前世の男役・杉田智和とのシンクロを感じた! 2021冬アニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」、主人公・ルーデウス役の内山夕実×ロキシー役の小原好美インタビュー

2021年01月09日 10:000

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小説投稿サイト「小説家になろう」にて大ヒットを記録した「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」(通称「無職転生」)のテレビアニメが2021年1月10日より放送開始。主人公・ルーデウス役の内山夕実さん、魔術師・ロキシー役の小原好美さんに本作について語っていただいた。

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」は、「理不尽な孫の手」さんが、2012年から2015年まで小説投稿サイト「小説家になろう」で連載した大人気小説。昨今多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」の、まさに先駆者的作品だ。TVアニメ化にあたって、監督・シリーズ構成を岡本学さん、キャラクターデザインを杉山和隆さん、音楽を藤澤慶昌さんが務め、アニメーション制作をスタジオバインドが担当する。

 

親の死にともない、家を追い出されてしまった34歳無職の男性が、交通事故死をきっかけに剣や魔法が存在する異世界に転生。前世のトラウマを乗り越えるため、懸命に生きることを誓う……というストーリーの本作。

主人公で “男”の生まれ変わりの少年・ルーデウス役の内山夕実さん、ルーデウスの魔術の家庭教師として雇われた魔術師・ロキシー役の小原好美さんは、本作にどのように臨んだのだろうか。

 

内山さんのリアルな演技のおかげで、素直な気持ちを出すことができました

 

――最初に役が決まった時の感想をお願いします。

 

内山 長きに渡って愛されている、パイオニア的な作品ですので、光栄な気持ちがありつつも、みなさんに受け入れてもらえるかどうか不安でした。

 

小原 主人公が異世界に転生する作品はたくさんありますが、「本作はひと味違うぞ」というのを感じました。そしてオーディションを受けたときの率直な感触から「ロキシーはきっと、私じゃないんだろうな……」と思っていたので、役をいただけたときは、なかなか信じられなかったのを覚えています。事務所の先輩と一緒にテレビシリーズにレギュラー出演するということはあまりなかったので、そういう意味でも内山さんと共演できるのはうれしかったですね。

 

――収録はどのような環境で行なわれていますか?

 

内山 このような状況ですので「なるべく少ない人数で」、ということにはなってしまっていますが、メインキャスト同士のかけあいはなんとかできています。

 

小原 先に収録していた「前世の男」役の杉田智和さんの声を聴いたとき、すごく衝撃的でした。ロキシーにはその声が聞こえないのですが、「いろいろな楽しみ方ができそうだな」とワクワクしました。ちょっとエッチなシーンでは、「す、杉田さん!」って思わずツッコミを入れそうになりましたけど(笑)。

 

内山 それは私も思った!(笑) 回想という形でなく、ひとりの人物を同じタイミングで演じることはいままでなかったですし、杉田さんのモノローグが入ってからようやくルーデウスという人間ができあがると思いますので。本作ならではの特徴として、杉田さんのモノローグが展開されている際、映像上でルーデウスの表情の変化があるので、私はそこに合わせてアドリブを入れる、という作業があるんです。一度杉田さんと、同じシーンを「いっせーのせ」で演じてみた際、2人がシンクロしているのを感じたんです。あの時はうれしかったですね。

 

 

内山夕実さん

――ロキシーとルーデウスは、師匠と弟子のような関係ですが、かけあいをするうえで意識したことはありますか?

 

小原 第1話のアフレコの段階では、キャラクターの方向性を固めていく段階だと思うのですが、なかなか人が集まれない状況ですので、しっかりとかけあいができるかどうか不安でした。でも、実際にかけあいながら収録ができることになり、そこで発見だったのが内山さんのエッチな気持ちがこもった演技に対して、本当にあきれたり、イラッとすることができたことなんです!

 

内山 それって、褒めてもらえているのかな?(笑)

 

小原 感情をあんなに素直に出せたのは、内山さんのリアルな演技があったからこそでしたので、本当に助かりました! ロキシーとルーデウスは性格からして全然違うので、かけあいをしていると、お互いのキャラクターが引き立つんですよね。

 

内山 でも、確かにそれは私も思いました。設定がていねいに作られているということもあり、お互いを導いていくような感じの演技ができて、すごく心地よかったです。

 

小原 ルーデウスは転生して以来、家からほとんど出なかったこともあり、初めて見るものばかりなんですよね。だから初見のものに対して驚いたり感動したり……。そんな内山さんの演技に感動していました!

 

内山 本当? うれしい! 実はルーデウスが異世界での生活を始めたのと同じように新鮮な気持ちで挑めるよう、あまり先のほうまで物語の情報を入れないようにしているんです。

私の推しポイントは「音と映像」ですね。背景もそうですし、キャラクターたちの表情もすごく豊かに描かれていたので「あえてアドリブを入れる必要はなさそうだな」と思える個所がたくさんありました。

 

 

小原好美さん

――気になる登場キャラクターはいますか?

 

内山 先々登場する、ギレーヌです。戦場ではとても頼りになる女性剣士なのですが、ギャップがあっていいんですよね。同じ女性として憧れる存在です。

 

小原 私は最初、ルーデウスが一番気になる人物でした。視聴者のみなさんもルーデウス目線で楽しむ方が多いと思うのですが、今はその先にいる「前世の男」のことが気になり始めまして……。転生する前は私たちと同じ世界で暮らしていたので、より深く感情移入できるんですよね。「彼にとってもっと幸せな生き方ができなかったのかな?」とか、いろいろと考えてしまいます。

 

――今回アニメーション制作を担当した「スタジオバインド」は、本作のために設立されたスタジオとお聞きしました。

 

内山 2020年10月の生配信で、そのことについて語らせていただいたのですが、もしかしたら「過度にアピールしすぎてしまったかな?」と反省しております……(苦笑)。スタッフのみなさんへのプレッシャーになってしまったら本当に申し訳ないのですが、そのくらいクオリティの高い音と映像になっていますので、ぜひご覧いただきたいですね。

 

小原 最初に公開されたPVを見て、「すごい作品が作られようとしている」と驚いたのを覚えています。そのときはまだオーディションの話が出ていなかったので、受けることになった際「あ、あの作品だったんだ!」と二度目の驚きがありました(笑)。壮大なプロジェクトだというのはわかったものの、まだまだ実感がわかないので、放送されてからようやく肌で感じられるようになるんじゃないかと思っています。

 

 

――ちなみに、お2人が今でも「やり直したい」と思うようなできごとはありますか?

 

小原 2020年は家にいる時間が多かったので、映像作品をたくさん観る機会があったんです。日本や世界の歴史を描いたものも観たのですが、興味深い内容の作品がたくさんありました。学生時代、歴史にあまり興味を持てなかったので「もったいなかったな」と少し後悔しています。

 

内山 私は短期大学出身なのですが、4年制の大学に行っておけばよかったな……と思います。2年間だとあっという間なんですよね。短大を否定するわけではないのですが、個人的には「もう少しキャンパスライフをエンジョイしたかったな」という思いはあります。

 

小原 学生のみなさん、後悔しないように時間を有効に使いましょう!

 

内山 最後は学生さんへのメッセージになっちゃいましたね(笑)。「無職転生」、よろしくお願いします! お楽しみに!!

 

(取材・文・撮影/佐伯敦史)

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放送日: 2021年1月10日~2021年3月21日   制作会社: スタジオバインド
キャスト: 内山夕実、杉田智和、小原好美、加隈亜衣、茅野愛衣、森川智之、金元寿子、Lynn、会沢紗弥、浪川大輔
(C) 理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会

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