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大好きな曲、カバー曲、そして忘れえぬアニメソングたち
いったん笠原さんをはじめバンドメンバーがステージから退場すると、入れ替わりで事務所の後輩である声優・小見山佳巳さんがステージに登場。笠原さんのレアな成人式の写真などを公開。観客席からどよめきと喜びの声があがった。
そんな小休止を挟んでライブは再開。まずは前回のライブ同様、バックバンド「アイシテルズ☆スペシャル」によって、アニメ「銀河漂流記バイファム」楽曲が披露される。「バイファム」は言わずもがな、笠原さんが声優デビューを果たした記念碑的な作品だ。まずはEDテーマ「Never give up」、そしてOPテーマ「HELLO VIFAM」が披露されるというタイミングで笠原さんもステージに登場。前回のライブで、観客が演奏に合わせて「バーイファーム!」と合唱しているのが楽しそうだった!ということで、今回は笠原さんも「バーイファーム!」コールに参加! 無邪気な笠原さんの姿に、会場は暖かな雰囲気に包まれた。
ここでライブ前半を振り返った笠原さんは、「みなさんがキラキラした笑顔で歌ってくれた」と嬉しそうにコメント。また、「アイシテルズ☆スペシャル」のバンマス・斉藤淳一さんと話をしていると、どんどんアイデアが沸いてくると語る笠原さんは、ファンの想いに応えるためにも、今後はライブの本数を増やしたいと語り、会場を盛り上げた。
ここから始まるライブ後半を彩ったのは、笠原さん自身の思い出の楽曲たちだ。
まずは笠原さんも大好きだと語る「白いページの中に」からスタート。懐かしき日々を穏やかに振り返るこの曲は、笠原さんの足跡をたどるこの日のライブにぴったりの1曲だ。そんな曲に続いて披露されたのは、学生時代に憧れていたバンド・レベッカの代表曲「MOON」のカバー。そして当時イベントでよく歌っていたという自身の代表曲「Distance」では、パフォーマーを交えた視覚的な表現に挑戦。遠く距離が離れてしまった大切な人を思う気持ちを、歌と演技でじっくりと見せる感動的なステージが繰り広げられた。
ライブ本編クライマックスを飾ったのは、美しいピアノのフレーズが印象的なポップチューン「そっと夜に泣こう」、パワフルなバンドサウンドがリスナーに元気を与える「大切な休日」の2曲だ。どちらもラストを盛り上げるのにぴったりな楽曲だが、それ以上に「私らしく生きて行きたい」(そっと夜に泣こう)、「与えられた時間 誰も同じ」(大切な休日)といった歌詞から、今を全力で楽しんでいる笠原さん自身の思いや生き様が投影されているようにも聴こえた。
とりわけラストナンバーとなった「大切な休日」では、人生初のお立ち台にも上がって熱唱! 思い切りライブを楽しんでいる笠原さんの姿に、誰もが笑顔を浮かべていた。
アンコールでは、ファン人気も高いアニメソングが改めて披露された。
劇場用アニメ「機動警察パトレイバー THE MOVIE」イメージソング「約束の土地へ」、前回のライブでも好評だったOVA「究極超人あ~る」主題歌「くちびるにメモリー」と、これまたいずれも忘れえぬ名曲ばかり。
ファンもここぞとばかりに手拍子で曲に参加し、コールを叫び、当時のイベントの盛り上がりを再現するかのような熱気が会場を包み込んだ。
そしてOVA「超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-」テーマソング「もういちどLove you」が、この日のラストを飾った。ロマンティックなバラードにゆったりを身をゆだね、夢見心地の中でライブは終演を迎えた。
「これが聴きたかった!」という定番曲から「こんな曲を歌うの?」というサプライズ曲まで、最後まで観客の心をつかんで離さなかった今回のライブだが、MCでも語っていたように今後はよりライブ本数を増やしてくれる……かもしれない。まだまだライブ披露されていない名曲や、ぜひとも聴いてみたいレア曲は多数あるということで、引き続き笠原弘子さんのライブ活動に注目だ!
(撮影/真柄利行)
■「笠原弘子 歌手デビューうん周年スペシャルライブ~スローガラスの輝き~」セットリスト
1.スローガラスの輝き
2.わたしのANDOROIDくん
3.アッセンブル・インサート
4.不思議の国のスイートミント
5.そよ風のソナチネ
6.空へ…
7.夢の渚 ~The Silent Service~
8.Never give up(アイシテルズ☆スペシャル)
9.HELLO VIFAM
10.白いページの中に
11.MOON
12.Distance
13.大切な休日
EN1.約束の土地へ
EN2.くちびるにメモリー
EN3.もう一度Love you