「LOST SONG」で声優に挑戦したからアーティストとしても成長しました! 鈴木このみ「歌えばそこに君がいるから」インタビュー

2018年04月06日 15:000
「LOST SONG」で声優に挑戦したからアーティストとしても成長しました! 鈴木このみ「歌えばそこに君がいるから」インタビュー

鈴木このみさんのニューシングル「歌えばそこに君がいるから」が2018年5月23日(水)に発売されるが、これを記念したインタビューをお届けする。


表題曲はNetflixにて3月31日(土)より先行配信、4月7日(土)よりTV放送がスタートするTVアニメ「LOST SONG」のオープニングテーマ。鈴木さんは畑亜貴さんと共同で作詞も担当している。また、主人公・リン役として声優にも初挑戦。まさに鈴木さんにとって新たなステージへ踏み出した作品であり楽曲だ。

 

さらに、4月8日(日)からは「鈴木このみ 4th Live Tour 2018 ~Magic Hour~」が大阪、名古屋、東京にて開催される。「歌えばそこに君がいるから」ももちろん披露予定だ。彼女の圧巻のパフォーマンスをぜひ体感してもらいたい。

 

リンと私の共通点はやっぱり“歌”

 

――「LOST SONG」はオープニング主題歌を担当するだけでなく、リン役として声優に初挑戦しています。その話を聞いた時は率直にどうでしたか?

 

鈴木 初めて聞いたのは、20歳のバースデーライブでのスタッフさんからのサプライズでした。急にスクリーンで「鈴木このみ主演のオリジナルTVアニメ製作決定!」と発表になって。率直に言うと、ビックリした以外の言葉が見当たらないです。しばらくは本当に「え? え??」しか言えなかったですし(笑)。しかも、田村ゆかりさんとのダブル主演ということで、とにかくプレッシャーのほうが大きかったです。

 

――やはり声優をすることはプレッシャーだったのですね。

 

鈴木 本当に予想外でしたから。声優さんとはイベントなどでご一緒して生アフレコを見させていただく機会が何回もあり、とても大変なお仕事であることは近くで感じていました。なので、余計に気合いをいれなければという気持ちになってしまって。

 

――そして、オープニング主題歌を担当することも決まり、作詞は鈴木さん自身が畑さんと共同で担当しています。

 

鈴木 作詞は去年から少しずつ挑戦するようになって、作詞レッスンに通って勉強中なんです。でもまさか、アニメのタイアップ曲をこんなに早く書かせていただくとは思ってもいませんでした。しかも、デビューからお世話になっている大先生の畑亜貴さんと一緒に書けるということで、これはものすごいことが始まるぞと思いましたね。

 

――どのような内容にしようか、すぐに決まりましたか?

 

鈴木 リンと自分の気持ちを両方入れて書きたいなと思った時に、テーマは意外とすぐに見つかりました。リンを演じるからということもありますし、自分自身の気持ちを作詞や作曲にぶつけることを去年1年間やってきたからこそ、スムーズに取りかかれたのだと思います。

 

――曲のテーマについて教えてください。

 

鈴木 リンと私の共通点を探した時、やっぱり“歌”が一番のテーマになるなと思ったんです。リンも私もなんで歌いたいのかといえば、「誰かがいるから歌いたい」んだなと。じゃあ、その誰かにどうなってほしくて歌いたいのか、自分自身に何回も何回も問いかけてみたら、「幸せになってほしくて歌いたい」というシンプルな答えにたどり着きました。もっとシンプルに言えば「誰かに会いたくて歌う」んだなって。これが今みんなに一番伝えたいテーマだと思って書き始めました。

 

――ちなみに、この曲は曲先とのことですが、ご自身で作詞する時は曲先が多いのですか?

 

鈴木 自分で歌詞を書く時は曲も書いていて、先に書いた曲に詞をあてるパターンが多かったです。詞先はあまりやってこなかったかもしれません。

 

――作曲もデビューからお馴染みの白戸佑輔さんです。曲を受け取った時の印象はいかがでしたか?

 

鈴木 聴いていると勝手に言葉が浮かんでくるようなメロディというか、メロディが言葉を生み出してくれるような感覚がありました。なので、白戸さんの力もお借りしながら書かせてもらったのかなと思います。

 

――では曲をもらって結構すんなり書けたと。

 

鈴木 苦戦はしましたが、すごく楽しんで書けたかなと思います。

 

――特に苦戦した部分をあげるならどこですか?

