市道真央(M・A・O)ら主演のアニメドラマ「3人の若い女」を手がけた稲葉順一監督にインタビュー&PV独占先行公開!

2017年12月12日 18:000

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新進気鋭の漫画家として人気上昇中である窓ハルカさんの「3人の若い女」が、アニメドラマとして2017年12月30日(土)、AT-Xにて放送される。

 

「3人の若い女」は、クセのある3人の若い女の出会いから1年後までの成長を描くハートフルコメディ。実写ドラマとアニメーションが融合した新感覚の作品となっており、メインの実写ドラマパートに加え、オープニングやアイキャッチはアニメーションで描かれる約20分のショートムービーだ。アニメパートはドラマの出演者が声優としてそのまま声を当てている。

 

そんな3人を演じるのは、五所ヶ原豊(ごしょがわらゆたか)役に市道真央さん(声優名義M・A・O)、遠巻品理(とおまきしなり)役に広瀬ゆうきさん(A応P)、鈴木華子(すずきはなこ)役に加藤るみさん(元SKE48)。また、主題歌は五所ヶ原豊(CV:M・A・O)が歌う「3人の女たち」に決定した。

 

どのような映像になるか注目される本作より、このたびアキバ総研ではPV映像を独占先行入手。ぜひ作品の雰囲気をいち早く感じ取ってもらいたい。

 

また、PV公開に合わせて本作を手がけた稲葉順一監督へのインタビューも実施。アニメパート、ドラマパートそれぞれの内容や、窓ハルカ作品の魅力などいろいろとお話をうかがった。



原作の魅力であるシュールな会話劇

 

――「3人の若い女」をアニメドラマ化した経緯を教えてください。

 

稲葉 2016年に「中古ビデオ屋の女店員X」というアニメ作品を作ったのですが、その時に来年(2017年)は実写作品を作りたいなと思ったんです。窓さんにお話したらすぐにOKしていただき、脚本家さんなどに声をかけて昨年秋ぐらいに動き始めました。

 

 

――稲葉監督はこれまで音響監督をやられることが多かったですよね。

 

稲葉 そうですね。基本はアニメ関係で音響の仕事をメインにやっています。もともと音楽をやっていてそこから音響に流れた感じですね。アニメも実写も好きなので20代半ばぐらいからもやっていて、実は「みいことベル」というショートムービーでは青木彰人というペンネームで監督をしていたんです。そろそろ本名でいいかと思ったので、今回は本名でやらせてもらっています。

 


  

――窓ハルカ作品の中で、今回はなぜ「3人の若い女」を選んだのでしょうか?

 

稲葉 なんとなくですかね……。内容的にも実写にも向いてるかな、おもしろそうだな、と思ったので。

 

――では、本作の魅力や面白さはどのあたりにあると感じていますか?

 

稲葉 窓さんの作風である、会話が咬み合わないシュールさが面白いです。その会話のエッセンスの独特さは窓ハルカ作品の魅力だと思っています。わかる人にはわかると思うのですが、最初に読んだ時に僕が子供の頃好きだった「岡田あーみん」を感じたんです。その現代版といいますか。

 

ただ、窓さんの作品はエロ要素もあるのでそのあたりは違いますけど(笑)。窓作品を担当するのは「土鶸井(どひわい)先輩保護クラブ」「中古ビデオ屋の女店員X」に続き3本目になりますが、そういう意味では今回が一番マイルドで、ドラマ重視の内容にさせていただきました。

 

――“アニメドラマ”ということですが、アニメとドラマそれぞれどのような感じなのでしょうか?

 

稲葉 基本的に実写ドラマが主体となります。オープニングやアイキャッチではアニメパートを使っていて、オープニングは60秒のフルアニメとなります。実写パートのイメージとしては、「月曜ドラマランド」のような昭和のお茶の間で流れていたテレビドラマを意識しています。なので、映画ではなくテレビで気軽に見られる手軽感があると思います。

 

――実写ドラマでありつつ、感覚的にはアニメや漫画のようなノリもあるのですね。

 

稲葉 そうですね。漫画的・アニメ的な表現というか、ベタでわかりやすい演出もありますので、そこも面白いポイントかなと。



女性同士の赤裸々な会話も

 

――登場する3人の女性はみんな個性的ですが、それを演じるキャスト陣の印象はいかがでしたか?

