「今、かえでロスです!」放送終了記念「青ブタ」瀬戸麻沙美×内田真礼×久保ユリカ振り返りインタビュー後編!

2019年01月03日 10:000
「今、かえでロスです!」放送終了記念「青ブタ」瀬戸麻沙美×内田真礼×久保ユリカ振り返りインタビュー後編!

先日、放送を終了した「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」。

今回、アキバ総研では大きな話題を呼んだ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない。」

(以下、青ブタ)のキャスト鼎談を実施。後編では、前回に続き麻衣役の瀬戸麻沙美さん、のどか役の内田真礼さん、さらに咲太の妹・梓川かえで役の久保ユリカさんが登場。それまで積み上げてきたものが大きく動いた11話~13話について、そしてかえでの思春期症候群のエピソードを3人に振り返っていただいた。ぜひ最終話を見たうえで読んでいただきたい。

  

自分の気持ちは切り離さなければいけないのに、やっぱり演ってて切なかった(久保)

ーー最後のエピソードは、咲太の妹である、“かえで”の話になりましたね。

 

瀬戸 “かえで”の話は、とてもとてもデリケート過ぎて……。アニメの最後に“かえで”のエピソードがきて、これまで10話くらい“かえで”と一緒に過ごしていたから、本当に寂しくなりました。

 

久保 今、“かえで”ロスだよね(笑)。

 

瀬戸 ひらがな“かえで”ロスになりました。

 

内田 私たち姉妹は、もう会えなくなるわけでもなく、無事に戻れたわけですけど、“かえで”は戻らないですからね。

 

瀬戸 もう会えないっていうのがツラいですよね!

 

内田 ツラすぎる~。

 

久保 漢字の“花楓”の求められてなさね! でも、どうしても私たちは出会いがね。

 

瀬戸 そう! 出会ったときから“かえで”だったから。しかも私、その頃原作でそこまで読み終えてなかったので衝撃だったんですよ。ショックも大きかったので、原作を読まれてる方は心の準備ができてると思うんですけど、終わってから原作読もうとか、アニメを楽しみにしていた人は、とてもとても心に痛みを覚えたかもしれません。

 

ーー久保さんは、収録はいかがでしたか?

 

久保 私自身も、最後の最後に一瞬“花楓”をやるのかなと思ってたんです。でも、思ったより早い12話の後半に“花楓”が出てきてしまい、最終話は“花楓”をやる感じだったので、“花楓”も結構やるんだなと。それにこのあと劇場があるから、劇場は“花楓”だなというのはあったんですけど、自分の中でアニメのベースはひらがな“かえで”だったんですよね。だからどうしても違和感がありました。12話まで作ってきた“かえで”があった分、自分で想像していた以上に、“花楓”が今どきのさっぱりした感じだったので。

 

ーー衝撃ですよね。

 

久保 お兄ちゃん、うざっ!くらいの感じでやってくださいと言われたときに、“かえで”はそんなことを言う子じゃないんです!みたいな(笑)。私が一番の妹でいたい!っていう子だったから、演じる側としてはそこは切り離さなければいけないのに……というのはあったんですけど、やりながらすごく切なかったですね。でも声優としては、いい経験をさせてもらったなという気持ちでした。しんどいという気持ち的な問題はありましたが。

 

ーー内田さんは、アフレコにも参加されていましたよね?

 

内田 いました。結構短い時間しか“かえで”と一緒にいなかった私でさえ、ツラいと思ったし、いなくなっちゃったんだなって、台本読み進めていくとよりわかってくるし。あと、翔子さんが“かえで”のノートを読んでいくみたいなところは「うわ~」ってなってました。

 

久保 なんか、兄妹ものとかに年々弱くなっていかない? 昔、ここまで刺さらなかったと思うんだけど。

 

内田 犬とか子供とかね(笑)。しかも咲太のいいところも悪いところも知ったうえで10話まで来たけど、その咲太がここまでがんばってる。その姿により響いてしまったところはありますね。ここまで必死になることなんだ!って、心が痛くなる感じ。

 

ーー発言に問題ありの咲太が、あんなに弱ってしまって。

 

内田 最初のほうなんて、いきなり裸になって傷を見せてたりしましたよね(笑)。

 

瀬戸 印象が悪いですね(笑)。

 

内田 でも、お兄ちゃんがんばってるし、かわいそうって思いました。

 

瀬戸 “かえで”だけではなく、咲太の葛藤もすごく描かれてましたから。理解しようとしてるけど、し切れなくて泣いてしまったり。それを“花楓”に見せないようにしてたり。お互いの描写がすごくていねいに描かれてて、とても胸が痛かったです。

 

内田 ヒロインがいて、付き合っている彼女がいるからこその、どうにもならなかったときの咲太の感じ。彼女に気を使えなくなってしまうところもリアルで、修羅場だなって思ってました。

 

ーーそこでは、牧之原翔子も出てきますからね。

 

内田 翔子さんがちょいちょい出てくるんですよ!

