20年間ずっと勇気をくれた、ゆかりはゆかり!「20th Anniversary 田村ゆかり LOVE LIVE 2017 *Crescendo ♡ Carol*」レポート

2017年10月11日 14:000

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不安はあったけど、やってよかった!

 

ライブ2日目は、初日とは違うピンクの衣装で登場し、「14秒後にKISSして♡」からスタート。緊張の色が漂っていた前日に比べてこの日は1曲目から安心しきった笑顔を浮かべていたのが印象的で、曲中の「好きです」を照れながら言うと大歓声が沸き起こる。「惑星のランデブー」に続き、3曲目には「あのね Love me Do」を披露し、ダンサーと一緒に軽快な動きをみせてステージに爽やかな風を吹き込んでいった。

 


MCでは「17歳なのに20thってなんやねん」と笑う田村さん。「10代」「20代」「30代」……と観客の年齢を順に聞いていくと、なんと70代の人が2人もいることが判明。「もしかして、ゆかりのこと17歳だと思っていないですよね?」とおそるおそる聞いてみるなど、会場の広さを忘れてしまうトークで楽しませてくれた。

 

楽曲によってさまざまな表情をみせる彼女は、「アンジュ・パッセ」で桃猫団(猫の気ぐるみダンサー)とのキュートなダンスといった、見て楽しいパフォーマンスも披露。何よりステージ上で本当に嬉しそうにしている姿にみんなが声援で応える。対照的に「エキセントリック・ラヴァー」でのカッコいい歌い方や、クールにステージを闊歩する姿もグッと引き込まれる瞬間だ。



 

幕間映像「もしもゆかりんが○○だったら」の後は、しっとりと「こっちを向いて」。この曲は2002年リリースのシングル「Baby’s Breath」のカップリングであり、色褪せない名曲をこうして披露してくれるのも嬉しいところ。より表現力を増した優しい歌声や切ない表情がみんなの心を包んでいく。

 

さらに、自分自身とシンクロする部分が多くてお気に入りだというキャラクターソング「Masquerade kiss」に続き、20周年を記念すべくデビュー曲「勇気をください」はアコースティックで披露。MCでは、実家に帰った時に当時の白盤(プロモーション盤)のカセットテープが飾ってあるのを見つけて嬉しかったという話題で、20年を懐かしんでいた。

 

ゆかり姫によるキュートにしてハードなメタルナンバー「†メタウサ姫 ~黒ゆかり王国ミサ~†」や爽やかなポップチューン「Sewing My MODE」、初日とは謎の内容が異なる「あ、SAW 〜ゆかりんのリアル脱出ゲーム〜」の映像とますます会場を盛り上げると、ライブ中盤は神楽坂ゆかさんのターン。往年のアイドルソング調の「ときめきフォーリンラブ」、気ぐるみダンサーのハイリ・ハイリフレ・パイナポー(南国さん)も登場した「Doki Doki ☆ π パイン」、大人の情緒豊かな「Jealous」と彼女の魅力をたっぷり見せてくれた。

 


ゆかたんからバトンを受けた田村さんは新曲「ゆかりはゆかり♡」を披露。ポップで弾むような楽曲には「ゆかりはゆかり」「ずっと一緒だよ」といったメッセージも込められており、久しぶりのライブだからこそ一段と刺さる内容だ。MCでは恋愛の神頼みをするために東京大神宮にいった話や、「微笑みおじさん」の異名を持つバックバンド「桃色男爵」の新たなメンバーたちのあだ名の由来を説明。会場あちこちからメンバーの名前が叫ばれると、その人気にちょっぴり嫉妬する場面も。

 

ラストスパートは、リングを使ったダンスも楽しい「MERRY MERRY MERRY MENU…ね!」を皮切りに、「fancy baby doll」「もうちょっとFall in Love」など怒涛の流れで会場は大興奮。ステージにダンサー「桃色メイツ」、「桃猫団」のくすんだ猫とくすんでない猫などが勢揃いするとオールスター感もたっぷり。本編ラストの「W:Wonder tale」ではイヤモニを外してみんなの歓声を聞いて嬉しそうにしていた。

 


アンコールで再登場した田村さんは、「Hello Again」「この指とまれ」でタオルも使いながらより一段とみんなのテンションを上げていく。なお、今後のライブでは「アンコール!」ではなく「ゆかりん!」と叫んでほしいそうだ。

 

そして、2日間のラストを飾ったのは「Gratitude」。両手をあげてみんなからの「ありがとう!」の声を聞く彼女は、嬉しさでホッとしたような笑顔を浮かべる。歌い終わりメンバーをハイタッチで送り出した後は、トロッコを使って会場を一周しながらみんなに手を振り気持ちを届けていく。

 

「久しぶりにライブを開催するということで、正直不安がいっぱいでした。まだゆかりのことを好きでいてくれるかな?とか、歌を歌うのが怖いなと思ったりとか、ちょっとみんなの期待が怖いなと思ったりとか、いろいろあって。なかなか表に出たいと思う気持ちになれなくて……。でも、2日間を終えて皆さんが本当に温かく迎えてくれて、やってよかったなと思いました」

 

 

そう正直な気持ちを述べると、最後に「またね」のひと言。これまでのライブでも口にしてきたこの言葉は、久しぶりに開催されたライブだからこそ特別に感じるもの。「これからも見守ってくれると嬉しいなと思います」という言葉で、20周年ライブの幕を閉じた。

 

 

 

<「20th Anniversary 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2017 *Crescendo ♡ Carol*」2017年9月27日 セットリスト>

 

01. 14秒後にKISSして♡

02. 惑星のランデブー

03. あのね Love me Do

04. Luminous Party

05. アンジュ・パッセ

06. ラブリィ レクチャー

07. エキセントリック・ラヴァー

08. こっちを向いて

09. Lost Sequence

10. Masquerade kiss

11. 勇気をください(アコースティック)

12. †メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†

13. Sewing My MODE

14. ときめきフォーリンラブ/神楽坂ゆか

15. Doki Doki ☆ π パイン/神楽坂ゆか

16. Jealous/神楽坂ゆか

17. ゆかりはゆかり♡

18. MERRY MERRY MERRY MENU…ね!

19. fancy baby doll

20. もうちょっとFall in Love

21. パーティーは終わらない

22. Fantastic future

23. W:Wonder tale

<ENCORE>

24. Hello Again

25. この指とまれ

26. Gratitude

 

 

(取材・文/千葉研一 撮影/荒金大介、木村泰之、関口佳代)

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