 

鈴木 Aメロの出だしの「ねえ」のところは1音なので、これはどうやって詞をつけるんだろうと思って、畑さんに相談したりもしました。作詞は「アニサマ(Animelo Summer Live 2017)」本番の翌日にフィルムスタジオにこもって1日中書いたんです。畑さんも応援に駆けつけてくださって、それで絞りに絞って考えて出たのが「ねえ」っていう言葉でした。

 

――畑さんとはどのようなやり取りで作業を進めていったのですか?

 

鈴木 基本的にはまず自分が書いてみて、それを畑さんに送って「もっとこうしたら歌いやすいよ」とか「もっとこうしたら気持ちが伝わるようになるよ」などと訂正していただいたのを送ってもらって完成、という形で進めていきました。

 

――畑さんに言われたことで印象的だったことはありますか?

 

鈴木 (昨年9月開催の)イベントでもおっしゃってたのですが、「人は作詞するとき悩むんだね」という言葉はめちゃくちゃ印象に残っています(笑)。畑さんには、共作を始める前に連絡をした時に「一生懸命自分もフォローをするので、今は緊張せず思ったことを素直に書いて、リラックスしてやってごらん」と言っていただきました。なので、すごくフラットな状態でできたのかなと思います。

 

――先ほど話した難しかった部分とは別に、自分の中でグッときたようなフレーズを教えてください。

 

鈴木 サビの「歌声は憧れ追い越して」というフレーズが個人的にはすごく大切です。私もリンちゃんも歌が大好きで、歌ったらみんなが「うまいね」とか「すごいね」と褒めてくれたり、認めてくれたりするから歌っていたんです。自分のために歌っていたものが、デビューしていろんな経験を積んでたくさんの人と会ううちに、対象が(自分ではない)人に変わっていったといいますか。歌うことは夢や憧れだったのが、「みんなのために歌わなきゃ」「みんなを元気にしてあげたい」といった気持ちに、ある時から急に変わったんです。憧れが責任感に変わる瞬間をこの1行で表現できたのかなと思いますね。

 

 

等身大な気持ちを自然体で歌いました

 

――実際にレコーディングで歌う時はどのような意識で歌ったのですか?

 

鈴木 歌う時は本当になにも意識しませんでした。こんなことは初めてです。自分の中から出てきた言葉ということもあって、素直にレコーディングできたのかもしれません。普段は難しい曲も多いですし。

 

――この曲も難しいと思いますが……。

 

鈴木 この歌は意外と歌いやすかったですね(笑)。気持ちが乗せやすいというか。それはやっぱり白戸さんと長い時間一緒にやらせていただいてきているので、メロディラインを熟知しているからなのかなって。なので、本当に自然体のまま歌った感じです。こういう経験はほぼ初めてに等しいんですが、初披露の時も意識せずにリンの気持ちも出てくるし、鈴木このみの気持ちもあふれ出てきて。歌い終わった後に妙に心が満ちている、すごく特別な曲だなと思っています。

 

――先日、ANIMAX MUSIX大阪やニコニコ生放送で初披露して、さらに3月の「AnimeJapan 2018」LOST SONGステージでも、お客さんの前で歌唱しました。お客さんを前にするとやはりたかぶりがあったのでは?

 

鈴木 もちろんたかぶりはありましたが、ステージでもめちゃくちゃ自然に歌えました。この部分でこうしようと考えることが一切なく「その時に出てきたものが正解」というのがこの曲に関してはあるんです。歌詞も背伸びをせずに等身大の鈴木このみの今の気持ちをストレートに書いているので、自然に歌えるのかなと思いますね。

 

――自然体でありつつ、Music Video(MV)ではカッコよく決めていますよね。こちらの見どころもお聞かせください。

 

鈴木 MVはツアーのタイトルにもなっている“Magic Hour”(マジックアワー。日没直後の数十分間に体験できる薄明の時間帯のこと)をテーマに撮っていただきました。というのも、「LOST SONG」のイメージカラーが“Blue Hour”(ブルーアワー。日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯のこと)なので、私は対照的にMagic Hourを表現してみようと。4Kで撮っていただいたので、本当にきれいな空の色がそのまま伝わるのかなと思っています。そのあたりにも注目していただきつつ、たぶん今までで一番アーティスティックなMVになった気がします。

 

――実際の撮影はいかがでしたか?