 

瀬戸 翔子さん……。なんか超えられないというか。咲太も(好きだったのは)過去形ですからって言ってたけど、麻衣さんにとっては、ずっと気になることでしょう。

 

ーー咲太が一番キツいときに、仕事でそばにいられなかったってことは、麻衣さん的には、やっぱり悔しかったんですかね。

 

瀬戸 そうですね。でも、麻衣さんもマメで、電話はちょくちょくかけたりしてたんですよね。咲太もそれに答えてくれてたし。でもどうなんだろう。そういうときってそばにいたほうがいいんですか?

 

ーーいや、いいと思いますよ。

 

瀬戸 麻衣さんはいたほうがいいって思ってましたよね。

 

久保 いてあげたかったのもそうだけど、自分がその場にいれなかったプラス、過去に自分の彼を救った人が、また彼を救ったということで、不安もありつつだったのかなって思う。

 

瀬戸 麻衣さんも、押し殺そうとしてましたしね。まだ高校生なのに、すごいです。でも、心の中では「何で?何で?何で?」っていっぱい?があると思うけど、それは出さない!っていう気持ちなんだと思います。

 

 

“かえで”にもう会えないんだという喪失感は、とても大きかった(瀬戸)

ーーちなみに、麻衣さんにとっての“かえで”はどんな子でした?

 

瀬戸 妹みたいな存在だったと思います。抱えている悩みも人見知りということも咲太から聞いていたので、とてもやさしく接するんですけど、それは哀れんでとかかわいそうでとかで接しているのではなくて、ただ純粋に“かえで”と向き合ってやさしくしている。しかもこんなにかわいくて年下で、しかも好きな人の妹だから、お洋服をあげたりなんかもしていたので、麻衣さんにとっても“かえで”は大きな存在だったと思います。“花楓”のときを知らないからこそ、“かえで”がいなくなって、もう会えないんだという喪失感は、とても大きかっただろうなと思います。最初はお話だからって割り切っていたんですけどね……、とても切なくなりました。

 

ーーアフレコのときはどうでした?

 

瀬戸 結構後ろから見ていたんですけど、大変そうだなって。咲太も泣いて叫んで大変だし。でも、感情がたかぶるシーンって大変なんだけど、やりがいはありそうだなって思っちゃうんですよ。感情の起伏があるほうが日常で出さないものになるから、面白そうっていう。

 

ーー役者としての心情もあるんですね。久保さんは、そのあたりの咲太のお芝居いかがでした。翔子さんと一緒にノートを読むシーンもありましたが。

 

久保 そこはテストのとき、ちょっと面白くなっちゃったんですよね(笑)。いい感じにハモるやん!みたいな。でも、そうですね。この事象を咲太以外で知ってるのが翔子だと思うし、そこにはすごく意味があるんだろうなって思いました。普通に咲太が見つけてノートを読んでいたら、あそこまでにはならなかったんじゃないかなって。

 

ーーなるほど。

 

久保 たぶん自分で読んだら、自分を責めて終わっちゃいそうな気がしたんです。でも、そこをあえて翔子が伝えたことによって、何となく許されているような気持ちにもなれたのかなって思うんです。で、頭の中で“かえで”の声に変換している咲太の気持ちとして、私が“かえで”として読ませていただいたと思うんですけど。楽しかったこととか一緒にやったこと、がんばったことを振り返って読むのがすごく切なかったです。基本的に“かえで”の世界はお兄ちゃんで回っていたというのがすごくよくわかるシーンでしたし。自分の存在が何なのか、一番わからなかったと思うんですけど、それでも自分が消えたあとのことまで考えて、そういう日記を残したというのが、切ない。

 

ーー自分ではわかっているような描写はありましたもんね。

 

久保 それって中学の女の子にできることではないですよね。ひらがな“かえで”はただ者ではなかったなって思いました。

 

ーーちなみに、“かえで”と“花楓”では、演じ方も変えて?

 

久保 全然違うと思ってます。

 

内田 違うよ~。

 

久保 ありがとう~。最初は、余韻を残したままテンションだけ変えてやってたんですけど、思ったより……。

 

瀬戸 指示も、結構変えてという感じでしたよね。

 

久保 声ごと変えるような感じでやってほしいと言われたんです。だからすごく不安! お客さんがどう受け取ってくれるかなと。

 

内田 “かえで”なんだけど、“かえで”じゃないんですよ。同じ声なんですけどね。

 

瀬戸 全然違った!

