OLDCODEXが辿りついたマイルストーン! 「OLDCODEX Arena Tour 2018 “we’re Here!”」横浜アリーナ公演レポート

2018年02月23日 12:030

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

2018年2月8日(木)、ボーカル・Ta_2さんと、ペインター・YORKE.さんによるユニット 「OLDCODEX」が、横浜アリーナにてライブを開催した。


2017年8月にリリースされた5枚目のアルバム「they go, Where?」を引っ提げた「OLDCODEX Tour 2017 “they go, Where?”」を経て開催された今回のツアーは、「OLDCODEX Arena Tour 2018 “we’re Here!”」というタイトルどおり、彼らにとっての初のアリーナツアー。「自分たちがどこへ向かうのか」を模索し続けた長い旅も、2018年2月8日に開催されたツアーファイナルでついに終着点へとたどりついた。

そこでOLDCODEXが、そしてファンが見届けた風景とははたしてどのようなものだったのだろうか。

 

最初から全力! 一体となった迫力の横浜アリーナ

 

ワンマンライブとしては過去最大規模のステージとなる今回のライブ。ステージ上には、ペインター・YORKE.さんがこれまでに描いてきたペイントが所狭しと掲げられ、まるでこれまでの足跡を視覚的に訴えるかのようだ。

 

そんな中、ボーカルのTa_2さん、YORKE.さん、そしてバンドメンバーがステージに登場。赤いライトが、ステージ上のペイントを浮かび上がらせる中、アルバム「they go, Where?」のオープニングトラック「problem」からライブの幕が上がった。

 

 

「problem」の地をはうようなヘヴィなサウンドが徐々に会場を盛り上げたかと思うと、今回のツアーを象徴する「Where’d They Go?」では力強いバンドサウンドに乗せて、観客を巻き込んだシンガロングで横浜アリーナをひとつにまとめあげる。

「横浜アリーナ、かかってこい!」

初の大舞台への気負いなど一切感じさせぬ、堂々たる振る舞いでYORKE.さんがあおり、「Faith In Me」へとなだれ込むとさらに演奏は加速し、Ta_2さんのボーカルの激しさも増す。歌うことに対する衝動を、そのままステージにぶつけるようなパフォーマンスに、観客も飲み込まれていくのがわかる。開幕から会場のボルテージは最高潮だ。

 

もはや言葉などいらない。

開幕のMCもそこそこに、立て続けに「Seek your turn」を披露。「今度はお前たちが俺たちに思いをぶつけてくるターンだ」そんなTa_2さんのメッセージを感じさせるセットリストに、観客も会場を振るわせるほどの歓声とかけ声で応える。「Harsh Wind」では、YORKE.さんはまるで後光が会場に向けて射しているかのようなペイントを描き、Ta_2さんが祈るようにマイクを両手で握り締めて叫ぶ姿が印象的。激しく、刹那的なその様は、どこか神々しくも見える。そしてライブ定番曲「#4」では息のあったコール&レスポンス、「Frame in Flame」ではステージ上も観客席も一体となって手を左右にスイング。ノンストップで駆け抜けるライブ序盤戦は、これまでのツアーで培ってきたファンとの絆、そして自分たちへの自信に満ちたステージが展開した。

 



ペインター・YORKE.をフィーチャーしたOLDCODEXならではのステージ

 

「やべぇ、めっちゃ楽しい!」「ハートが届いてる気がする。ありがとうな」

ここまでほぼ休みなしに歌い続けてきたTa_2さんは、ひと息つきつつ、初のアリーナワンマンの感想を語ると、「暴れるだけが俺たちじゃない」「なんでうちに絵描きがいるかってことを教えてやる」の言葉とともに、ライブ中盤戦の幕を開けた。

 

ここからはペインター・YORKE.さんを大きくフィーチャーしたセクションだ。

「loose my breath」「Outsomnia」「bund」「Archromatic habit」と、世界観を感じさせる楽曲をバックに、ハケやステンシルといったさまざまな武器を駆使してキャンバスにさまざまなビジュアルを描き出すYORKE.さん。横顔のシルエット、会場を見つめる大きな瞳など、意味深なグラフィックが曲のビートにあわせて次々と現出する。

 

印象的だったのが、このセクションではTa_2さんが舞台の端やキャンバスの裏に回って歌っていたことだ。ときにはステージ上からまったく姿が見えなくなる場面もあり、「ここではYORKE.が主役なんだ」という強い意志を感じさせるパフォーマンスに、バンドにとってYORKE.さんのライブペイントも重要な要素であることを強くアピール。


「A Black Toy」ではEDMテイストのサウンドの中、ブラックライトに照らされつつライブペイントを披露。最後、YORKE.さんが手を掲げるとステージ上方に掲げられたキャンバスが炎上! そこに「OLDCODEX」の文字が浮かび上がるという、刺激的な演出が繰り広げられた。不死鳥のごとく、炎に包まれてもそこからまた俺たちは立ち上がる。そんなメッセージなのだろうか。

 

 

また、この日のステージでは、いつものライブ以上にYORKE.さんが言葉少なにパフォーマンスに徹していたことが印象深い(メンバー紹介時くらいしか、MCでしゃべることはなかったのである!)。彼の、今回のステージでの「表現」に対する意気込みが、かつてないほど強く感じられる。

ともあれサウンドだけでなく、ビジュアル面でも刺激的なパフォーマンスにフロアの熱気は、増すばかりだ。

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。