「LOST SONG」第10~12話感想:終盤の主役はアル? 鈴木このみ×田村ゆかりのデュエットも感動の最終話!!

2018年06月29日 19:430
「LOST SONG」第10~12話感想:終盤の主役はアル? 鈴木このみ×田村ゆかりのデュエットも感動の最終話!!

衝撃の第8話、第9話から、怒濤のクライマックスに突入する第10話! 今回はラストまで一気にレビュー!!


第10話 覚悟の歌

このエピソードは、前回から引き続きフィーニスの記憶を通じて彼女のたどったハードな宿命や、自身の出生の秘密、今は亡きホークレイと黒幕・バズラの因縁などが明かされていきます。

 

まだ存命だった第1話では、リンが歌うことを厳しく禁じていたホークレイですが、その裏には歌の力を戦争に利用するバズラの存在や、彼女の歌の力があまりにも大きすぎることがここで判明。亡き祖父の深い思慮と愛情に思わず涙するリン。ベタな展開ではありますが、こういう家族の絆を再確認する展開はやはり泣ける! 感動的なシーンであると同時に、次々と明かされていく秘密。皆さん、ここテストに出ますよ!と言わんばかりのシーンの連続で目が離せません。

そして最後、フィーニスの「助けて」という心の声を聞き取ったリン。今までさまざまなシーンで耳にした「助けて」という声の主は、実は歌に秘められたフィーニスだったのです。

 

いっぽうヘンリーはバズラの圧倒的な力の前に追い詰められていきます。もはやここまで!というところで、リンが触れた過去のヘンリーの剣を手にした現代のヘンリー。(ややこしい!)

いきなりその剣から力が解放され、灰の町に漂う灰や暗雲が一気に晴れていきます。これ、後のシーンの会話から推測するに、剣に宿っていたフィーニスの歌の力が灰の町を包み込んでいて、その歌(=フィーニスの記憶)がリンに届いたことで、その歌の力が解き放たれた…ってことでしょうか。

 

想像を超える事態の連続に驚きながらもバズラはヘンリーたちを追い詰めますが、そこに空から現れたのはなんとアル! 風の歌の力を使って空を飛ぶ機械を完成させ、颯爽と登場。リンを助けて空高く舞い上がります。久々の登場をバッチリ決めたアル! かっこいいぜ!

 

そこに傭兵団、リン楽団のメンバーも合流。一同はそろって灰の町から脱出。リンは逃げながらも、改めてフィーニスを助けることを誓います。

 

ラストに向けて人間関係を整理、謎も解き明かしていった第10話。クライマックスに向けて俄然テンションも上がります。

 

第11話 無響の歌

ドクター・ヴァイゼンの元に向かうことにした一行。

なんかいつの間にやらアルとヴァイゼンは師弟というよりも、孫とおじいちゃんみたいな仲のよさに。おそらく数日しか劇中では時間が経過していないと思うんですが……、同じ科学者同士、気が合えばたちまちマブになれるってことでしょうか。

 

今回の見どころは、ヘンリーとアルによる男同士の会話でしょう。

ヘンリーの恋バナを受けて、アルはただリンが喜ぶからというシンプルな理由で発明してきたことを告白。そこでのやりとりは年の差など感じさせない、まさに男同士の本音トーク。涙ながらに思いをあかすアルは、どこか「男になった」感があります。前回といい今回といい、この数話の間に一体何があったんだ、アル!

対するヘンリーはというと、かつて楽団に所属していたお姫様にひと目惚れしていたことを告白。いつか再会して思いを告げると話すヘンリー。そう、男は好きな女の子のために戦うもんなのです!

このシーンはアル役の久野美咲さんの演技がいい味を出しています。舌っ足らずな演技が、等身大の男の子らしさを醸し出しており、彼女の声は唯一無二のお宝なんだなあと再確認。

 

さて、リンがフィーニスの歌を通じて知った過去の情報は事実と判明。フィーニスは、もう一度終滅の歌を宮廷楽団とともに歌うことで世界を終わらせようとしていることが明らかになります。

そこでリンは王都の聖歌祭に飛び込み、終滅の歌が歌われる前に癒やしの歌を歌ってフィーニスの企みを阻止することを決意。

しかし、ヴァイゼンはリンからある事実を聞かされ、なにやら悲しげな表情……。

 

というのも、リンはフィーニスが自分のために歌った歌が生み出した存在。歌はその人の心に届いたら消えてしまうものなので、もしリンの歌がフィーニスに届いたら、リンの存在も消えてしまうのです。

それを悟ったリンは、ヴァイゼンにのみその事実を語ったのです。

アルやリン楽団の仲間たち大切な人を救うために、自分は消えてしまうことを受け入れたリン。その表情は切なくも、強い意志に満ちています。

 

そんなことはつゆ知らず、アルやリン楽団。そしてヘンリー率いる傭兵団改め「天空の獅子団」は、ヴァイゼンとアルが完成させた飛空艇に乗り、王都に旅立つのです!

