迫力満点の6曲！ 「マクロス」シリーズ最年少歌姫・JUNNAが、ミニアルバムでソロデビュー

「やばい」という私の口グセが、アルバムタイトルになりました

── ワルキューレは大人気ユニットになり、今回、JUNNAさんのソロデビュー作が完成しました。ソロデビューについて、どう感じていますか？

JUNNA　ありがたいお話だなあと思いました（笑）。すごくうれしいです。スタッフのみなさんと話し合ったのは、美雲色を入れながら、JUNNAらしさと出していくということで、そのコンセプトに合った6曲を作っていただきました。

── 「いけないボーダーライン」などの作曲者で、ワルキューレの音楽性に大きく貢献したコモリタミノルさんが、今回も6曲中3曲を作曲して、活躍されています。タイトル曲の「Vai! Ya! Vai!」も、コモリタさんの曲ですね。

JUNNA　「Vai! Ya! Vai!」は、「いけないボーダーライン」や「破滅の純情」のような中毒性のある曲だと思いました。「やばい」って私の口グセからきていて、それに「倍」をかけ合わせて、2倍、3倍やばいという意味も入っています。

── JUNNAさんの口グセを曲タイトルにして、さらにはアルバムタイトルになっていったということですね。この曲のレコーディングはいかがでしたか？

JUNNA　コモリタさんがアドバイスをしてくださいました。音が低い部分があるので、そこをどうやったら分厚い声で歌えるのか教えてくださって、今までとは違う歌い方ができたと思います。

── 西直紀さんが書かれた歌詞の印象はいかがですか？

JUNNA　「Rock You」という言葉を入れてくださって、うれしかったです。「あなたの心を震わせる」という意味で、私のオフィシャルサイト名でもある、大好きな言葉なんです。最後の「こう見えてもね あたし徒花(JUN)なの」という部分はJUNNAにかけてくださったりして、全体的に私らしさがすごく入っている歌詞だと思いました。

── 強気な女の子が主人公ですよね。そこもJUNNAさんご本人と共通しているのでしょうか？

JUNNA　歌っている時は強気になれるので、この曲は歌いやすかったです。でも、普段から強気かというと、そんなことはないですね。学校でも普通にしています。テンションも高くも低くもない感じで（笑）。

── でも、こうやって話している時でも声がかっこよくて、雰囲気があります。

JUNNA　ホントですか？　学校のみんなから、そんなことを言われたことはないですね。音楽の時間に、「なんでそんなに歌が上手いの？」って言われたことはありますけど（笑）。

── 収録曲の中で、お気に入りの曲はなんでしょうか？

JUNNA　「Vai! Ya! Vai!」はもちろんなんですけど、2曲目の「JINXXX」とか5曲目の「大人は判ってくれない」も気に入っています。ロック色が強い曲が好きなんです。

── 「大人は判ってくれない」は、大人たちをクールな目線で見た、10代でなければ歌えない曲だと思いました。

JUNNA　作詞してくださった尾上文さんは大人の方ですが、自分でも共感できる部分がたくさんありました。「大きな人になることが大人でしょ？」とか、表現も面白いですよね。それにドラムがガンガン来る感じがよくて、歌っていて楽しかったです。

── 3曲目の「Catch Me」は、JUNNAさんの作詞ですね（西直紀との共作）。

JUNNA　Aメロで、今感じているイヤなこととか、自分がなぜこんなことをしなきゃいけないんだという憤りを書いて、Bメロからサビにかけて明るくなっていくのをイメージしました。不器用でも、前に進んでいくんだという気持ちを表現できたと思います。私が書いた世界観をそのままに、西さんが手を加えて、完成させてくださいました。

── アップテンポな曲が多い中で、4曲目の「火遊び」は、しっとりと歌い上げる曲でした。作詞は岩里祐穂さん。とても大人っぽい歌詞ですよね。

JUNNA　今までに歌ったことのないバラードでした。自分を強く見せているんですが、心の中には弱さがある主人公になりきって歌いました。2つの表情を1曲の中で見せられたと思います。特にサビの「それでもキスをして」というところは、ほかの曲にはない弱い感情を意識して歌いました。

── そしてラストの「Shooting Star」は、全編英語詞の曲です。

JUNNA　英語は好きなので、この曲も歌っていて楽しかったです。でも、日本語とはメロディの乗せ方が違うので難しくて。作詞の瓜生明希葉さんに指導していただきながらレコーディングしました。

── 歌詞では夢を追う人の気持ちが描かれていて、共感できるところが多かったのではないですか？

JUNNA　英語っぽく歌っているんですけど、サビには「I TSU YA RO KA SA KI DA RO KA」（いつやろか 先だろか）、「I MA YA RO KA A RU KI DA SOU KA」（今やろか 歩きだそうか）という日本語の詞が入っていて、そこにグッときました。私も、やろうやろうと思って先延ばしにするタイプなので、ちゃんとしなきゃと思いました。

── でも歌に関しては、ずっとやり続けてきたから、今があるわけですよね。

JUNNA　歌は努力できるんですけど、勉強とか歌以外のことは、本当にぎりぎりになるまでやらないんです。「ああ、もうこんな時間だ、やばい」って（笑）。