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「命を燃やすような絶叫」に注目!? 謎に満ちた秋アニメ「ゾンビランドサガ」は、過酷な現場！田野アサミ×種田梨沙、放送開始直前インタビュー！

2018年10月03日 20:341

声優

インタビュー

2018秋アニメ

声優インタビュー

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「私たち、生きたい。」

そんなストレートなキャッチコピーも印象的な秋アニメ「ゾンビランドサガ」の放送が、2018年10月4日よりTOKYO MXほかにてスタートする。

オリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ」は、アニメスタジオMAPPAが制作を手掛ける100％オリジナルアニメとなり、タイトルの通り、かつて体感したことがない【新感覚ゾンビ系アニメ】。Anime Expo 2018で公開されたキックオフムービーとビジュアルは、映像を視聴した海外メディアから「不気味なトレーラーだ！」「とても興味深い！」などの反響の声が上がり、注目を集めた話題作だ。

先日開催された「“ネタバレしません誓約書”先行上映会」でも、9割以上の観客が「面白かった」と回答するなど、非常に期待度の高い本作だが、いまだその全貌は明らかとなってはいない。

そこで今回、メインキャラクターである二階堂サキ役の田野アサミさん、水野愛役の種田梨沙さんのおふたりに本作の見どころを語っていただいた。

彼女たちが本作を通じて訴えたいメッセージとは果たして……。

「嘘の絶叫はいらない」限界に挑む迫真のアフレコ

――まずは「ゾンビランドサガ」の印象を教えてください。

田野アサミ（以下、田野）　まずいい意味で、恐い作品だなと思いました。ゾンビものというベースがあって、そこからどう展開していくのか、という先の読めない恐さ、がありますね。でも圧倒的に「勢い」がある世界観です。これから見ていただく第1話もハチャメチャすぎて、この先どうなっていくんだろうという期待が高まりました。きっと視聴者の皆さんも同じように感じていただけると思います。

種田梨紗（以下、種田）　完全オリジナルアニメなので、私たちも先の展開を知らないんです。アフレコ用の台本をもらって、初めて次のエピソードを知るので、このキャラクター達が次にどうなるのか、誰がどんな目にあうのか全く分からない状態です。

田野　演技についてはアフレコの時、私は種ちゃんの隣の席に座っているんですが、「このシーンは、こういう感じでいいんだよね」って現場で聞いたりして向いてる方向を合わせながら演じています。

種田　こんなに絶叫する作品は、そうないですよね。もう酸欠になるんじゃないかって言うくらい。

田野　宮野（真守）さんも言ってたね、息が続かないって。心拍数も過去最高に早いと思います。

種田　ゲストの方も、こんな作品なかなかないというお話をされていました。

田野アサミさん

――役者としてはやりがいのある作品なのでは？

田野　初めての経験をさせてもらっているし、私自身これから先も体験できないことをこの作品で味わわせてもらっていますね。

種田　そうですね。特に第1話ではこういうアドリブも必要なのか、というシーンが多かったです。

――みんなで正解を探りながらやっている？

田野　ある意味、正解はない作品なんじゃないかな。

種田　絶叫も監督が納得するまで録り直しているんです。

田野　嘘の絶叫はいらない。本気の絶叫をください、と言われています。

種田　台本にも「命を燃やすように絶叫してください」って書いてあるんです。そんな現場です。

――おふたりの演じるキャラについて教えてください。

田野　私の演じる二階堂サキちゃんは見たまんまのヤンチャな風貌でで、九州のトップを張った伝説のヤンキーと言われている女の子です。バリバリのオラオラ系なんですけど、私の中では、一番情に厚かったり、トップに立つ分、人のことをよく見て行動できる子だなと思っています。私自身も元気をもらえる子で、一緒に「今、生きてます！」って大声を張って言える存在ですね。

種田　わりとムードメーカーだよね。一番話を引っかき回してくれるので、ほかのキャラクターが絶望したり詰まっている時に、サキが喝を入れてくれることで次に進めるということが多いと思います。

――水野愛はどんなキャラクターですか？

種田　彼女は普通の女の子ではあるんですけど、とある能力が高くてわりと努力家なんです。そういう面がそこかしこに見えるいっぽう、同世代の女の子に憧れられることがある子なんですが、妥協することができない性格なので、頼られた時にかなりはっきりものを言ってしまうんです。特にさくらに頼られた時には厳しく接することが多いと思います。自分にも他人にも厳しい生真面目タイプですね。

でも笑うとすっごくかわいいんですよ。だから根は明るい子だと思うんですが、ゾンビがいるような普通じゃない環境に置かれた時には、一番笑顔とかきらめきを失ってしまうタイプです。アニメでは、愛ちゃんの持ち前の魅力がどこで発揮されるのか。はたまた発揮されないまま終わってしまうのか……、一番謎なキャラクターです。

田野　愛ちゃんのみならず、ほかのキャラクターもゾンビという存在とどのように向き合っていくのかに注目していただきたいです。

種田梨沙さん

ゾンビものが苦手な人でも楽しめるはず！

――ちなみにおふたりはゾンビ系の作品は、普段は見たりしていますか？

種田　私はゾンビものが大好きで、ドラマも映画もゲームもチェックしています。

田野　私は（恐いので）もう絶対にNGなんです。だから、もしその仕事がきたら映像チェックが毎回大変で「うわぁぁ～」って思いながら観るんです。だからテレビとか映画って……って今、何かいなかった!?（と急に後ろを振り向く）

種田　それ鏡に映った田野さんですよ！（笑）

田野　びっくりした～！テレビって突然恐いＣＭが流れることあるじゃないですか。そんな時は、もう恐くて恐くて……。だからそういう映像が流れる前には、「これからそういうのが流れますよ～」って教えてもらいたい（笑）。でも、「ゾンビランドサガ」はそんな私でも観れたので、ゾンビものが苦手な人でも大丈夫だと思います！

種田　やっぱりアニメなので、グロテスクな表現や痛い表現が苦手な人でも観られる映像になっていると思います。

田野　うん。だまされたと思って1話だけでも見ていただきたいです。

種田　ただ、びっくりはすると思います。そういうシーンはけっこう多いので、絶叫したりするかもしれません。

――ポスターなどにも「私たち、生きたい。」というキャッチコピーが出ていますが、おふたりにとって「生きる」とはどういうことだと思いますか？

田野　急に壮大ですね！（笑）

種田　希望を持つことかなと思います。もしゾンビだらけの世界に行ってそこで絶望してしまうと、「もう死んでもいいや」と思ってしまうかもしれないですが、希望があると生きてて楽しく思えたりするので、希望とか未来を持つことかなと思います。

田野　私は、例えば今回の「ゾンビランドサガ」を見てくれた方が「田野さんの演技を見てると嬉しくなるな」とか「明日もがんばろう」とか。もしくは「田野さんの舞台を見てると刺激をもらえた」「私もがんばろう」と思えてもらえることに、生かされているなぁと思います。皆さんのためにがんばろうと思って、それがパワーになっているので、それが私にとって「生きる」ということですね。