自分たちの「場所」を作り続けるために! 多彩な楽曲とパフォーマンスでファンを魅了した「松岡侑李ファーストライブ」レポート!

2019年05月11日 12:000
自分たちの「場所」を作り続けるために! 多彩な楽曲とパフォーマンスでファンを魅了した「松岡侑李ファーストライブ」レポート!

2019年4月21日、シンガー・松岡侑李さんが、東京・代官山UNITにて初のワンマンライブ「松岡侑李初ワンマンライブ・Yuri Matsuoka Release Live 『.A』『.B』『.C』」を開催した。

松岡侑李さんは、女性ながらどんな男性よりもカッコいいイケボで多くのリスナーから支持を集める人気シンガー。インターネット上では「いかさん」名義で多数の歌唱動画を発表するほか、「松岡侑李」名義で舞台俳優、声優として活動するなど、マルチな才能を発揮している彼女だが、2019年1月より「松岡侑李」名義でミニアルバム「.A」「.B」「.C」を3か月連続でリリース。アーティストとしても新たな展開を開始している。

そんな松岡さんが、満を持して初のワンマンライブを開催。「いかさん」ではなく「松岡侑李」として活動をスタートする事に対する思いは、先日のインタビューでもたっぷりと語っていただいたが、今回のステージはそんな彼女の思いがパフォーマンスという形で伝わってくる、非常にエモーショナルなライブとなった。
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どこまでもクールで、かっこよく……

エレクトロなオーバーチュアでフロアが徐々に熱気を帯びる中、バンドメンバーに続いて情熱的な赤の衣装に身を包んで登場する松岡さん。女性から見ても、男性から見てもただただ「カッコいい」。「さあ、最高の夜をお届けしよう」というクールな言葉とともにライブはスタート。「Burn!」で幕は上がった。

 

アッパーなバンドサウンドに乗せてパワフルな歌声を聴かせるいっぽう、未知の感情に懊悩する内面を情感たっぷりに吐露する姿が実に演劇的で、どこか官能的でもある。松岡さんの魅力がギュッと詰まった1曲に、会場からも黄色い声援が巻き起こる。

続く「イディオティックエレジー」でもロックな歌声を聴かせてくれたが、「GlossyXXX」ではトランシーでダンサブルなシンセサウンドとともに、全身を使ったダンスを披露。冒頭からさまざまな表情で(しかし、常に「カッコいい」のは変わらず)観客を魅了する。

そんな「王子様」然とした松岡さんだが、最初のMCでもその「王子様」なイメージそのままのトークが展開。

「はじめましての人もいるのかな? 緊張する?」「ドキドキするね」。魅惑のアルトボイスでフロアにそう語りかけると、またしても会場からは歓声が。

そのいっぽうで、「松岡侑李はここにいるみんなと大きな一歩を踏み出すのだろう」と、ちらりと素の表情が見え隠れする言葉も飛び出し、どきっとする瞬間も。それまでの「いかさん」とは別名義で音楽活動をスタートすることに対して、やはり松岡さん自身も思うところはあるのだろう。今日のステージには、大きな勇気を持って立っていることがうかがえる。

 

 

しかし、次の瞬間には再びアーティストの表情に戻るのも、また松岡さんの強さだ。

「君とならどこまでも行けそうさ」

そう語り歌ったのは、「Starting Chapter」。まさに旅立ちにふさわしいポジティブな1曲だ。手を大きく伸ばし、先ほどまでのクールなイメージから一転。まぶしいほどの笑顔を浮かべて歌う。

ライブ前半で印象的だったのは「ジプソフィラ」だ。CD音源では哀愁ただようサックスが、アダルトな魅力を放っていた1曲だが、ライブではサックスのパートをギターにチェンジ。ライブバージョンならではの、空間の広がりを感じるアレンジとなっていた。

それまでの攻めるようなスタイルから一転。しっとりと、情感たっぷりに歌い上げる。声の魅力だけでなく、その表現力にも感動させられるステージであった。

 



魂を削るような歌声に、思わず鳥肌……のライブ終盤

いったんステージを後にした松岡さん。

バンドメンバーによるインスト曲を挟んで、今度はブルーのブルゾンを羽織って登場すると、「Louder! Louder!」でライブは再開する。ワイルドなサウンドの中、「さあおいで」と誘うセリフに大きな歓声があがり、ライブ中盤戦の幕開けを力強く盛り上げた。

「君たちのその心の叫びを、この場所で、体裁も煩悩も全てを投げ捨てて、ぶつけてくれないか?」

という呼びかけから始まった「Beyond all…」では、会場が一体となってシンガロングが発生。「君たちのいる場所を作り続けよう!」とぶちあげつつ、改めて自身のアーティストとしてのメッセージを歌い上げる。

そして「君たちの道を見せてくれないか」とフロアに語りつつ歌ったのは、「E.X.I.T」。1曲ごとに思いを語りかけながら歌うスタイルからは、決してファンを置き去りにはしないという強い意志を感じることができる。特にライブ中盤は、その思いが強く出ていたように思える。だからこそ、フロアの一体感もここでグッと増したのではないだろうか。