 

内田 たぶん正解だよ。

 

瀬戸 だって聞いてて、すっごく寂しくなったもん。誰?って感じで。

 

久保 自分でやってて、これがしっくりいくのかどうか、もうわからない!っていう感じでした。そこで初めて“花楓”を演じたけど、まだ映像を見てないから不安でいっぱいで。何ならイラッとされちゃうかもしれないなぁって。

 

ーーだって、“かえで”はかわいかったですからね。

 

久保 理想の妹が、現実の妹になったくらいの違いですから(笑)。

 

内田 ほんとにツラいから! 最初、何だよ、そんな妹いるわけないと言っていたはずの“かえで”が恋しくなるっていう。

 

 

ーーでも最後は、咲太がちゃんと麻衣さんの元に行くという、ラブな部分が描かれましたね。のどかも手伝って、誕生日が終わる直前に、麻衣さんのロケ地の金沢まで咲太が行くという。ここはアニメのオリジナルシーンですかね。

 

内田 手伝ってましたね。お姉ちゃんがどこにいるか、それとなく聞いておいてあげるという。

 

瀬戸 私は、誕生日くらいいいじゃんって思っちゃうタイプなんですけど(笑)、きっと麻衣さんと咲太にとっては大事だったので、そうなんだなと思ってました。たぶん麻衣さんはそれですねたりとかはしないと思うけど、すねてるのを彼にわかってほしいでしょうね。それを理解してる咲太は金沢まで来るっていうところで、やっぱり会うというのは大事だなと思いました。電話とかではなく直接会ってみたら、意外と簡単に解決することもあるんだよなって。

 

ーーでは最後に、TVシリーズを終えての感想と、2月9日のイベントに向けて意気込みをお願いします。

 

久保 TVシリーズは最終回を迎え、私たち的には劇場版も控えているので、そこに気持ちはそこに向きつつではあるんですけど、これは面白い作品になるぞ!と録りながら感じていたんです。でも、想像以上に盛り上がってくれていて、お客さんに愛されている作品になったなと感じていますので、今後もより盛り上げていけることをやっていけたらな!と思ってます。

 イベントですが、結構なキャストが集まるし、それ自体が初めてだと思うので、どんな感じになるのか想像はできてないんですけど、マイペースに楽しめたらいいなと思ってます。みんなマイルールがありそうだし(笑)、たぶんそのくらいのほうが、ヘンに気を使っちゃうよりいいと思うので、面白いイベントになるんじゃないかなと思います。

 

内田 スイートバレットとして、挿入歌も歌ったし、アニメでは麻衣さんと入れ替わったり、いろんなことがありましたけど、最終的にはすごく応援したくなる2人の物語だったなと思いました。それは劇場版にも繋がっていって、このできあがった人間関係のなかで、またいろんなことが起こると思うので、次は何が見られるのか私自身も楽しみです。翔子さんとはいったい何だったのかというのを、劇場で見ていただけたら嬉しいです。

 あとイベントに関しては、モデルとなった場所もあるので、それがらみのこととか、あとは思春期症候群に合わせたコーナーとかをやっても面白そうだなと思ってます。まだ何をするかはわからないですけど、できることは多いと思うので、ぜひ楽しみにして遊びに来てくれたら嬉しいです。

 

瀬戸 作品後は、終わっちゃったという寂しさがありました。始まれば終わってしまうものなんですけど、本当に物語も面白かったですし、アフレコ現場でみんなで収録してお芝居するのもとっても楽しかったので、もっとやりたいなという気持ちとやり切った気持ちが両方あります。でもまだ劇場版が控えているので、まだこの気持ちは継続していこうかなと思ってます。物語は悩みや葛藤、ツラいところも多かったんですけど、麻衣さんに関しては咲太とお付き合いするまでの過程のトキメキとかがたくさんあったので、そういうところを演じられてとてもやりがいがありました。私、これまでうまくいくキャラクターとかやってこなかったので、正直はじめての挑戦でもあって、とてもやりがいがあったんです。こうやってまた役の幅が広がっていったらいいなと思うし、劇場でどんな表情が見られるのかが楽しみです。

 イベントに関しては、発表されたときにすごく嬉しくて。しかもメンバーもたくさんいて。正直、久保氏やほかのキャストさんともイベントで一緒になったことってそこまでないので、どうなるんだろう?と思ってたんです。でも、こうしてラジオもやらせてもらってて、イベントや取材で、一緒にお話しさせてもらう機会も多かったので、イベントのときにみなさんがどんなふうに立ち回るのか、私も楽しみです。もちろん作品に沿った朗読だったりも期待してるんですけど、バラエティコーナーもあって、「青ブタ」ファンの方と一緒になって盛り上がれるイベントになると思うので、ぜひ遊びに来てください。

 

(取材・文/塚越淳一)

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キャスト: 石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり
(C) 2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

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