ワルキューレ＆河森正治総監督、ラゾーナ川崎に降臨！ 「瞬間完全燃焼！『劇場版マクロスΔ』発表イベント！」レポート

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2017年10月9日（月・祝）、3連休最終日となるこの日、ラゾーナ川崎プラザのルーファ広場でアニメ「マクロスΔ（デルタ）」の公式発表イベント「瞬間完全燃焼！『劇場版マクロスΔ』発表イベント！」が開催された。会場となった広場を埋め尽くすほどのファンで大にぎわいとなった本イベントの様子をご紹介しよう。

イベントのスタートとともにステージに登場したのは、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのりさん、美雲・ギンヌメールで歌を担当するJUNNAさん、カナメ・バッカニア役の安野希世乃さん、マキナ・中島役の西田望見さん、そしてレイナ・プラウラー役の東山奈央さんという戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の面々。彼女たちがステージに登場したかと思うと、今年1月に発表された最新曲「ワルキューレがとまらない」から、怒涛のミニライブがスタート。開演を今か今かと心待ちにしていたファンたちのボルテージはのっけからマックスに達する。サビでは、観客も「フッフッフ～」という合いの手の大合唱も。

入れ替わり立ち代わりのフォーメーションとともに、矢継ぎ早に2曲目の「一度だけの恋なら」へと突入。この曲はTVアニメ「マクロスΔ」前期オープニングテーマであり、彼女たちのデビューシングル表題曲ともなっている、まさに代名詞的な存在。当然ながら、そのパフォーマンスやファンの応援も高い熱量と完成度を帯びるステージとなっていた。

2曲を歌い終えたところで、各メンバーが挨拶。フレイアΔ鈴木みのりさんは「この場所で5人で歌えることができて、ゴリゴリ幸せなんよ！」と叫び、さらに会場を盛り上げる。

そして、マクロスシリーズの総監督である河森正治さんが登壇。ワルキューレ全員と河森さんがイベントで一堂に会するのはこのイベントが初めてということで、いかにこのイベントがプレミアムなものかがうかがえる。こうした中で、「劇場版マクロスΔ」に関する大事な情報が次々と発表されていく。

「劇場版マクロスΔ」の正式タイトルは「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」。合わせて、公開日も2018年2月9日（金）と明かされた。本イベント前日にはワルキューレ・メンバーが焼肉を食べていたということもあってか、公開日とひっかけてファンからは「肉（29）コール」が巻き起こるなど、嬉しい発表続きに会場全体が浮足立っていたのが印象深かった。

また、「劇場版マクロスΔ」の内容については、TVシリーズを再構築する形になることも発表された。マクロスシリーズではもはやおなじみの展開とも言えるが、「テレビから劇場版になる時に、話が結構変わります」と話す河森さん。マクロスシリーズは、本当の話（正史）があったうえで、それをTVシリーズの長さで表現したものがTVアニメという位置づけとなっていることを改めて説明する。

さらに、マクロスシリーズといえば、かつては“板野サーカス”といった言葉が生み出されたほど、ドッグファイトなどをはじめとする迫力満点の戦闘シーンも見どころのひとつ。この点についても、「劇場版マクロスΔ」ではTV版から大幅に補強されるとのことで、ビジュアル面にも期待がかかる。

加えて、ワルキューレの今後の活動についてのさまざまな発表もあった。劇場版に合わせての新曲制作もさることながら、何よりファンを喜ばせたのは3rd LIVE開催の報だ。ワルキューレ3rdLIVE「ワルキューレは裏切らない」が、2018年2月24日（土）、25日（日）と2daysで横浜アリーナにて開催決定。これには、会場へ詰めかけたファンは大喝采を送る。

そのほか、2018年1月9日（火）からはマクロスと東京スカイツリーのコラボレーション企画もあるとのことで、発表に次ぐ発表、喜びづくしといった様相を見せるイベント。最後に、司会と河森さんが舞台からはけたものの、ステージにはワルキューレの姿が……。

フレイアΔ鈴木みのりさんが「史上最高のルンピカを、一緒に歌って踊りませんか？」と呼びかけると、会場は歓声で応える。ひと通りコール&レスポンスの練習をした後、本日最後の曲となる「ルンがピカッと光ったら」がスタート！　練習の甲斐もあってか、会場全体がより一丸となる。さらに、曲の途中からは河森さんもステージに上がり、ライブを盛り上げるのだった。

「ルンがピカッと光ったら」はTVアニメ前期エンディング曲であり、「一度だけの恋なら」と合わせてシングルの表題曲となっている。つまり、今回披露された3曲は、彼女たちの“原点”と“現在”を象徴するラインアップだったといえるだろう。そして、劇場版を受けて、ワルキューレと「マクロスΔ」はここからまたともに先へと進んでいくこととなる。

そんな新たな一歩を踏み出すにふさわしい発表イベントは、大盛況のまま幕を閉じた。

（取材・文／須賀原みち）