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落ちサビには、私の本音が出ています
──あのイベントではライブコーナーもあって、相坂さんは「透明な夜空」と「セルリアンスカッシュ」の2曲を歌いました。あの時も思ったんですけど、「セルリアンスカッシュ」はライブでものすごく盛り上がる曲ですよね。
相坂 ありがとうございます。ライブは緊張しましたが、お客さんと一緒に盛り上がることができました。
──アップテンポだし、演奏も派手めで、「透明な夜空」に比べると、ボーカルもロックっぽくなっている気がします。
相坂 やっぱり曲調によって歌い方は変わってきて、「セルリアンスカッシュ」は疾走感を大事に思いきりよく歌ったので、ロックの要素が出たのかもしれません。私はもともとポップスよりもロックのほうが好きなので、今回のほうが自分らしく歌えたように思います。
──レコーディングの時、ディレクターさんから何か指示はありましたか?
相坂 いえ、どう歌うかは私に任せてくれていたようで、自由に歌わせていただきました。また、OKが出ても、私のほうから「ここはもう一度、歌い直したいです」と志願して、納得いくまでテイクを重ねました。
──特にこだわった部分は、どこでしたか?
相坂 全部にこだわりましたが、一番は落ちサビですね。後半の、曲が静かになるパートです。落ちサビが一番、歌のテーマの核心に迫れる部分だと思っていて、歌詞を書く時もレコーディングする時も、こだわってしまいますね。今回も、私の本音が出た部分になった気がします。
──弱さを見せてから、希望へと転じていくパートで、「蒼く光る」という歌詞もここに出てきます。落ちサビを歌う時は、演奏が静かになるので、ボーカルの聴かせどころですね。 相坂 そうなんです。ですから、本音をさらけ出したほうが、聴いてくださる方により響くと思っています。
──もうひとつ、歌詞で興味深いのは、ラストの「真っ白な大地へ」という一節です。これは、どういうイメージから出てきたのでしょうか? 相坂 実は、ここは最後の最後まで悩んだ部分なんです。最初は「輝ける未来へ」としていたんですけど、自分自身、なんだかつまらない歌詞だなあと思っていて。でも、それまでの不安を、真っ白で気持ちのいい場所に移って、思いっきり解放するというイメージが生まれて、「真っ白な大地へ」という言葉が出てきました。そして、その言葉がミュージックビデオを沖縄で撮影するきっかけにもなりました。
──たしかに映像が思い浮かぶような歌詞になっていると思います。ミュージックビデオは、すでにショートバージョンがネットに公開されていますが、沖縄の青空と海が気持ちよさそうでした。
相坂 ナガンヌ島という無人島で撮影しました。実は撮影初日は曇りで風も強くて、これは無理なんじゃないかという天候だったんです。私、雨女なので、まずいなと思っていたんですけど、2日目は予報をはねかえしたような快晴で、きれいな映像を撮っていただきました。
──ジャケット写真も、同じ場所で撮ったものですよね。
相坂 はい。青い旗を掲げた、勇ましい写真になりました。実はジャケット写真を撮影する直前まで、まだ曲のタイトルが決まってなかったんです。あの「セルリアンスカッシュ」らしい青い旗がタイトルにつながっていったように思います。
──ミュージックビデオでは、ビジネスウーマンを演じる相坂さんを見ることもできます。
相坂 スーツの私って、目新しいですよね(笑)。私自身、専門学校の卒業式以来、久しぶりに着ました。
──どういう会社で働いているという設定なんですか? 相坂 細かい設定はありませんが、ハンコを押すシーンで、よく見ると○○不動産という文字が見えるんです。「不動産会社の人なんですね」というリプライが、Twitterできました(笑)。
──ファンの方はよく見ていますね。
相坂 けっこう固い仕事をしているんです(笑)。DVDに収録されているフルバージョンでは、OLの私と沖縄の私の、さらなるコラボシーンがあるので、ぜひ見ていただきたいです。すごいことになってますので。