 

 

早くもライブは終盤に向かう。

ここで改めて自身の思いをじっくりと語る松岡さん。

「一度は歌えない体になったこともある」と昨年の出来事を語る彼女は、「その苦悩ごと抱えて前に進み続けようと心に決めた」「結局、道を決められるのは自分しかいない。これからも進み続けたいと思う」と、自身の決意を語ったうえで、「本当に届けたい人にはもう届かないかもしれない曲。それでも歌わせてほしい」と「サヨナラのうた」を紹介。

アコースティックギターの演奏のみをバックに、堂々と歌い上げた。

いろいろな思い、感情が込められたその歌声に、会場からは涙をぬぐう観客の姿も見えた。

 

続く「零度」では、スタンドマイクを握りしめてハードなパフォーマンスを披露し、そのシャウトは、まるで魂を削るような熱唱。その鬼気迫る歌唱からは、こんなに激しい表情と歌声も見せるんだ、と思わず鳥肌が立つほどの興奮を覚えずにはいられない。

そのまま「魂は消えない」へとなだれ込むと、「かかってこい!」とフロアをあおる。再び会場が一体となって、コーラスが巻き起こる。そして「Bite the Bullet」では、拳を振り上げて、さらに熱気を増す会場。この日、一番の盛り上がりに包まれた会場を前に、「君たちとこの空を駆け巡ること、誇りに思うよ!」と万感の思いを込めて叫ぶ松岡さんであった。

クールやワイルドといった通り一遍の表現では語り尽くせない、「リアルな感情」を全力でぶつけてくるようなライブ終盤戦。そのトリを飾ったのは、「まだ見ぬ僕らの世界へ君を連れ出してみようか」。「初めて素直な気持ちを歌った」と自身も語るこの曲は、夢心地のような多幸感溢れる歌詞とサウンドが光る。これから松岡さんが見せてくれる、最高の世界を予感させつつ、ライブ本編はフィナーレを迎えた。

 



過去と未来を繋ぐ「現在」を表現したライブ

アンコールの声に呼ばれ、Tシャツ姿で出てきた松岡さん。そのラフな姿に、「かっこいい」と「かわいい!」の声が入り乱れる。「かわいい」の声にはにかむ松岡さんが、ここで披露したのは「松岡侑李」としては初のタイアップ曲「Dear Gemstones」(アニメ「臨死!!江古田ちゃん」第12話主題歌)だ。新境地を感じさせるディスコチックな1曲で、まさにライブで盛り上がるためのナンバーだ。

新曲初披露の喜びをかみしめつつ披露した松岡さんは、最後の1曲を前に、「終わりたくないな」「君たちと過ごすこの時間が愛おしい」と、ライブを振り返りつつ、改めて「松岡侑李」として音楽活動を開始することを発表した日から今までのことを語る。

「いかさん」ではなく「松岡侑李」名義で音楽活動をすることに対するファンのとまどいを、しっかりと受け止めつつ、それでも応援してくれるファンがいたから今日までたどり着けたこと。心が折れそうな時も、しっかりと思いをぶつけてくれるファンがいたからがんばれたこと。

そして、そんなファンの存在を改めて思った時に、「悩んでいる場合じゃない。松岡侑李が信じてきた道をこれからも変わらず歩み続けるだけ」と思い直し、「松岡侑李」としての明日を心から愛することができたと語った。

そして、今後も活動は続いてくこと。また誕生日(9月23日)近くでは何かを企画していることを明かし、「一緒に歩んでほしい」と呼びかけ、最後に「今しか歌えない歌」として「TEN YEARS AFTER」を披露。

 

「10年後は、またキミたちと共に同じ景色が見れると信じている。楽しみで仕方がない」そうしみじみと語る松岡さん。きっとファンも同じ気持ちだろう。

と同時に、どんな「まだ見ぬ世界」を我々に見せてくれるのだろう。という楽しみも抱いてしまうのも事実。例えるならば、これまで信じてくれたファンへの感謝と、これから始まる「松岡侑李」の物語に向けての決意が交錯する、「過去」と「未来」の接点としての「現在」を象徴したライブだったのかもしれない。

彼女が描く次の1ページに期待しつつ、今回のレポートの締めくくりとしたい。

 

【セットリスト】

1.Burn!

2.イディオティックエレジー

3.GlossyXXX

4.Starting Chapter

5.Mind Bounce

6.ジプソフィラ

7.Louder! Louder!

8.Beyond all…

9.E.X.I.T

10.サヨナラのうた

11.零度

12.魂は消えない

13.Bite the Bullet

14.まだ見ぬ僕らの世界へ君を連れ出してみようか

En1.Dear Gemstones

En2.TEN YEARS AFTER

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(C) 瀧波ユカリ・講談社/臨死‼ 江古田ちゃんアニメ製作委員会

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