クールでダークでエモーショナル！ ASCAの鮮烈なデビューシングル「KOE」

2017年11月24日 12:000

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

豪雨の中で撮ったMVを見ていただきたいです

── 「リインカネーション」と「最低な朝と名付けたのは」の2曲がカップリング曲として収録されています。この2曲の印象は、いかがですか？

ASCA　「リインカネーション」は、歌詞もサウンドも壮大だなというのが第一印象でした。サビに「飛び出して」とか「無重力の空が手招く」という歌詞があるので、宇宙に飛び出すくらいの感覚で歌おうと思いました（笑）。

── たしかに宇宙感があります。でも、歌詞のテーマ自体はSFっぽくはないですよね。

ASCA　タイトル通り、新たな自分に生まれ変わるという歌詞です。私にとっては、上京する前のモヤモヤした気持ちと、上京後の新たな期待に膨れあがる気持ちの両方とリンクして、レコーディングでは自然に感情が入りました。

── 3曲目の「最低な朝と名付けたのは」は、いかがでしたか？

ASCA　この曲も「リインカネーション」と同じテーマを持っていると感じました。歌い出しが「本気で泣いた今日こそが始まり」という歌詞で、ASCAとしてのスタートにリンクしているなと。うまく行かない時もあるから、無理に前向きにならなくてもいいんだ、自然に進んでいこう、ここから始めていこうという歌詞なので、この曲も自分自身の思いとして歌うことができました。

── この曲は、3曲中でもっともアニソンらしいなと思いました。アニソンを聴いてきた人たちには、親しみやすいメロディラインだなと。

ASCA　いろいろな方から、そう言われるんです。私はあまり自覚はなかったんですが、言われてみれば、なじみやすいメロディですよね。

── ASCAというアーティストを印象づけるために、CDに収録されている3曲はそれぞれの役割を果たしていると思いました。しかも、3曲すべてのミュージックビデオが制作されて、ネットで公開されたり、初回生産限定盤のDVDに収録されているんですよね。レーベルの力の入れようがすごいなと。

ASCA　ありがたいです（笑）。どれもすばらしい曲なので、よりたくさんの方に広がるように映像を作っていただけてうれしいです。

── それぞれのMVの見どころを教えていただけますか？

ASCA　「KOE」は私の歌う姿をシンプルに撮っていただきました。ネットでは公開されていない2番以降、どんどんボーカルも映像も展開していって、希望のあるラストに結びついていくので、ぜひフルで見ていただきたいです。「リインカネーション」は、デジタルアーティストのwatabokuさんのイラストによるMVで、動きはほとんどないんですけど、絵がとにかく素敵です。あの映像から「今の状況から一歩踏み出してみよう」というメッセージを、感じ取っていただけたらうれしいです。

── 「最低な朝と名付けたのは」のMVは、写真家・新保勇樹さんとのコラボですね。モノクロ写真のスライドによる、かっこいい映像でした。

ASCA　撮影日が予定外のどしゃ降りで、傘を差しての撮影になりました。夜の横浜で、豪雨に打たれる私を見ていただきたいです（笑）。

── 最後の質問ですが、ASCAとして、どのようなアーティストを目指していこうと思っていますか？

ASCA　自分で曲を作って歌うアーティストになりたいです。今まで、いろいろなアーティストの曲に励まされたり救われたりしてきたので、今度は私がみなさんにとってそういう存在になれるよう、がんばっていきたいなと。それから、ライブをたくさんやっていきたいです。

ASCAプロフィール

ASCAは、大倉明日香のソロプロジェクト。
1996年9月5日生まれ。愛知県出身。中学生時代からロックバンドのボーカリストとして活動。第5回「全日本アニソングランプリ」のファイナリストとなり、2013年に、TVアニメ「さくら荘のペットな彼女」の後期エンディングテーマ「Prime number～君と出会える日～」をリリース。2016年12月には、ミニアルバム「デイズ」をiTunes限定配信でリリースする。
2017年初頭にASCAプロジェクトが始動。8月には、アニメ音楽誌「リスアニ！」より、ASCA初のオリジナル楽曲「RUST」を発表。TVアニメ「Fate/Apocrypha」2ndクールエンディングテーマ「KOE」で、CDデビューを果たす。

■TVアニメ「Fate/Apocrypha」2ndクールエンディングテーマ「KOE」