「アニメガタリズ」ちょっぴり早いクリパ！ 生徒会や阿佐ヶ谷家メンバーも加わり裏話満載のトーク＆主題歌ライブでフィーバー！

プライベートでもママはママ！

3組目は「阿佐ヶ谷家」の本渡さん、水瀬さん、財満さん、加隈さん。ステージ上で腰かけている姿も、家族感たっぷりだ。

みのあについて本渡さんは、オーディションでかわいく声を作って行ったら「小学生にしか聴こえないので地声でやってください」と言われたという。自然体を追求したものの、それが意外と難しかったと振り返っていた。

そんなみのあを包み込む家族の面々。お父さんを演じる財満さんは、「大人の男性をやることが少なく、自分の年齢とのギャップもあって引き出しが少なかったので、父親に電話しました」と語る。しかし、「お父さんとは？」と聞いても「そんなの知らんわ！」と一蹴されたらしい。とはいえ、財満さんの父親はアニメが好きで、近い距離で話す人だったそうなので、それが出た役作りになっているようだ。

お母さんを演じる加隈さんは、最近プライベートでも「ママ」と呼ばれることが多いという。本当なのか隣の水瀬さんに尋ねると、「私はママと呼んでる」とあっさり。この日も楽屋でアクセサリーを忘れてきた水瀬さんが、たくさん持ってきた加隈さんに「ママの貸して～」とお願いしたそうで、加隈さんは特に役作りもせずに自然にできたとやさしい微笑み。レギュラーでママ役をやるのが初めてだとは思えないぐらい、ステージでもママ感のある加隈さんだった。

水瀬さんが演じる麻耶は、前作「アニメガタリ」の主人公。前作は学校での話がメインで家族関係は設定上にあるだけ、しかも水瀬さん自身は妹役を演じることが多いので姉を演じられて嬉しいと話す。そんな麻耶は、父親に対する言葉の切れ味も抜群であり、そのことについて「麻耶は（お父さんに）興味がない（笑）」とここでもバッサリ切っていた。

ミニゲームは、コミケと聞いて思いつくものを30秒でできるだけ多く書き、一致するものが規定数以上あれば成功というもの。甘めの判定であったが、挑戦は見事に成功となり全チームがめでたく焼肉券をゲットした。

ポップなライブ＆裏設定も明らかとなった朗読劇

続いては、オープニングテーマ「アイコトバ」を歌うGARNiDELiAのライブステージ。台本をじっくり読み、キャラの思いやアニメが好きという思いを込めて作ったというこの曲は「GARNiDELiA史上最強にポップなダンスナンバー」。その言葉通りポップでリズミカルなステージは、サビの「もっと！」をみんなで叫んで大盛り上がり。

さらに、冬にぴったりな「snowdrop」（＜物語＞シリーズセカンドシーズン「恋物語」エンディングテーマ）をカバー。高音のビブラートも美しい気持ちのこもった歌声を響かせた。

朗読劇のコーナーでは、書き下ろしのクリスマスエピソードをキャスト陣が生披露。ここでは、ネコ先輩役の近藤さんもパーティー風に着飾ったネコ先輩とともに登場して物語を彩った。

ストーリーは、みのあがアニメ研究部のメンバーを誘って阿佐ヶ谷家でクリスマスパーティーする様子を描いたもの。メンバーのクリスマスの予定は、案の定「アニメを見ます」「結界を張っているはず」などだったが、美子が眼鏡っ子サンタの格好をする（かも）という誘い文句もあって全員参加することに。それにしても、その誘い文句にあっさり乗ったカイカイ先輩（伊藤さん）に向けられた東城さんの目線が怖い……。

個性がよく出たセリフの中には「アニメガタリズ」らしいネタ（オマージュ）もあり、パーティーを快く引き受けた阿佐ヶ谷家では麻耶（水瀬さん）が「ケーキは？“Ciel de c'est bon”で買ってこようか？」と言えば、お母さんが「“まぜまぜ”しながら作ろうね」と反応するなど、某アラモードな作品を思わせるセリフで歓声を浴びていた。

いっぽう、パーティー開催の情報を聞きつけた生徒会では、報告を聞いた会長が「わかった。（私も）参加します」とあっさり表明。トークコーナーで話していた西さんのちょろさ、もとい会長のちょろさがよく出ていた。さらに、パーティー当日には、高木さん演じる茉莉が中野先輩に下の名前で呼ばれて舞い上がるシーンもあり、実は中野先輩のファンであることが明らかに。

そんな生徒会も交えてのアニメ鑑賞や熱いアニメ語りは本編では見られなかっただけにとても新鮮だ。普段は対立していても、みのあはよく家で生徒会の話をしていると聞いて照れる生徒会メンバーなど、アニメが好きという純粋さを描きたいスタッフたちの想いがあふれる心温まるエピソードとなった。

……その頃、部室では土門先生とネコ先輩による哀愁たっぷりの「オヤジガタリ」が。古川さんと近藤さんの熱のこもった味のある演技は、パーティー会場とはまた違った面白さで楽しませてくれた。

最後はエンディングテーマ「グッドラック ライラック」をフルサイズで披露。エンディングの秀逸なCGも話題となったダンスを再現し、歌詞に合わせたしぐさや向き合って顔をほころばせる姿もかわいらしい。3人の歌声が重なった素敵なステージを見せてくれた。

出演者全員からイベントの感想や今後の意気込みなどの挨拶があり、これでイベントはすべて終わり……かと思いきや、サプライズで11月24日生まれの千本木さんと、12月2日生まれの水瀬さんをお祝いするバースデーケーキが登場。会場全体でバースデーソングが合唱された。

そして、改めて本渡さんが「全裸待機、正座待機、リアルタイム視聴、しっかりこなしてください」と呼びかけて、パーティーは終了となった。

トーク中に「これからまだ一転二転します。今までとは雰囲気の違うアニメガタリズも楽しみにしてもらいたい」とあったように、終盤に向けて展開が気になる本作。最終話となる第12話放送の翌日には、早くもBlu-ray-BOXがリリース。さらに、年明け1月21日にはトーク＆ミニライブお渡し会が、4月28日には文京シビックホールにてイベント開催が決定している。

まだまだ「アニメガタリズ」から目が離せない！

（取材・文／千葉研一）