曲完成! ニューシングル「星空ダンシング」インタビュー

元祖アキバ系アーティストとして、2000年のデビュー以来最前線で活躍し続けているシンガーソングライター・桃井はるこさん。そんな彼女が2017年11月8日にリリースしたニューシングル「星空ダンシング」は、一度聞いたら忘れられないポップネスとストレートなロックサウンドがギュッと詰まった1枚だ。



恋の予感に胸がざわめくトキメキを歌う表題曲「星空ダンシング」と、桃井さんならではのDIY精神を歌ったカップリング曲「D・I・Y ~キミ色に染めて~」。歌だけでなく、両曲の作詞・作曲を手がけた桃井さんに、楽曲に込めた思いやメッセージについて、たっぷり語っていただいた!

 

ジャンルを超越したスピリットこそが「アキバ系」!


──先日のライブでも披露された新曲「星空ダンシング」ですが、ファンの前で歌った感想はいかがですか?

 

桃井 私はいつも、曲を、ライブでどういうタイミングで歌おうかなと考えながら作ることが多いんですけど、今回の曲は、盛り上がった曲の次にたて続けに演奏するというイメージだったので、それができて嬉しかったですね。

前作の「純愛マリオネット」はレギュラー出演させていただいているTV番組「アニカル部!」(アニマックス)のオープニングテーマになることが決まっていたので、番組に沿って、いろんなものに出会っていくことをイメージして作っていたんですが、「星空ダンシング」に関しては完全に「どういうテーマでもいいですよ」と言っていただいたので、自分がライブでこういう曲をやりたいな、っていう曲を作りました。

 

──桃井さんの楽曲というと、「ザ・アキバ系」というか、いわゆる打ち込みサウンドのイメージが強いという方も少なくはないと思うんですが、ここ数年はバンド感、生音感が強くなってきているような印象を受けます。特にここ2作は、それが爆発しているなと感じるのですが、バンドサウンド、生音というのが最近のトレンドだったりするんでしょうか?

 

桃井 昔はああいうピコピコした音、8bitの音を取り入れて音楽をやってる人が少なかったですし、取り入れたら面白いんじゃないかと思って積極的にやっていたんですけど、今は必要な時だけ登場してもらえばいいかなと思っています。

よく「桃井さんってずっと同じ感じでやってますよね」って言ってもらえるんですけど、それってずっと同じことしていたら逆にそういう風には言われない気がするんです。自分なりに前とは違う、新しいことをやってきた結果、そういう風に言っていただけるのかなと思っています。

「UNDER17」を解散した時から同じようなジレンマと戦ってたんですけど、「こういうのが萌えだ!」「こういうのがアキバ系だ!」って送り出す側がなってしまったら、もうそのジャンルの開拓は終了してしまうと思うんですよ。

たとえば「ピコピコの8bitっぽい音が入っているのがモモーイだ」とか「小さい女の子のかけ声が入っているのがモモーイだ」とか、それに縛られてしまったら、自分で過去の自分をパロディしてるみたいになってしまう。


「セカイじゅうのAKIHABARAで」でも歌ってるんですけど、本当に世界中に「AKIHABARA」ってあるんですよ。チリとかペルーとかメキシコとか、その土地ごとに「オレたちのAKIHABARA!」って言われるところがあって、海外のイベントに招待された時、実際にそういう場所を案内してもらったことがあるんですが、「ああ、これは確かにAKIHABARAだ!」って感じなんです。

私がそういう土地のイベントに呼ばれるのは、1996年頃から「アキバ系」と言って活動していたことで、海外の人も私を「本物のアキバ系」として認識してくれてるからだと思うんです。

だから、自分ももっと自信を持って「自分がアキバ系だ!」くらいの感じで、「こういう音がアキバ系」なんじゃなくて、ジャンルとか超越したところの「スピリット」みたいなものがアキバ系なんだ! ってことを訴えたいんです。

そういう思いから、今回の「星空ダンシング」が生まれました。

 

──「何をやっても私がやれば、それがアキバ系なんだ」と。

 

桃井 それくらいの自信を持ってもいいんじゃないかというくらいの境地に、最近達することができたんです。それでも、どこかで「みんなの期待に応えたい」という気持ちもあって。その輪の重なるところが私の歌で、だからこそポップでもあるんです。

 

実はオタクが主人公の「星空ダンシング」


──「星空ダンシング」はどこか懐かしさもありつつ、ポップなメロディのビートロックですね。制作するうえでこだわったところやメッセージは、どんなところですか?

