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アキバ総研が2020年8月12日~8月25日にかけて開催した、公式投票企画「2020夏アニメOPテーマ人気投票」の投票が締め切られた。気になるベスト10をご紹介しよう。
1位 SixTONES 「NAVIGATOR」(富豪刑事 Balance:UNLIMITED ) 887票
2位 三浦祐太朗「鈍色(にびいろ)の夜明け」(恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ ) 162票
3位 ReoNa「ANIMA」(ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld THE LAST SEASON ) 89票
4位 the peggies「センチメートル」(彼女、お借りします ) 59票
5位 やなぎなぎ「芽ぐみの雨」(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 ) 41票
6位 CIVILIAN「正解不正解」(魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ ) 27票
7位 海野高校ていぼう部「SEA HORIZON」(放課後ていぼう日誌 ) 24票
8位 鈴木このみ「Realize」(Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season ) 23票
9位 Aimer「SPARK-AGAIN」(炎炎ノ消防隊 弐ノ章 ) 17票
10位 鈴木このみ「Theater of Life」(デカダンス ) 15票
2020年夏アニメは新作アニメと、新型コロナウイルスの影響で放送を中断した春アニメが入り乱れる、かなりイレギュラーなラインアップとなった。
それでも全25曲のエントリーと、例年に比べてはるかに少ない曲数の中での投票となった。
そんな今回のOPテーマ人気投票のトップを飾ったのは、「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」のOPテーマ「NAVIGATOR」だ。歌うのはSixTONES(ストーンズ)。バラエティー番組などで引っ張りだこのジェシーさんや、特撮に造詣のある俳優・京本政樹さんの息子・京本大我さんがメンバーの、ジャニーズ事務所の6人組新人アイドルグループだ。
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サウンドは、メジャーなJ-POPアーティストとしては珍しいバキバキのEDMで、邦楽の最先端を思わせるキラーチューンである。
「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」は春アニメとして一度エントリーしていたものの、放送が中断。夏より第1話から放送が再スタートした作品だ。「春アニメOP投票」にもエントリーしていたが、その際は9位という結果だった。そう考えると、今回の1位獲得はリベンジを果たした結果と言える。
春クールに続いて上位に登場した楽曲としては、7位の海野高校ていぼう部による「SEA HORIZON」も要チェック。こちらも「2020春アニメOPテーマ人気投票」の16位から大躍進を遂げている。
2位は三浦祐太朗さんが歌う「恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~」のOP「鈍色(にびいろ)の夜明け」だ。
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ストリングスとピアノによるアレンジが、壮大かつロマンチックな世界観を演出するミディアムバラードで、一聴するとOPテーマらしからぬ印象を受けるが、映像と合わさると不思議と作品とマッチング。この曲以外は、考えられなくなるのは筆者だけではないだろう。
三浦祐太朗さんといえば、三浦友和さんと山口百恵さんの息子さんであり、アニメ愛を熱く語るシンガーソングライターである。そんな三浦さんだからこそ、作品に寄り添った楽曲が歌えたのだろう。6月には、声優・牧野由依さんとの結婚も発表したということもあり、公私ともに充実していることがうかがえる結果となった。
3位はReonaさん「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld THE LAST SEASON」の「ANIMA」。「SAO」シリーズらしい勢いを感じるアッパーチューンだが、そこにReoNaさんのどこか愁いを帯びた声が乗ることで独自の世界観を構築している一曲だ。
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このように、TOP3はリベンジに燃える超強力なJ-POPアーティストに、変化球のOPテーマ、王道アニメソングが追いすがるという、非常に面白い結果となった。
4位は「彼女、お借りします」のOP「センチメートル」。さまざまなアニメで、オリジナリティあふれる楽曲を聞かせてくれるガールズ3ピースバンド「the peggies」の楽曲だ。今回も、キャッチーなサビ始まりという王道パターンからの、タイトなバンドサウンドが展開。細やかなアレンジも耳を引く、聞けば聞くほど味の出る一曲だ。
また6位のCIVILIANは、男性3人によるロックバンド。偶然にも男女3ピースバンドがTOP10に名を連ねる結果となった。こちらは疾走感あふれるロックサウンドの上を、サイバーなシンセが走る一曲。こちらもまたバンドの個性と、アニメの世界観がぶつかりあう聴きごたえのある一曲に仕上がっている。
そして、やはり強いのが女性シンガーたちだ。
5位のやなぎなぎさんが歌う「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」OP「芽ぐみの雨」は、ある意味、ファンが臨んだテーマ曲をきちんと作り上げてきたという印象の一曲だ。「俺ガイル」らしい、それでいてシリーズ完結編らしいグランドフィナーレ感のあるサビの展開は「素晴らしい!」のひとこと。OP映像とのシンクロ具合もあいまって、納得の順位である。
9位のAimerさんの歌う「SPARK-AGAIN」も、「炎炎ノ消防隊」らしい熱すぎるくらいに熱い一曲。これもまた作品やファンが求める楽曲を真摯に打ち返しながら、アーティストの個性も感じさせる仕上がり。
注目はなんと2曲がTOP10にランクインした鈴木このみさんだ。
「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season」のOP「Realize」は、アニメの放送時期が春から夏クールにずれ込んだことで、「デカダンス」のOP「Theater of Life」と同タイミングでのリリースとなった。どちらも鈴木さんらしい、パワフルな楽曲となっており、アニメ業界のみならず世界に蔓延する停滞ムードを吹き飛ばしてくれるかのようだ。
冒頭に述べたように、イレギュラーな形となった2020年夏アニメだが、結果としては粒ぞろいの楽曲がそろった、アニメソングファンとしては非常に充実したシーズンとなったのではないだろうか。
なお11位以下の結果については、以下のリンクからご確認いただきたい。
また、ベーシスト・アニソンDJとして活躍するミュージシャン・出口博之さんによる人気連載「いいから黙ってアニソン聴け!」もあわせてお楽しみいただきたい。