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やさしさと心の強さ。瀧川ありさの魅力があふれた、新曲「色褪せない瞳」

2016年09月06日 12:000

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

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Music Videoは色にこだわって、撮影には24時間かかりました

──「色褪せない瞳」の演奏には、la la larksのターキーさん（ドラム）と、Galileo Galileiの佐孝仁司さん（ベース）が参加しています。レコーディングはいかがでしたか？

瀧川　おもしろかったです。ターキーさんは力強くて、佐孝さんはおだやかな味があって。このお2人が私の曲を鳴らしてくれるというのは、どんな感じになるんだろうって想像もつかなかったんですが、すごくいいバランスになりました。それぞれの色で、いい音を出してくださって、うれしかったです。

──スタジオでは、どんな感じだったんですか？

瀧川　ターキーさんは大先輩ですが、気軽に話しかけてくださいました。佐孝さんとは同い年なので、適度な緊張感があって（笑）。あまり多くを語らず、「お願いします」とスッと入っていくという感じでした。同い年とはいえ、Galileo Galileiは私よりもずっとキャリアのあるバンドなので、信頼してお任せしました。

──Galileo Galileiとは、同じ時期に、10代限定のバンドコンテスト「閃光ライオット」に出場されていたんですよね。

瀧川　でもデビューはずっと早くて、私はGalileo Galileiの背中を見ながら音楽をやっていたという感じでした。だからこそ、今回、佐孝さんが参加してくださったのはうれしかったですね。

──「色褪せない瞳」は、サウンド的にもすごくやわらかさがありました。

瀧川　リズム隊お2人の力と、それからアコギ中心にしたのが大きかったと思います。今までのシングル曲よりも、心の機微が見えるような音作りになりました。私自身も、アコギのストロークにはこだわりました。

──期間生産限定盤に付くMusic Videoも、光をいかしたやわらかい映像になっていました。最初はモノクロから始まって、だんだん色がついていくのも、歌詞に合っているなと。

瀧川　今回は、監督さんのこだわりで、デジタル加工を一切加えていないんです。いろいろなカラーのフィルターを用意して、それをクレーンでカメラの前に持ち上げると色がフワッと付いていくという手法で、1つひとつのカットを、光の当て方や角度を計算して、じっくり撮っていきました。だから、すごく時間がかかって、24時間まるまる使いました。

──すごい！　だからこそ、あんなに繊細な映像になっているんですね。期間生産限定盤は、アニメイラストのジャケットもおだやかな雰囲気ですね。

瀧川　メリオダスとエリザベスだけでなく、ちっちゃなホークちゃんがいるのが、超かわいくて（笑）。それに花を描いてくださったのが、うれしかったですね。私の中では、「色褪せない瞳」のサビは、いろいろな色の花が咲いているイメージなんです。すごく癒やされるイラストで、手に取るだけで和みます。

──サビの歌詞には、花の描写はないですよね。

瀧川　直接的にはありませんが、歌詞もサウンドも、一斉にいろいろな花が咲く場面をイメージして作りました。Music Videoの後半にも、花がバッと咲くシーンが入っているんです。アニメのイラストを描かれた方も、その感覚に気づいてくださったのかなと思って、うれしかったです。

「Goodbye,I love you」の裏テーマは“夜の首都高”です（笑）

──カップリングの2曲は、それぞれタイプが違って聴き応えがありました。

瀧川　2曲目の「anything」は、カフェで流してほしいなって思っている曲です（笑）。ボサノヴァが好きで、そういう雰囲気を出したいなと思って、書き下ろしました。歌詞の内容も、ちょっとひと息ついて、いつもとは違う話をしてみようよと。大人になると、なかなか面と向かって、自分の思いを話すことってないじゃないですか。それこそ、お酒の力でも借りなければってよく聞きますし（笑）。それで、大事なことを言いそびれてしまったりして。だからこそ、肩の力を抜いて、なんでも話してみようよと。

──歌詞もサウンドも、とてもやさしくて。

瀧川　私自身、癒やされたいなと思って作った曲です。カップリングでは、安らぎソングを作りたくなるんですよ（笑）。夏の終わりから秋の初めにぴったりの、心にしみる曲になったんじゃないかなと思っています。

──3曲目の「Goodbye,I love you」は、うって変わって激しい曲ですね。

瀧川　ライブで盛り上がれる曲がほしいなと思って、作りました。東名阪ツアーでの、お客さんのみなさんのリアクションを思い出しながら書いた曲です。歌詞は、過去の自分にさよならを言って、動き出そうという内容です。

──この曲も、ターキーさんと佐孝さんが参加されているんですよね。

瀧川　こちらは勢いよく演奏していただきました。私もバッキングでエレキを弾いているんですけど、テンション上がりましたゴリゴリで（笑）。ライブで爆発できる曲にしたかったので、めっちゃひずませました。10代の、バンドを始めた頃の勢いをもう一度取り戻したいと思いながら、演奏しました。それともうひとつ、この曲の裏テーマは、“夜の首都高”なんです。

──それは、どういう意味なんですか？

瀧川　夜景の中をドライブしながら聴くのにも合っているなと。イントロのフレーズとか、サウンド感が夜のイメージなんですよ。もし車を運転しながら、このCDを聴いていて、「anything」でリラックスし過ぎてしまっても、「Goodbye,I love you」でシャキッとできると思います（笑）。

──今回が5枚目のシングル。そろそろ1stアルバムが待ち遠しいところなのですが。

瀧川　私もです（笑）。アルバムを視野に入れつつ、秋から冬にかけてはがんばっていきたいと思っています。

瀧川ありさプロフィール

1991年5月8日生まれ。東京都出身。

2015年3月に、TVアニメ「七つの大罪」のエンディングテーマ「Season」をリリースし、メジャーデビュー。同年７月に2ndシングル「夏の花」を、11月に「さよならのゆくえ」（TVアニメ「終物語」エンディングテーマ）をリリースした。ライブも精力的におこない、2016年６月には、初の東名阪ツアーを成功させた。

■TVアニメ「七つの大罪聖戦の予兆」エンディングテーマ「色褪せない瞳」