 

桃井 この曲で歌っている「間違いのない人生などない」っていうのは、本当にそうだなと思っていることなんです。みんな「あの時ああすればよかったな」とか思うことがあるだろうし、私もさすがにこの歳になるとそういう経験はあるんですけど、でもやっぱり「あの時ああだったから今があるんだから、まあしょうがない」「今の自分でよくしていくしかない」という気持ちがあって、そんな根本的なメッセージを歌っている曲ですね。

個人的にはサビのメロディがすごくいいと思っているので、とにかくそのメロディを大事にしようと思いました。前作「純愛マリオネット」は、どっちかっていうとバンドの音と私の声がひとつの塊になっている感じなんですが、「星空ダンシング」に関しては、とにかくメロディ重視、ボーカル重視でいこうっていうのは最初から思っていました。

 

──「胸がざわざわ」のリフレイン部分はキャッチーですよね。

 

桃井 そういうふうにしたら、ライブに来たお客さんがなにかやってくれるかなっていう余地ではありますね。

 

──桃井さんは曲を作る時に、こういう風に作ったらライブでファンが盛り上がってくれるだろう、と想定して作ったりするんですか?

 

桃井 それがですね、昔はファンの方がライブで盛り上がるっていうことがあまりなかったから、「ここでは、こういうふうに盛り上がってはどうでしょう?」っていうガイド的な意味もこめてかけ声を入れてたんですが、今では、私が予想するのとは全然違う個所で自由に盛り上がってくださったりします。だから、今回はちびモモーイも「むなさわぎ!」のところにしかいません。あえて余白を作って、どういう風にでも盛り上がっていただけるようにしたいなっていう考えになっています。

 

──歌詞は一見、誰にでも当てはまる恋の始まりを歌っているように見えますが……。

 

桃井 普通の恋愛になぞらえた歌詞ですけど、この曲の主人公はオタクで、その人が新しい推しキャラとか物を見つけちゃった時の心情なんです (笑)。

 

──ああ! だから「絶対成就しない恋」なんですね。

 

桃井 私、そういうのをすごく意識しているところがあって。The Beatlesの「Hey Jude」って、ポール・マッカートニーがジュリアンっていうジョン・レノンの息子のことを歌った曲でありながら、普通の人が聴くと失恋した友達を慰めてる曲みたいに聞こえるじゃないですか。それこそがポップスだと思っていて。具体的な名前や単語を出さないことによって、万人に聞いてもらえる作品になる。そういうものを作りたいと、いつも思っているんです。

 


──桃井さんというと、わりとストレートにオタクの心象風景を歌う曲を多く歌っている印象がありますが、今回はそうではないんですね。

 

桃井 若者やわかる人にだけわかる単語を出すことによって「にやり」とするというのが面白かった時もあるんですけど、今、そういうことはほかの方もやってくださることが多いですから、早い者勝ちみたいに思えてきてしまって。アイドルの歌詞に「LINE」とか出てくるのも普通ですね。私が「Mail Me」を歌ってた時は、電子メールについて歌っている歌謡曲はこの1曲くらいで、あとは松浦亜弥さんの「ドッキドキ!LOVEメール」くらいだったんです。最初に聴いた時は、「メジャーアイドルがメールについて歌ってる! ついにこういう時代が来たか!」って思いましたね。

ただ、私としてはそういうワードを出して新しさを出すという時期じゃもうないかなって思うんです。あざとく狙わなくても「これもモモーイらしくていいよね」とか思ってもらえたら最高ですね。難しいですけど。

 

──確かに、2000年頃はまだまだ電子メールって限られた人しか使ってませんでしたね。

 

桃井 今はもうメールどころか、みんな「LINE」なんですよね。ちょっと前に「恋の冥王星」って曲の歌詞に「マイミク」って単語を入れたんですが、もうすでに「何のことかわからない」ってなっちゃってるかもしれませんね。

 

──固有名詞を出すことで、時代を越える普遍性を失っちゃう可能性もあったり。

 

桃井 そこはどっちを取るかなんですよね。「この時はマイミクとか言ってる時代だったな~」っていう面白さか、いつ歌ってもOKなものにするか。「Mail Me」はデビュー曲だったので、恐る恐る「おそろいの端末」って言い方にしたんですが、今でも「端末」って言うからよかったです(笑)。懐メロになるのも、その時代を切り取るっていう意味ではいいと思うんですけどね。

でも、逆に振り切って、1年ごとに時事ネタや流行語で電波ソング的なものを思いつきで作ったりしたら楽しいかもしれないと思ったりもしますよ。

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