【AnimeJapan 2022開催直前!】総合プロデューサーが語る、リアル開催への思いや今回の見どころは? 中嶋俊介(株式会社タツノコプロ)×佐伯瑞穂(株式会社KADOKAWA)インタビュー

2022年03月22日 18:000
【AnimeJapan 2022開催直前!】総合プロデューサーが語る、リアル開催への思いや今回の見どころは? 中嶋俊介(株式会社タツノコプロ)×佐伯瑞穂(株式会社KADOKAWA)インタビュー

「AnimeJapan」がリアルに帰ってくる。世の中の状況をかんがみて、2020年は中止、2021年は完全オンライン開催となった「AnimeJapan」が、2022年3月26日(土)、27日(日)の2日間、「AnimeJapan 2022」として東京ビッグサイトにて開催される。

2年ぶりに待望のリアル開催となった「AnimeJapan 2022」は、多数のコンテンツに豪華出演者が登場するAJステージ、各社ブース、さまざまな企画など盛りだくさんの内容となっている。AJステージはオンライン配信も実施される予定だ。

 

そこで今回は、「AnimeJapan 2022」総合プロデューサーを務める中嶋俊介氏(株式会社タツノコプロ)と佐伯瑞穂氏(株式会社KADOKAWA)に、今回の開催に漕ぎ着けるまでどのような苦労があったのか、昨年オンライン開催をしたことで見えたもの、そして今回の見どころと「AnimeJapan」に関するさまざまなことをお聞きした。

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オンライン開催の経験を経て、“いいとこ取り”をした「AnimeJapan 2022」

 

――中嶋さんは昨年も総合プロデューサーを務めていました。オンライン開催となった「AnimeJapan 2021」を振り返っていかがでしたか?

 

中嶋 本当は2021年もリアルでやるために準備を続けていたのですが、2021年の1月に緊急事態宣言が出て情勢が一気に変わり、苦渋の決断でオンライン開催となりました。ですので、昨年のこの時期(3月上旬)は僕だけでなく実行委員会の全員が、精神的に一番きつかったと思います。

 

反省点や厳しいところも実際ありました。でも、それを経たことで、やっぱり「AnimeJapan」はビッグサイトでリアル開催し、お客様に来て楽しんでもらう“お祭り的なイベント”にしなきゃいけないと再認識をしたんです。

  

――佐伯さんは「AnimeJapan 2021」では実行委員会のメンバーでしたが、いかがでしたか?

 

佐伯 中嶋さんがおっしゃった通り、「AnimeJapan」はお祭りであり、リアルでみんなが集まるべきイベントだと実感した年でした。それがわかっただけでも、私たちとしては大収穫だったと思いますし、お客様が求めていることを改めて認識できたのもよかったです。リアルでやりたかったという悔しい思いもありましたが、いい挑戦はできたと思います。

  

中嶋俊介氏(株式会社タツノコプロ)

――今回の「AnimeJapan 2022」は念願のリアル開催でありつつ、オンラインのよさも生かしています。オンライン開催の経験を糧にできたのは具体的にどういったところでしょうか?

 

中嶋 割り切って“いいとこ取りをしよう”という思考回路になりましたね。昨年は正直、リアル開催できるか半信半疑でやっていた部分もあるんです。リアルで開催できなかった場合はオンラインでできるように水面下で進めていましたから。リアルのステージを準備しつつ、オンライン配信もできるようにカメラクルーもセットして、万が一なにかあればそちらにスイッチしようと。そして、“万が一”が起きてしまい、完全オンラインでの開催となりました。

 

その結果を見て、リアルが大切なイベントだとわかりましたので、今回は割り切って「リアルを絶対にやります」「やるためには何をしなきゃいけないか」と前向きな思考回路に変わりました。かといって、オンラインが悪というわけではなく、同時並行でやるのはメリットしか生まないですから、リアルを絶対にやりつつ、オンラインでお客様の選択肢を増やすにはどうしたらいいか。そういった意見が出るようになっていきましたね。

 