 

稲葉 市道真央さん以外は初対面だったのですが、皆さんイメージに合っていましたね。キャスティング的なことを言うと、実写の比重が大きいので「声優さんに実写の芝居をやらせる」という感じではなく、出来るだけ両方やられている方にしました。加藤さんは声優経験がありませんけど女優活動をやられていましたので。

 

――まずは実写経験を優先したのですね。

 

稲葉 そうです。撮影当日も、表情のことなど僕からもいろいろ言わせてもらいました。心情は顔に出るから気をつけましたね。

 

――たとえばどのような表情でしょうか?

 

稲葉 主人公の五所ヶ原豊は人見知りで不器用な性格の女。冒頭の新入生歓迎会に行くシーンでは、本人は行きたくないけど後でなにか言われるのが怖いから行くんです。市道さんはそういう感じをうまく表情に出していただけたと思います。

 

五所ヶ原豊


――ストーリー的には原作からは内容が増えているとお聞きしました。

 

稲葉 原作だと遊びに行ってカレーを食べて終わりなんですよ(笑)。でも、それだと中途半端なので1年間にしました。原作を踏襲しつつ脚色を加えていて、華子が漫画家を目指しているという設定や、もともと原作で出てくる「赤毛のアン」ネタをふくらませたりもしています。

 

――原作には女性同士の赤裸々な会話も出てきます。本作でもそういうやり取りが?

 

稲葉 あります。たとえば、華子の部屋ではそういう赤裸々な会話をしています。ただ、そのままだと使いにくいワードは「ムダ毛の処理」にしましたけど(笑)。

 

――表立っては見ることのできない女性同士の会話が見られるわけですね。

 

稲葉 そうですね。ただ、原作もそうですが3人は出会ってからそんなに経っていないので、最初はまだ距離があるんです。時間が経つにつれて距離が縮まっていき、華子の部屋では下の名前で呼ぶようになります。そういうリアリティのある感じにしたかったという想いはあります。

 

――リアリティを出しつつ、原作のよさもしっかり残してあると。

 

稲葉 そう思います。かなりマイルドになってますけど、“窓ハルカカラー”はつけています。

 

遠巻品理


――音楽についてはいかがですか?

 

稲葉 音楽は「中古ビデオ屋の女店員X」と同じ片山修志さんが担当しています。売れっ子です(笑)。そして、主題歌「3人の女たち」の作曲も片山さんがしてくださいました。作詞は窓ハルカさん本人で、M・A・Oさんが五所ヶ原豊のキャラクターソングとして歌っています。

 

――主題歌はエンディングで流れるとのことですが、どのような曲なのでしょうか?

 

稲葉 劇伴は昭和のお茶の間のドラマっぽい感じですが、主題歌はポップス系で、オープニングの曲はちょっとジャジーでスタイリッシュな感じです。

 

――昭和に現代のスパイスが足されたような雰囲気になっていると。

 

稲葉 はい。なので、若い人たちにも見てもらいたいです。

 

――ちなみに、キャラクターとしてはどの子が好みですか?

 

稲葉 五所ヶ原豊ですね。逆に絶対に嫌なのは遠巻品理です。人の話を聞かないから(笑)。

 

鈴木華子

 

――最後にメッセージをお願いします。

 

稲葉 去年から仕込み始めて、ようやく放送されます。アニメとドラマの面白さをどちらも楽しんでもらえたら嬉しいです。チャレンジな作品かもしれませんが、構えずに見ていただける内容なので、気負わずに酒の肴にして見てもらえればと思います。

 
【番組情報】

■アニメドラマ「3人の若い女」

・放送日時:初回放送 2017年12月30日(土)24:00~、リピート 2018年1月3日(水)25:30~

・出演者:市道真央(声優名義M・A・O)(五所ヶ原豊役)、広瀬ゆうき(遠巻品理役)、加藤るみ(鈴木華子役)

・主題歌:「3人の女たち」歌:五所ヶ原豊(CV:M・A・O) 作詞:窓ハルカ 作曲:片山修志

 

【ストーリー】

春。大学の新入生歓迎会で3人は運命的な出会いを果たす…。人見知りで不器用な性格の女、豊。色々なことをどうでもいいと思っている女、品理。人からどう見られているか気にする女、華子。クセのある3人の若い女の出会いから1年後…までの成長を描くハートフルコメディ!!

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