20年間ずっと勇気をくれた、ゆかりはゆかり!「20th Anniversary 田村ゆかり LOVE LIVE 2017 *Crescendo ♡ Carol*」レポート

2017年10月11日 14:000

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デビュー20週年を迎えた田村ゆかりさんのライブ「20th Anniversary 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2017 *Crescendo ♡ Carol*」が、2017年9月26日(火)、27日(水)の2日間にわたり、横浜アリーナにて開催された。



先日のファンクラブイベントや「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」への出演はあったものの、単独ライブの開催は2015年4~6月に開催されたライブツアー以来、約2年3か月ぶり。久しぶりの単独ライブは両日ともアンコールを含め全26曲、そのうち半分近い11曲(曲順の変更も加えると12曲)を入れ替えて新旧さまざまな楽曲を披露した。

 

今回は両日のライブの模様をたっぷりとレポートしよう!

 

デビュー曲から初披露曲まで多彩なステージ!

 

ライブ初日。

期待の空気が会場に充満する中、黄色を基調とした衣装でステージに登場した田村さんは「Hello Again」(文化放送「田村ゆかりの乙女心♡症候群」OPテーマ)でライブの幕を開ける。久しぶりの単独ライブで緊張もあったのだろう。大歓声を受けると思わず目には涙が浮かび、少し声を詰まらせる場面も見られた。

 


しかし、その硬さを取ってくれたのは「王国民」と呼ばれる彼女のファンの笑顔と歓声だ。表情はどんどんやわらかくなり、嬉しさいっぱいの笑みが彼女の顔にあふれていく。ポンポンを手に「惑星のランデブー」、清涼感と愛情たっぷりに「好きだって言えなくて」と、さらに会場を盛り上げていった。

 


MCでは「最初になんて言ったらいいんだっけ? 久しぶりすぎて何が何やらわからない」と相変わらずの飾らない言葉。リハーサルでは当然観客がいないため、ぎっしり詰めかけてくれた会場を見渡して「みんなが入ると(ライブを)やってよかったなって。やる意味があるなって思いました」と心のうちを明かした。

 

そして、「Luminous Party」をはじめとするオシャレな楽曲や大人っぽい雰囲気の楽曲など、さまざまなパフォーマンスでみんなを惹きこんでいく。今回は「移動ステージ」としてステージがリフト状にアリーナを前後に動く仕掛けとなっており、ダンサーと一緒に歌い踊りながら会場すべてに笑顔と歌声を届けてくれた。

 


幕間には「もしもゆかりんがクレープ屋さんだったら」「隣に引っ越してきたら」といった映像が流れ、みんなの妄想を刺激していく田村さん。そして、白い衣装にチェンジして再登場すると、今度は「心の扉」をやさしく歌い上げる。その歌声は美しさだけでなく気持ちのこもった芯があり、目線やしぐさなどの動きも含めて物語を紡いでいるかのよう。「Lost Sequence」でのひと言ひと言に込められた息遣いも、楽曲の世界観を表現していた。

 

さらに、自身名義の曲だけでなくキャラクターソングも披露。情感たっぷりな「Masquerade kiss」(TVアニメ「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」夏川真涼キャラクターソング)や「Sewing My MODE」(「ガールフレンド(♪)」時谷小瑠璃キャラクターソング)ではそれぞれのキャラクターの心情ものせて、また違った趣を見せてくれる。

 

20周年を迎えた彼女は、声優デビューとCDデビューが同じタイミングだったという。その記念すべき1997年リリースのデビュー曲「勇気をください」(「マクロス・ジェネレーション」挿入歌)をアコースティックで披露。当時は8cmCDで発売された楽曲が20年の時を越え、深みのある歌声で会場に響き渡るのは感涙の瞬間だった。

 

アニバーサリーケーキを作る映像を挟み、ゆかり姫と“ゆかりおねいさん”による「めろ~ん音頭 ~Festival of Kingdom~」、さらにスペシャルゲストとして神楽坂ゆかさん(愛称:ゆかたん)が登場。MCでは「ゆかたん」という愛称の書かれたパンツが見えてしまうお約束も。デビュー(初登場)は同じ横浜アリーナでの前座だったと語るゆかたんは、昭和アイドルをほうふつとさせる楽曲だけでなく、「女豹」でのセクシーでちょっぴり哀愁ただよう雰囲気でもみんなを魅了した。

 


再び田村さん本人がステージに戻り、11月15日発売のミニアルバム「Princess ♡ Limited」から「ゆかりはゆかり♡」を初披露。「ゆかりとずっと一緒だよ」と彼女自身の気持ちをそのまま描いたような内容で、ちょっと照れたように歌う姿もかわいい。

 

さらに、らしさ全開だったのは、続くMCでの出来事。リハーサル後に食事を取れなかったらしく、いきなり「お腹がすいた」「(物販で販売されていた)人形焼が食べたいなぁ」と言い出したのだ。そして、ステージの端まで移動すると、客席のファンが持っていた人形焼をバケツリレー形式でステージへ運んでもらい、バンドメンバーと一緒にパクリ。「物販の人形焼を強奪して食べるライブある?」と笑顔を浮かべる田村さん。

 

3種類ある味をすべてもらって食べた田村さんは、別の人からペンを借りて箱にサインをするサービス。しかも、ペンを貸してくれた人にもサインを渡したいからと、そのための紙をさらに別の人にもらう一幕まで。小規模のリリースイベントならいざしらず、1万人規模のライブ会場でこんなことをする人は珍しい。しかし、どんなに会場が大きくてもファンとの距離感が変わらないのが、「田村ゆかり」なのだろう。

 

人形焼でエネルギー補給して、ライブはラストスパートへ。「fancy baby doll」「You & Me」といった楽曲で攻勢をみせると、本編ラストは「W:Wonder tale」でみんなに「ありがとう」と伝えていた。アンコールでもみんなと一緒にこの時間を楽しんでいた田村さん。「Super Special Smiling Shy girl」ではコール&レスポンスやバンドメンバーとのセッションもあり、最後の最後までみんなと一緒に楽しんでいた。

 

 

 

<「20th Anniversary 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2017 *Crescendo ♡ Carol*」2017年9月26日 セットリスト>

 

01. Hello Again

02. 惑星のランデブー

03. 好きだって言えなくて

04. Luminous Party

05. アンジュ・パッセ

06. 100 CARAT HEART

07. エキセントリック・ラヴァー

08. 心の扉

09. Lost Sequence

10. Masquerade kiss

11. 勇気をください(アコースティック)

12. めろ~ん音頭 ~Festival of Kingdom~

13. Sewing My MODE

14. SUN SUN サマー Touch Me ♡/神楽坂ゆか

15. ココナッツガールは誘われたい/神楽坂ゆか

16. 女豹/神楽坂ゆか

17. ゆかりはゆかり♡

18. ラブラブベイビーハッピースター

19. fancy baby doll

20. もうちょっとFall in Love

21. You & Me

22. Fantastic future

23. W:Wonder tale

<ENCORE>

24. チェルシーガール

25. この指とまれ

26. Super Special Smiling Shy girl


27日のライブの模様は次ページにて!

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