佐伯 いろいろな経験を経て、「AnimeJapan」は進化してきているんだと思います。業界的にもオンラインでやることは浸透してきていますし、お客様がオンラインで見ることに抵抗感がなくなっているのであれば、選択肢のひとつとして、付加価値として付けるのもいいのではないかと。そこで今回は「入場券をご購入いただいた方はその日のステージがオンラインで全部見られる」という付加価値をつけました。お客様の選択肢を増やしつつ、作品の宣伝の機会を喪失しないリスクヘッジの意味合いも含まれていますが、いい形で“いいとこ取り”ができたかなと思います。

  

――チケットに関しては、あの金額(事前販売入場券は税込2,300円、当日券は税込2,600円)でその日のステージが全部見られるのはお得ですよね。

 

中嶋 超安いです! 「AnimeJapan」は23社が一般社団法人を作ってやっているからこそですね。利益よりは、ここを起点にたくさんのアニメを知っていただき、これからのアニメファンを作りたいという思いでやっていますから。

  

――前回はリアルで開催できなかった場合はオンラインでできるように水面下で進めていたとのことですが、2021年4月以降は状況が好転したりまた戻ったりの繰り返しでした。正直、今回リアルでやれると思っていましたか?

 

中嶋 夏頃までは悩んだ時期もありました。でも、秋頃は回復傾向でしたし、いろいろなイベンターさんのアイデアによって、こういった状況下でもイベントができる世の中になってきていましたので、秋以降は確信を持っていました。なんの根拠もないですけど、これはなにがあってもリアルでできるというポジディブな自信を持って準備を進めていましたね。

  

――やはりほかのイベントの状況も気にしていたのですね。

 

中嶋 もちろんです。

 

佐伯 それぞれのイベントによって趣旨や成り立ちが違いますから一概にこうとは言えませんが、多くのお客様がいる中で出展側がなにかを提供する場という意味では、どのようにやられているのか注視していました。参考にできるところは参考にしつつ、そもそもの形態が違って参考にできないところは「それだったら『AnimeJapan』はこうだよね」といった話をしていました。

  

――参加者の方も経験値を得たといいますか、気をつけなきゃいけない部分はしっかり守ってくれますからね。

 

佐伯 アニメファンはそういったことをしっかり守ってくださるので、とてもありがたいです。素敵なファンの人たちに支えられている業界だなと思います。

 

中嶋 今回、会場に来ていただくお客様には、いま世の中で徹底されている「マスクをする」「検温をして入る」「アルコール消毒をして入る」といったことを守っていただければ、安全に楽しめるようにこちらは最大限の準備をしています。ですので、皆様が普段やっていらっしゃる新しい常識での生活様式のままお越しいただければと思っています。

  

 佐伯瑞穂氏(株式会社KADOKAWA)

お客様自身の見どころを探しに来てもらいたい

 

――改めて、今回のテーマである「キュー!」に込めた思いをお聞かせください。

 

中嶋 まずは数字縛りがありまして(笑)。6回目(AnimeJapan 2019)の「ROCK」から、なんとなく暗黙の了解ができてきたんです。サブテーマを付けたほうがいいんじゃないかと。

 

佐伯 5周年(5回目)は決めやすかったですけど、6周年の時は決めづらかったので、宣伝マンにありがちな思いつきと勢いで考えました(笑)。それで翌年から、7なら何だろう? 8だったら……? と数字縛りになっていきました。

 

中嶋 昨年(8回目)のテーマは無限大(8を横に倒した形から)で「繋ぐ」。今年は昨年の経験から「AnimeJapan」はリアルでみんなが楽しむイベントだと再認識したので、初心に帰ってこれまで通りのビッグサイトでやるアニメイベントに戻そう! 新しいスタートを切ろう! という気持ちを込めて、テーマを「キュー!」にしました。

  

――そんな今回の「AnimeJapan 2022」、現地に来られる方にはこういうところが面白いよ、こういったこともあるよといった見どころを、オンラインで楽しむ方にはオンラインの見どころをお聞かせください。

 

中嶋 まだ100%完全復活ではありません。ファミリーアニメフェスタもできていないですし、ビジネスエリアはオンラインでやります。ですが、リアルで開催していた時のだいたいのことは復活しました。

 

まずはブースですね。ここはかなり広いスペースでソーシャルディスタンスを保ちつつ楽しめるような配置にしていますので、ゆったりと見ていただきたいです。あとは「アニメのすべてが、ここにある。」とうたっていますので、コスプレといったリアルならではのことも楽しんでいただきたいです。今回は抽選制でチケットの数をしぼって販売しましたが、ぜひ現地に来ていただいて、コスプレイヤーの皆さんを見て楽しんでいただけたらと思っています。