 

鈴木 「誰かのために歌いたい」という伝えたいものが明確に決まっていたので、撮影ではずっとその誰かの顔を思い出していました。支えてもらっている人たちの顔だったり、いつも応援してくださるファンの皆さんの顔だったり。あの人とはこういうことがあったなとか、ケンカもしなたなぁとか、いろんな人のことを思い浮かべていました。

 

――話を聞いていて言葉の節々からも成長を感じられますね。曲への向き合い方も含めて自分自身で成長を感じることはありますか?

 

鈴木 自分で言うのはおこがましいですけど、経験を積ませていただいてステップアップはしているのかなと思います。今回声優に挑戦したこともすごく大きくて。キャラクターを演じるということは、感情をその瞬間にバンと開かないといけないことでもあり、(声優に挑戦したことで)それを歌でもできるようになったと思います。今までは「もしかしたら誤解されるかもしれない」などと、いろんなことが気になっていたんです。今はそれがなくなり、潔くなった気がします。「これが私です!ドーン!」という状態でステージに上がれるようになったのは大きいと思います。

 


 

声優に挑戦したことで歌の扉も開けてきました

 

――声優に挑戦したことでアーティストとしても成長したとのことですが、やはり声優として演じることは苦労したのではと思います。

 

鈴木 演技に関しては全部苦労しましたね(笑)。発表されてから演技レッスンに通ったんですが、最初はレッスンに行くのが楽しいかと言われたら、必ずしもそうではなくて……。もちろん声優というお仕事に憧れはすごくありました。でも、アニメを楽しみにしている人がいるからやらなきゃいけない、という気持ちも正直あって……。それがレッスンを重ねるにつれて、表現するってこういうことなんだという核の部分が見えてきたというか。声優に挑戦することで歌の扉も開けてきたなと思えるんです。

 

――アーティストとしてもプラスになったと。

 

鈴木 特にライブが楽しくなりました。自分に正直にやるようになってからは、より楽しいです。ライブ中は、やっちゃいけないことなんて何もないってぐらいの気持ちでステージに立てるので。それってお客さんとの信頼関係ありきだと思うんですけど、そういう気持ちになれることがすごく嬉しいですね。

 

――アフレコはどうでしたか? キャストは田村ゆかりさんをはじめ、そうそうたる顔ぶれですよね。

 

鈴木 第1話の頃とかは同じブースで見ていても「すごいなぁ。感動するな」って思いました。でも、じゃあ何がすごいのかって言われると、自分がまだまだ未熟でわからなかったんですよ。それが徐々に「こういう気持ちの時はこういう声の出し方をされているのかな」とか冷静に見られるようになり、それを自分で取り入れてみたりもしました。真似をするのもすごく大事なことだと思いますから。

 

――皆さんからアドバイスなども受けたのですか?

 

鈴木 そうですね。キャストの皆さんに助けてもらう場面が収録中たくさんありました。たとえば、私は大阪出身なのでイントネーションがどうしても出てしまうんです。それを田村ゆかりさんに「こうやって台本に書くとわかりやすいよ」と教えてもらいました。あと、リンは食いしん坊なので食べるシーンがすごく多いんですが、それもすごく苦戦して……。茅野愛衣さんに麩菓子を使う練習に付き合ってもらったり、小山剛志さんには練習用にパンをおすそ分けしてもらったり(笑)。本当に皆さんに助けてもらったからできたと思います。

 

――そうやって成長した姿を見られるのが、今度のツアーだと思います。大阪、名古屋とまわり、東京は日比谷野外大音楽堂(野音)で開催されますね

 

鈴木 東京だけ野音というとすごく特別なように感じるんですけど、大阪や名古屋も1回限りのライブだと思っているので、ぜひ楽しみにして遊びに来てほしいなと思っています。ライブでは初めて歌う楽曲もやる予定ですし、このツアーのためにレッスンに通って特訓していることもあります。

 

――ニコ生やTwitterでも言っていましたね。なにを披露するかは当日までの秘密ですか?

 

鈴木 内緒にしておこうと思います(笑)。楽しみにしていてください!

 

――今まで披露してきたことではないんですよね?

