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【神木孝一×楠木ともり×奈波果林×青木瑠璃子】「目を背けることなく、結末を見届けて」2022秋アニメ「マブラヴオルタネイティヴ」第2期スタート記念座談会！

2022年10月31日 20:000

2022秋アニメ

声優インタビュー

声優

インタビュー

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テレビアニメ「マブラヴオルタネイティヴ」第2期が、2022年10月より放送スタートした。

「マブラヴ」は、ゲームブランド「アージュ」が企画・製作し2003年に発売した、シリーズ累計80万本突破のアドベンチャーゲーム。2006年発売の「マブラヴオルタネイティヴ」と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトだ。

「戦術歩行戦闘機（通称：戦術機）」と呼ばれる人型兵器を擁する人類と、地球外起源種「BETA」との戦いを描いた壮大な物語の第二章が描かれる「マブラヴオルタネイティヴ」。第2期では、第1期以上に激しい戦いが描かれること必至である。

今回は物語のカギを握る人物たちを演じる神木孝一さん（白銀武役）、楠木ともりさん（鑑純夏役）、奈波果林さん（御剣冥夜役）、青木瑠璃子さん（香月夕呼役）に話をうかがった。

――第1期を振り返って、印象深いシーンや思い入れのあるエピソードを教えてください。

神木　本作で初めて主演を務めさせていただいた僕にとっては初めてのことが多く、常に手探り状態でした。物語で特に印象的だったのは、第6話で並行世界の「元の世界」に戻ったときですね。夕呼先生のお芝居に引っ張っていただいた部分も大きいですが、武のよろこびを上手に表現できたと思います。

奈波　第1期を通して葛藤しましたね……。前任のキャストの皆様の真似には絶対にならないように、かといって自分を出しすぎてしまうと作品のファンの方を裏切ってしまうのではと思って……。そのバランスをとるのがすごく難しかったです。

でもそれはほかのキャストの皆さんも同じだと思いますし、共通の難しさを抱えることにより、団結心のようなものが芽生えたのではないかと思います。

青木　テレビアニメから入ったみなさんは「武はこんなに平和な世界から飛ばされてしまったんだ」と驚かれたでしょうし、夕呼としても、2つの世界のギャップを表現したい一心でアフレコしました。

楠木　私は物語の中盤からアフレコに参加しました。最初のアフレコでキャストのみなさんの演技を聴いたら、本当にピッタリだったんです。「私に純夏が務まるのかな……」とプレッシャーが強まったのですが、神木さんと奈波さんから「純夏だ！」と言ってもらえて嬉しかったです。その後もいい緊張感の中で演じることができました。

神木孝一さん

――第2期に向けて、どんなお気持ちでアフレコに臨まれましたか。台本を読んだ時の印象、後半の物語の印象を教えてください。

楠木　第1期のアフレコから約1年のブランクがあったのですが、第1期で作り上げてきたものがありましたので、特に大変だとは感じませんでした。むしろ、経験を積んだ分、やりやすかったです。

奈波　原作のゲームを第1期の収録前にプレイしたのですが、そこで受けた印象をどのようにアニメ版で表現するか、試行錯誤しました。アニメは、決まった尺があるし動きもつくので、いろいろと表現が変わってきますし……。でも、第1期を経て「アニメ版の冥夜はこれだ」という自信のようなものが持てたので、第2期も安心してアフレコに挑みました。

青木　奈波さんが言ったように、原作を忠実に演じているとどうしても違和感が出てきてしまう部分もありますし、私もそこはしっかりと割り切って演じられているんじゃないかと思います。

神木　第1期の再放送があったこともあり、自然に「マブラヴ」の世界に戻ってこられたのを感じました。第1期とはまた違う形で入ることができていると思います！

青木　確かに、第1期では神木さんの緊張がそのまま演技に乗っているところもちらほらあったかもしれないですが、いまはそれがなくなったかもしれないです。

楠木　私も、特に第2期の神木さんからは武ちゃんを憑依（ひょうい）させているような印象を受けます。キャラクターとシンクロしているのを感じますね。

奈波　「『マブラヴオルタネイティヴ』は武の、そして神木孝一の成長物語である」ということですね。

神木　うれしいです！ありがとうございます！

楠木ともりさん

──アフレコ時のエピソードについてお聞かせください。

奈波　元の世界にいる冥夜のセリフがかなり多くなったのですが、監督さんから「もっと武のことが好きだという感情をわかりやすく」というディレクションをいただいたんです。そのひと言で「そう言えば『マブラヴ』の序盤は恋愛シミュレーションゲームなんだった」というのを思い出しまして（笑）。そこからは冥夜の持つかわいらしさを意識しながら演じました。

楠木　第1期のとき「もっとすごい熱量で」と言われたのを覚えていましたので、（前任の）田口宏子さんをリスペクトしつつ、火力を上げて演じたのを覚えていて。全体の尺を考えると原作とアニメだと演じ方が変わってきますし、アニメならではの必要な部分も今後出てくるんだろうな、というの感じました。

青木　夕呼は武に対して叱責するシーンが多いですが、それぞれの世界で違う気持ちで怒っているというのをわかっていただきたいですね。そこをどうアプローチしようか考えております。

神木　第2期では、武にとって向き合わなければならないことがさらに増えてくるので、さらに気を引き締めて演じなくてはと思うのですが、アフレコでの奈波さんがすごく明るくて。引っ張られないようにするのが大変です。……「いい意味で」、ですよ（笑）？

奈波　一緒にこの作品のラジオパーソナリティをやっていた手前、神木君が何か気になる言動や行動をすると触れずにはいられないというか（笑）。結果、楽しくなってしまって……(笑)。

奈波果林さん

――西本由紀夫監督から何かディレクションはありますか？

神木　音響監督さんが話されている後ろで監督が話をしているのはよく見ます（笑）。

楠木　第1期のアフレコが始まる前、キャスト陣の不安を察して「深く考えこまなくていいよ」と言ってくださる一面もありますし、「現場のことを考えてくださっているな」というのを感じます。でも実は、これまであまりリテイクもディレクションもいただいておらず……。第2期では出番がかなり増えますし、演じるうえでどんなアドバイスがいただけるのか、楽しみです。

奈波　アフレコ後に挨拶をしにいくと「よかったよ！」とかとてもストレートに伝えてくださります。それも、スタッフ・キャスト関係なく全員平等にです。ありがたいです。

青木　演技が間違った方向にいってしまったときは軌道修正してくださいますが、基本的にほぼ任せていただいていますので、ありがたいです。