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「ハピネス」を聴くと、私自身、励まされるんです
── では、デビュー曲の「ハピネス」について、お話をお聞かせください。この曲はDECO*27さんの作詞・作曲ですが、それについてどう感じましたか? 岡咲 タイトル通り、ハピネス、幸せでした! プロデューサーさんから、私が学生時代から好きなDECO*27さんに楽曲をお願いしようと思っている、というお話を聞いたときは、リアクションが大きくなりすぎてしまって。周りにいた人たちが少し引いてました(笑)。それくらいうれしかったです。でき上がってきた楽曲はすばらしくて、全力で応えていきたいと気合いが入りました。
── 楽曲の第一印象はいかがでしたか? 岡咲 2つ思ったことがあって、ひとつはメロディの力です。私が好きなDECO*27さんらしさをメロディに感じて、うれしかったです。それと同時に、これは私の曲だと直感で感じまして。歌詞が普段の私に近いというか、むしろ未来の憧れの私だったんです。10年後20年後に、こういう考え方ができる大人になれたらいいなという歌詞だったので、すごく元気をいただけました。声優としてアーティストとして、今の道を歩んでいった先に「ハピネス」があるんだよというメッセージを、DECO*27さんからいただいた気がしたので、その喜びをそのまま歌声にして、みなさんにお届けしたいと思いました。
── 歌詞もメロディもすごく明るい曲です。でも、たしかに歌詞をよく読むと、大人っぽい部分があるんですよね。 岡咲 そうなんです。そこがこの歌詞の好きなところです。これだと思うものにひたむきに走っていくことも素敵だと思うのですが、この曲はそうじゃないんですよね。無理をせず楽しくがんばることに意味を見出している感じが、理想的だなと思いました。もしかしたら一度挫折しているかもしれないのですが、今はすごくいい場所にいるんだなと。私自身、アーティスト活動をこうやって始めて新しいことにチャレンジをする中で、この曲に励まされることが多いんです。自分の声ではあるのですが、聴いていると元気をもらえるんですよね(笑)。
── 自分自身すら励ましてしまうという曲なんですね(笑)。 岡咲 はい(笑)。そして、未来の私が聴いたら、初心に戻れるのかなと。そんな日が来るのが楽しみですし、それまでこの曲を、ずっと大切に歌い続けていきたいと思います。
── 面白いなと思ったのが、「もう誰に言ってるんだろう ひとりごとにしちゃ大音量」という部分で、これは岡咲さん本人のことなんですか? 岡咲 ここ、面白いですよね。(笑)。実はひとりっ子で寂しがり屋のせいか、子どものころからひとり言がうるさいタイプで、両親にも「よく独り言言ってるね」って言われていたんです(笑)。それとともに、声優になりたいという夢を、意識的に両親や友だちに言っていたということがあって。声に出して言っていたら夢を引き寄せられるんじゃないかと思っていましたし、自分自身を発憤させることにもなると思うんです。DECO*27さんは、普段の私の姿からそういう一面を感じ取ってくださったのかなと感じました。
── 「ハピネス」のミュージックビデオ(MV)も拝見しました。笑顔がはじける映像で、ロケーションも素敵なんですよね。 岡咲 とある美術館で撮影させていただきました。本来静かな空間である美術館の中で、あんなに歌って踊っているのが新鮮でした(笑)。カラフルなお花のアーチや可動式のステージといった舞台を使って撮影させていただいて、特別感のある映像になったと思います。
── 歌詞に合わせて、岡咲さんの姿が増えていくシーンがありました。 岡咲 「集めたマルとバツとサンカクで」のところですね。マルとバツとサンカクの3人の私ということで重ね撮りに挑戦したのですが、大変でした。マルの子を演じているはずがバツの部分の歌詞を歌っちゃったり、サンカクのポーズが難しかったり。
── ひとりで3役を演じているので、残りの2人がどこに立っていて、どんな動きをしているのか、把握してないといけないですよね。 岡咲 ここの位置に立ったほうがいいなど、3人のバランスを考えながら現場で作り上げていきました。初めてのMV撮影だったので、そういったものづくりの作業が楽しくて。限られた時間の中でいい映像を撮るために集中しました。後半の「いつも通りがつらいなら」は、この曲の中でしっとりする部分なのですが、MVでは私の後ろで花びらが舞っていて。ここは倍速で撮った映像を、等倍に戻して使っているんです。
── だから、ゆっくり花びらが舞っているんですね。でも、岡咲さんのリップシンクは普通に撮影したみたいに滑らかで。 岡咲 そうなんです! 実際は倍の速さで歌っているんです。このシーンは歌に集中したのですが、実はまばたきを我慢しなくちゃいけなくて。でき上がったMVを見たら、私の動きも自然でしたし、花びらの舞い方がきれいで感動しました。スタッフさんが教えてくださったんですけど、ドイツ製の最新機材が使われていたらしいです。
(スタッフ)実際は、手作りの小道具を使っているんですけど、ドイツ製の最新機材ですって冗談を言っていたんです(笑)。
岡咲 え、本当ですか! 両親に言っちゃいました、最新機材を使っていただいたんだって(笑)。
(スタッフ)みんなすぐに冗談だとわかって笑っていたので、岡咲さんがずっと本気にしていたって、今、気づきました(笑)。
岡咲 衝撃告白ですよ。よかったです!ここで知れて(笑)。
── 人柄がわかるエピソード、ありがとうございました(笑)。