 

鈴木 今までのことに繋がっているかなとは思います。今までのことがあったからこれに挑戦しようと思った、という感じかもしれません。今回声優に初挑戦して得るものがとても大きかったので、ツアーでは(得たものが)思いっきり出てくれるんじゃないかなと思っています。

 

――鈴木さんの歌は生で聴くと迫力がすごいですからね。本当に圧倒されます。

 

鈴木 ありがとうございます。あと、セットリストも自分的には挑戦なんです。今までは後半戦にオラオラオラオラ~っていう定番のパターンがあったんですけど、今回はあえてちょっと違う感じにしてみたいなと思って。だからといって、すごくポップな感じっていうわけではないんですけどね(笑)。やっぱり野音があるので、たとえば「歌詞に青空と入っている=前半に入れたい」といった計算もしながらセットリストを作りましたので、曲の予想をして遊びに来てくれたらもっと楽しめるかなと思います。

 

――それこそ、Blue HourやMagic Hourが見られるわけですからね。天気がよければですけど……。

 

鈴木 そうなんです。今からてるてる坊主を作っていただいて(笑)。私は雨女だから、そこだけが心配なんです。でも、雨が降ったら降ったで、その時はぜひ一緒に雨に打たれながら楽しみましょう(笑)。

 

――せっかくなら晴れてほしいですよね。晴れたら空の色の変化も楽しみです。

 

鈴木 屋内のZepp(大阪、名古屋)では照明にもこだわりましたし、野音(東京)は景色も演出のひとつだと思っています。あと、「歌えばそこに君がいるから」のカップリング曲はツアーをイメージして「こういう曲が歌いたい」「こういう思いを伝えたい」ということで作っていただいた楽曲なので、それも楽しみにしていただきたいです。

 

――「LOST SONG」は歌の力が物語の鍵となっています。では、鈴木このみさんの“歌の力”とはどのようなものだと考えていますか?

 

鈴木 ポジティブな気持ちでも切ない気持ちでもいいのですが、聴いている皆さんの心が思わず奮い立つような歌を届けたいなといつも心がけています。なので、鈴木このみの歌の力は「皆さんを奮い立たせるところ」だと嬉しいですね(笑)。

 

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

 

鈴木 「LOST SONG」でリンを演じさせていただきました。声優を経験したことでアーティストとしてもすごくレベルアップさせていただいたと思っています。その経験を生かして、もっともっと楽しいライブやイベントを皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。今回のツアーでもスペシャルなことをたくさん用意してお待ちしていますので、ぜひ一緒に楽しみましょう!

 

 

(取材・文/千葉研一)

 

【ライブ情報】

■鈴木このみ 4th Live Tour ~Magic Hour~

<大阪>4月8日(日)Zepp Osaka Bayside 開場:16:00 / 開演17:00

<愛知>5月3日(木・祝)Zepp Nagoya 開場:16:00 / 開演17:00

<東京>5月19日(土)日比谷野外大音楽堂 開場:16:45 / 開演:17:30

★詳細は鈴木このみOfficial Websiteをチェック!

http://konomi-suzuki.net/

 

【放送情報】

■オリジナルTVアニメーション「LOST SONG」

TVアニメ「LOST SONG」は4月7日(土)25:50よりTOKYO MX1、サンテレビで放送開始、以降4月よりテレビ愛知、BSフジ、KBS京都でも放送開始。

Netflixでは3月31日より毎週土曜先行配信がスタート。

 

<出演>

鈴木このみ 田村ゆかり  

久野美咲 たかはし智秋 山下誠一郎 瀬戸麻沙美 芹澤優 茅野愛衣 小山剛志 鈴木裕斗 小形満 糸博

 

<スタッフ>

原作・監督・脚本:森田と純平(MAGES.)  

キャラクター原案:福田知則(MAGES.)

アニメーションファシリテーター:櫻井親良   

メインキャラクターデザイン:金子志津枝

背景美術:でほぎゃらりー    

作詞:畑 亜貴 音楽:白戸佑輔(Dream Monster)

アニメーション制作:LIDENFILMS×ドワンゴ(共同制作)

 

オープニング主題歌:「歌えばそこに君がいるから」 歌:鈴木このみ

エンディング主題歌:「TEARS ECHO」 歌:フィーニス(cv 田村ゆかり)

 

(c)MAGES./LOST SONG製作委員会

画像一覧

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LOST SONG

LOST SONG

放送日: 2018年4月7日~2018年6月23日   制作会社: ライデンフィルム
キャスト: 鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、芹澤優、茅野愛衣、小山剛志、鈴木裕斗、小形満、糸博
(C) MAGES./LOST SONG Production Committee

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