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どの曲も、コロナ禍の2020年をどこかしら意識しているような気がします
── 7曲目の「Now or Never」は作曲・編曲が中塚武さんで、ジャジーな曲になりました。 JUNNA 中塚さんは前に「Be Your Idol」(1stアルバム「17才が美しいなんて、誰が言った。」収録)の編曲をしてくださっているんです。歌詞の持つ明るさを意識したんですが、意外と音程が低くて、明るく歌うのに苦戦した部分もあって。でも、軽快な楽曲で楽しく歌うことができました。
── この曲は、オール英語詞なんですよね。フランスのバンド、TAHITI80のメンバーであるグザヴィエ・ボワイエの作詞です。 JUNNA すごく理解しやすい英語で、今を楽しめ、今やるしかないという前向きな気持ちがテーマの、ストレートに伝わる歌詞になっているんじゃないかなと思います。英語詞を歌うのは、「Shooting Star」(1st ミニアルバム「Vai! Ya! Vai!」収録)以来で、それから4年くらい経っているので、成長を見せられたらいいなと思いました。
── この曲の詞も、今のJUNNAさんの姿や今の時代が投影されているように感じました。 JUNNA 今回は、歌詞を書いてくださった方も曲を作ってくださった方も、今のコロナ禍という背景をどうしても意識してしまう部分があったんじゃないかと思います。今をテーマにしてほしいとお願いしたわけではない曲にも、どこかしら2020年に対する思いが入っているように感じました。
── クリエーターとしては、それを頭から外せないですよね。 JUNNA そうですよね。外せないと思います。
── 次の「コノユビトマレ」はシングル曲ですが、「コノユビトマレ-20×20 ver.-」に生まれ変わってますね。 JUNNA ブラスのレコーディングに立ち会ったんですけど、「なんだ、このかっこいいアレンジは!」と鳥肌が止まらなくて。同じ曲でも、ここまで印象が変わるんだなって思いました。ブラスの力が特に大きくて、よりカオス感が増したアレンジになりました。
── 全体的に華やかな印象がありました。途中にトランペットのソロが入っていて、かっこいいんですよね。 JUNNA ブラスはどのフレーズもインパクトがあって、きっとみんなの耳に残るんじゃないかと思います。
── 9曲目「あばよイエスタデイ」は、おなじみのコモリタミノルさんの作曲・編曲です。 JUNNA 今までのJUNNA感が一番ある曲で、めちゃめちゃ歌いやすかったです。ただ、Dメロはそれまでの強い感じから一気に雰囲気が変わって、コモリタさんが私に書いてくださった曲としては新しい要素でした。そこだけは難しかったというか、特に気をつけて歌いました。
── Dメロは音程的にも高いし、ここだけ雰囲気が違うのですごく印象に残りました。それまで強かったのが、透明感がある感じになるんですよね。 JUNNA 真っ黒だった世界から一気に真っ白な世界にいくようなところで、地声で歌えるくらいの音域なんですけど、あえて裏声を混ぜてみました。イメージ的には、結婚式場で鐘が鳴っていて、みんなに拍手で迎えられている新郎新婦みたいな(笑)。
── あ、なんとなくわかります。パーッと光が差す感じがあるんですよね。それから作詞が岩里祐穂さんですが、今の20歳の人が絶対に使わないような古めかしい言葉がたくさん入っていて、遊んでいるなあと思いました。 JUNNA 岩里さんらしい歌詞だなと思いましたし、歌っていて面白かったです。
── タイトルの「あばよイエスタデイ」からしてそうなんですけど、「いけずだよね」とか「イカすじゃない」とか昭和のテイストで。 JUNNA 絶対に使わない言葉です(笑)。それから、サビの最後の「生きて死んでみませんか」も、私の中からは出てこない言葉で、印象的だなって思いました。メロディとあいまって中毒性のあるフレーズになりました。
── 「生きて死んでみませんか」はキラーフレーズですよね。一度聴いたら忘れられません。次は「Sky」。「コノユビトマレ」のカップリング曲だった曲です。 JUNNA 密かに人気があるというか、ライブで歌うとみんながすごく喜んでくれる曲です。「魔法使いの嫁 学院篇」のコミックスプロモーションビデオに使っていただいているので、主人公のチセに寄り添っている部分があって、「Here」の続きの曲というイメージが私の中ではあるんです。「Here」では自分の居場所を探していて、やっと最後に見つけることができたんですけど、「Sky」は、自分のことを好きになるという次のステップに進んでいるチセの姿を感じることができて。今のネガティブな気持ちになりがちな時期に聴いてもらえると、勇気が湧いてくる曲になっていると思うので、アルバムに入れたいなと思いました。