 

佐伯 先ほども話しましたように、選択肢として今回は入場券を購入していただければ主催のステージ(AJステージ)はオンラインで見ることができます。リアルで来ていただければより楽しめますが、オンラインだから楽しめない形にはなっていませんので、悩んで悩んで「来ない、見ない」という選択肢ではなく、「それならばオンラインで見ておこう」も選択肢に入れていただければと思います。それに今回はAnimeJapan主催のステージ(AJステージ)だけでなく、各社さんのブースのステージもそれぞれで無料配信されたりしますので、そこも見どころのひとつになっています。

  

――ちなみに、お2人が主催者側の立場ではなく、いちユーザーとして「AnimeJapan 2022」に参加するとしたら、どこを楽しみたいですか?

 

中嶋 以前のAnimeJapanの展示で、アニプレックスさんの「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」のブースに「ワルプルギスの夜」を再現したオブジェクトがありましたよね。個人的にも大好きな作品なので、とても感動したのを覚えています。今回も各社さんが予算と時間をかけて大規模なブースを造作していると思いますので、またあの時のような感動を味わえること楽しみにしています。

  

――いいですよね。ブース自体もそうですし、たとえば武器が飾ってあるのを見ると興奮します。

 

中嶋 そうそうそう。この瞬間、この場でしか見られないですからね。

 

佐伯 私は、いちユーザーとして参加するなら、単純にあの場の空気をリアルに楽しみたいです。たくさんのお客様がいて、たくさんの出展社がいて、いろんな作品があって、いろんな物が展示してあって、いろんなステージがあって……どれを見に行くか悩んでいる自分を楽しみたいなと思います。

 

その「どうしよっかな〜」と思っていられる幸せを噛み締めたいですね。それって、いちユーザーとしてもそうですけど、主催者としても同じなんです。あの場に行けば、主催者だからといった垣根はなくてみんないちユーザーですから、私もどれを見ておこうか悩むだろうなと。「アニメのすべてが、ここにある。」と言い続けてやってきましたが、まさしくそれを楽しみたいです。

  

――自分の好きなものを楽しみつつ、見に行ったブースの隣にちょっと気になるものがあるなとか、新しい発見もしていただいて。

 

佐伯 そうですね。悩んで悩んで、見つけて、驚いて、楽しんで帰っていただくのが醍醐味のひとつだと思いますので。

 

中嶋 お祭りですから(笑)。

 

佐伯 見どころはいっぱいあります。でも、お客様自身に見どころを見つけていただいて、それを皆さんで共有していただければ、それが「AnimeJapan」にとっても、作品にとっても、ひいては業界にとってもよいことだと思っています。私たちが言ったからといって、必ずしもそれがお客様の見どころになるわけではないですし、「お客様自身の見どころを探しにおいでよ!」と思っています。

 
(取材・文・撮影/千葉研一)

【イベント情報】

■AnimeJapan 2022

・会場:東京ビッグサイト 東展示棟1~8ホール (AJステージのみオンライン配信も実施予定)

・会期:2022年3月26日(土) 、27日(日)  9:00~17:00

・チケット料金: 

 事前販売入場券:2,300円(税込) 3月25日(金)まで販売

当日券2,600円(税込) 3月26日(土)~27日(日)販売
 ファストチケット3,900円(税込) 3月9日(水)~14日(月)販売
※「入場券」と「ファストチケット(優先入場権)」をご購入頂きましたお客様は、メインエリアへ9:00から優先的にご入場頂けます。(※整理番号順)

・展開内容:出展ブース/AJステージ(オンライン配信も実施予定)/主催企画/オフィシャルグッズ など

・主催:一般社団法人アニメジャパン

・後援:一般社団法人 日本動画協会/コミック出版社の会

・公式サイト:https://www.anime-japan.jp

・公式Twitter:@animejapan_aj(ハッシュタグ:#animejapan)

・事務局:AnimeJapan運営事務局(株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ)

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に講じて実施。

※2022年のファミリーアニメフェスタの開催予定はリアル開催/オンライン開催共になし。

※イベントの内容は、状況により変更または中止する場合あり。

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