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── 4曲目は「La Vie en rose」。ダンスナンバーで、これも夜の雰囲気がありました。
JUNNA ライブで踊れるようなダンスチューンを入れたいなと思って、それを素直に伝えて作っていただきました。曲ができあがった後、どなたに歌詞をお願いしようかなと考えたとき、唐沢美帆さんのお名前が出てきて。大人っぽい曲に大人っぽい歌詞が付いたことによる相乗効果で、私の年齢よりもずっと年上の女の人が歌うような曲になりました。
── そうなると、自然にボーカルも大人っぽくなっていきますよね。
JUNNA そうですね。言葉と言葉のつなげ方を意識して、艶っぽさを意識しました。
── この曲もまたJUNNAさんの新たな一面が感じられる曲になったと思います。次がシングル曲の「イルイミ」なんですけど、このつながりはすごくいいんですよね。
JUNNA 真夜中から夜明けに行くようなイメージです。「イルイミ」の次の「波打ち際」がより静かな曲なるので、ダンスチューンの「La Vie en rose」と「波打ち際」への流れとしても、ここに「イルイミ」を挟んだのはよかったなと思います。
── 「波打ち際」は、個人的には今回のアルバムで一番驚きのあった曲でした。歌詞を詩人の最果タヒさんが手がけているんですよね。
JUNNA 歌詞という概念には収まらない歌と切り離しても成り立つ、詩自体がすごく素敵だなと思いました。
── 詩が先にあって、そこに曲を付けたということですか?
JUNNA はい。
── JUNNAさんは、最果さんの詩をどう感じましたか?
JUNNA 「ぼく」と「きみ」が出てくるんですけど、2人はもう一緒の空間にはいないと感じました。2人の関係性は明らかになってないんですけど、そこは恋人でも友だちでも家族でも、自分の大切な存在を当てはめて聴いていいと思うんです。2人一緒に1年という時間を過ごしてきて、映像だったり写真だったりにその姿が収められていて、それを今、「ぼく」がひとりで見ているのかなと。「ぼく」の心の中には、あのとき、ちゃんと言えばよかったという後悔があって、でももう「きみ」はいないんだというイメージが、すごくロマンティックだなと思いました。
歌い方も最初は語るような感じで入るけど、そのままサビまでもって行くのではなく、だんだんと強さを出していきました。突き刺すようなガツンとした強さではなくて、その中に悲しさや切なさがあるということを意識しながら歌いました。
── いろいろな歌い方がある中で、考えて答えを出していったんですね。
JUNNA はい。自分はこう歌いたいと伝えて、スタッフさんとコミュニケーションを取れるようになったのも、成長かなと思いました。