※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
「君との今日、わたしの声」は、活動休止中に作った曲です
── 「PEACE of SMILE」というアルバムタイトルは、今までのお話を聞いていると、すごく納得できました。 May’n もともとは、誕生日の10月21日に行うライブのタイトルだったんです。28歳になるということで、本当に自分は大人になったんだなと感じて。だからこそ、子供の頃の無邪気な心を忘れたくないなと思って付けたタイトルでした。その等身大の言葉が、アルバムのイメージともぴったりだったので、そのまま使いました。
── アルバムには全13曲と、ボーナストラックが1曲収録されています。1曲目の「Shine A Light」はミュージックビデオも作られていて、リード曲ですね。 May’n この曲を1曲目にするというのは、早い段階で決めていました。とても明るいイメージのある曲で、新鮮さがあって。歌詞は、今の自分が感じていることをテーマに書いていただきました。いろいろな曲を歌って、たくさんのライブをやってきたけど、今ここからの未来が、私はもっともっと楽しみなんだ、という曲です。
── サウンドは、すごくダンサブルで。 May’n EDMのエッセンスもたくさん散りばめられた曲で、未来が開ける感じが強くて、大好きです。ライブではみんなで手を上げながら揺れ動いたり、ジャンプしたりできそうな曲だと思いました。
── 今までCD化されていない曲に注目すると、まずは配信のみだった「恋しさと せつなさと 心強さと」が、3曲目に収録されています。 May’n ゲーム「ストリートファイター」の30周年記念日本版テーマソングとして、カバーさせていただきました。日本人なら誰もが知っていると言っても過言ではない名曲なので、光栄に思った半面、May’nとしてどうやって歌えばいいのか、試行錯誤しました。すべてのメロディがサビみたいなすごい曲で、ライブで歌うと、みんなのテンションが一段階上がります。
── 8曲目の「小さな幸せ」も初CD化の曲ですね。台湾映画「私の少女時代-OUR TIMES-」の日本語吹替版主題歌です。 May’n 台湾では大ヒットした曲で、中華圏にライブに行った時は、原曲を歌いました。すると、会場のみんなが大合唱してくれて、うれしかったですね。
── 「私の少女時代-OUR TIMES-」は青春映画で、作品にぴったり合った瑞々しいメロディだと思いました。 May’n マジメで地味な女の子が恋をして、どんどんかわいくなっていくというストーリーで、私自身、大好きな映画です。好きという気持ちだけで幸せになれる、そんな甘酸っぱい女の子の想いが「小さな幸せ」では歌われていて、映画と同じように、とてもかわいらしい曲になりました。
── 10曲目「運命の太陽」も初CD化の曲で、スマホRPG「円環のパンデミカ code-S-」の主題歌です。 May’n Q-MHzさんが、作詞・作曲・編曲してくださった曲です(編曲には齋藤真也も参加)。アニソンシーンを代表する方々が集まったユニットで、いろいろな機会に楽曲を聴いてきたので、初めてご一緒できたのはうれしかったです。かっこよさとキャッチーさが同居していて、この曲もライブにハマるんですよね。どのタイミングで歌っても、めちゃめちゃ盛り上がります。
── 12曲目の「君との今日、わたしの声」は、逆にMay’nさんが作り手になった曲ですね。TVアニメ「アクエリオンロゴス」の綺声神心音(CV:千菅春香)が歌ったキャラソンで、アルバムではセルフカバーとして収録されています。 May’n この曲は、そもそも、活動休止中に私自身のために作ったものなんです。その頃は、未来への希望なんて感じることができなくて。特に、この曲を作ったときは手術の直前で、明日が来るのがすごく怖かったんです。でも、ファンのみなさんはやさしくて、いつまでも待っていると言ってくれたし、一緒に音楽をやる仲間とも、もっともっと見たい景色があるから、ちゃんと明日を見つめようと。いつの日か、ありがとうという思いを伝えるためにと思って作ったのが、この曲でした。
── それが、なぜキャラソンになったんですか? May’n 「アクエリオンロゴス」のスタッフさんから、心音ちゃんがずっと自分をうまく表現できなくて苦しんでいて、でも、大切な出会いを経た後に、自分自身の殻を破って歌うというシーンがあるので、そこに流れる曲を作ってほしいというお話をいただいたんです。その時の私は声がガラガラで歌を歌うことなんかできなかったので、少しでも私の思いを届けられるチャンスをいただけるのなら、大切にしたいと思って、この曲を心音ちゃんに歌ってもらいました。
── では、今回、自分自身が歌ったというのは、すごく大きな意味がありますね。 May’n そうですね。歌詞は「アクエリオンロゴス」のストーリーと心音ちゃんの心境に合わせて書いたので、私ひとりの世界観で作ったものではないのですが、自分の声で、あの頃作っていた曲を届けることができて、感激しています。