8月30日(月)まで! 名作セルアニメ「まんが猿飛佐助」を救え! デジタルアーカイブ化するクラウドファンディングを実施中

2021年08月24日 17:290

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1979年に放送された(株)ナック製作のアニメ「まんが猿飛佐助」のデジタルデータ化を支援するクラウドファンディングが、2021年8月30日(月)23時まで実施中だ。

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「まんが猿飛佐助」は、1979年に東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送されたセルアニメーション。ナック製作アニメの中では知る人ぞ知る、本当に埋もれた作品の一つだ。


内容は、少年忍者・猿飛佐助が「オンキリキリバサラウンハッタン~!」と呪文を唱え忍術で敵を打ち負かす、痛快時代劇アクションアニメ。戦国時代から江戸時代初め、徳川家康が天下を取ろうと甲賀忍者と伊賀忍者、はたまた西洋の妖術師が現れ──単純明快な勧善懲悪のストーリーとなっている。


ナック作品ならではの、ハニートラップあり、お色気あり、「チャージマン研!」でもお馴染みのBGMあり、アクションあり! オープニング・エンディング曲も一度聴くと耳に残り、歌詞も魅力的だ。

■「まんが猿飛佐助」OP映像



8月30日(月)23時までクラウドファンディングを実施中


この度、その「まんが猿飛佐助」をデジタルアーカイブ化するために、同時に作品の面白さをより多くの方に再認識いただけるチャンスとして、株式会社ICHI(旧Knack)によるクラウドファンディングが始動。

注目度が低い作品だからこそ、このページをご覧いただいている「チャージマン研!」ファンの皆様、ナックの作品を観たことのある皆様の力が必要とされている。


【概要】
■ナック作品アーカイブ化第2弾|隠れた名作「まんが猿飛佐助」を救え!

プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/sarutobisasuke
実施期間:2021年7月2日(金)~8月30日(月)23時
目標金額:2,500,000円
(8月24日時点での支援総額:約1,258,000円)


▼株式会社ICHI(旧Knack)によるプロジェクトページ本文

いま、ナック作品を問わず、多くのアニメ作品が 存続の危機 に瀕しています。


1970年~90年代のテレビ発展期から全盛期にかけて多くの子どもたちが観ていたアニメ作品は、マスターがフィルムやテープで制作されており、現在では再生機が生産終了になったり、マスターの保存状態が悪く劣化したりするなどして、いずれ観られなくなる可能性が高まっています。


作品を後世に残すためにはデジタルデータへの変換が必須ですが、作品の実時間+αの作業時間がかかる上、フィルムの場合カット数も多く、ゴミや汚れを除去したり、コマとコマのつなぎ目を補強したり、劣化した画像や退色した色味を補正するなど、大変な手間と莫大なコストがかかります。私たちICHI単独で作品を残していくことが非常に困難になってきています。


こうした状況の中、前回、藁にもすがる想いで『チャージマン研!』のクラウドファンディングを行い、多くの皆様からの温かいご支援により作品を制作当時のハイビジョン画質で蘇らせることが出来ました。お陰様でBlu-rayでの商品化やYouTubeのICHI公式ページでの動画配信など、様々な形でファンの皆様に還元することができ、作品のことを知らない多くの方々にも親しんで頂くきっかけとなりました。改めて、本当にありがとうございました。

(原文ママ)

隠れた名作も、光が当たらないと処分の対象になることも


株式会社ナック(現ICHI)が制作したセルアニメーションは、約43作品。埋もれがちなマイナー作品は年月が過ぎると、地上波はもちろんBS、CSでも放送機会はほとんどない。


番組放送の需要がある時は、倉庫保管料、素材テープの変換作業費などの維持費を賄うのは可能だったが、この17~8年ほどは需要がほとんどなく、権利元とのご連絡が滞っている作品も多く、収益が見込める可能性がある作品も減り、維持費だけが大きな負担となっている。そのため、16ミリフィルムや作品資料の処分も、選択肢として社内で検討しているのが現状だという。



過去にもナックでは多くの作品がDVD化され、その一部はデジタルデータとして残っているが、DVD規格に合わせるために本来のポテンシャルから画質を落として収録しており、作品が作られた当時のクオリティは残念ながら再現できていない。
(マスターのフィルムは16mmの場合、現在私たちが普段観ているハイビジョンと同等のポテンシャルがあり、35mmの場合は4Kと同等画質のポテンシャルがあると言われている)


ナック作品はその特異性、独特の世界観から、他のアニメ作品とは一線を画しており、スポットライトが当たらず埋もれている作品も数多くある。今回クラウドファンディングを実施する「まんが猿飛佐助」も、そんな作品の中のひとつだ。



目標・いただく支援の使い道


本来であれば失われてしまう運命だった「チャージマン研!」は以前、皆様の支援で蘇った。隠れた名作である「まんが猿飛佐助」も、賛同いただけた皆様と一緒に、制作当時の映像で蘇らせるのが目標だ。

今回は「まんが猿飛佐助」デジタルアーカイブ化を実現するために、250万円を目標としてクラウドファンディングに挑戦。皆様からいただく支援は以下の費用にあてられる。

・フィルムスキャン/カラーコレクション費(全24話を対象):1,800,000円
・リターン諸経費・クラウドファンディング手数料:812,500円
合計:2,612,500円


ナック作品(昭和アニメ)を知らない世代にも認知して頂く機会として、また、アーカイブ化する資金を集め継承するチャンスとして、クラウドファンディングへの挑戦は日本のアニメーション産業にもプラスとなる手段と言える。賛同した方は、ぜひご支援いただきたい。


※2022年6月15日(水)までにデジタル化を完了させたことを報告したことを以て、プロジェクト終了となる。
※このプロジェクトは、【All-or-Nothing】での挑戦。万が一、募集終了日(8月30日)までに目標金額に届かなかった場合は不成立となり、皆様からの支援を受け取ることはない(「まんが猿飛佐助」のアーカイブプロジェクトは叶わなくなる)。


支援した皆様へのリターンなどの詳細は、プロジェクトページにて。
https://readyfor.jp/projects/sarutobisasuke

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