 

あ、今回のポイントである現代のルード王子も忘れちゃいけません。

かつて極悪非道な振る舞いで大陸を滅ぼす原因を作ったルード王子ですが、現代の彼は紫髪から金髪に変わり、わりとまっとうな王子様に生まれ変わっていました。登場したときは、「また何かやらかすんじゃないか……」とドキドキしちゃいました。

 

第12話 始まりの歌

リンたちの長い旅路もこれでおしまい。

そんな最終話は、これまで散りばめられてきた伏線や因縁を怒濤の勢いで回収する、ジェットコースター回でした。

 

冒頭でいきなり終滅の歌を歌い終えるフィーニス。天空に浮かぶ衛星が徐々に地上に接近を開始します。

いっぽうリンたちは空から王都に潜入。ヘンリーたちは王たちを救出しようと画策します。

しかし、最新の歌奏兵器に乗り込んだバズラは歌の力で王城を攻撃! なんと国王を殺害し、国を自らのもにしようとしてしまいます。己の欲望のために、ついに本性を現したのです。

天空の獅子団も次々と撃破されていき、ヘンリーたちも大ピンチ!

 

ここで活躍したのが、またしてもアル! 命がけの攻撃とヘンリーへのサポートで見事バズラを撃破!

死にゆくバズラに「アル……ホークレイ!」と名を告げます。完全にノリは少年漫画の主人公。ここでアルは祖父を殺した仇敵を打ち倒すことに成功したのです。

久野さんの演技も非常に力強く、まさにクライマックスにふさわしい名勝負を盛り上げてくれました

 

そんな中、ポニーたちリン楽団は逃げまどう宮廷楽団と合流。そこでなんとポニーが、行方不明になっていたお姫様のアレア・ゴルドだと自分の正体を明かします。まさか前回の伏線をここで回収してくるとは!

宮廷楽団も、予想だにしなかった姫の帰還に落ち着きを取り戻します。

 

リンはフィーニスと初の対面を果たし、互いの気持ちを語り合った後、ついに楽団の演奏をバックに歌唱を開始。リンの癒やしの歌とフィーニスの終滅の歌は、もともとひとつの歌「LOST SONG」だったということで2人の歌う歌が融合します。(第1話の冒頭がここにつながるわけですね)

フィーニスの歌う「終滅の歌」の絶望的な歌詞を包み込むように、リンの歌う「癒やしの歌」が響きます。それはまるでフィーニスの辛い過去や犯した罪を、リンの純粋な歌が許していくかのような印象を与えます。

壮大なオーケストラの演奏と鈴木このみ、田村ゆかりという二大歌姫の圧倒的な歌唱力。そしてこの歌が終わればリンは消えてしまう……そんな悲壮なシチュエーションなど、さまざまな要素が一緒くたになったこのシーンは、まさに「ここまで見てきてよかった!」と思えるエモさ満点。

ついに見事世界は救われ、リンとフィーニスの歌は星の運命を変えてしまったのです。

 

結果、リンは消えてしまいましたが、その代わりフィーニスの止まっていた心臓は再び脈打ち始めます。リンは星の運命だけでなく、たったひとりの女性の運命も変えたのです。

 

平和を取り戻した世界でフィーニスは、ひとりの人間としての生活を取り戻します。そのお腹には新たな命が宿っていますが、きっとそれはかつてのヘンリーとの間の子どもなのでしょう。生まれてくる子どもはリンみたいな子なのかな?

ポニーことアレア姫は、亡き父の遺志を継いで国王になったようで、現代のヘンリーとともに国を再興する様子。こちらもなんだかんだでいい感じでまとまりそうですね。

そしてアルは、ひとりの科学者として新たな道を歩み出した様子。かつてはリンのために研究していた発明は、今度はリンが守った世界のための発明になるのでしょう。

 

そんな感じで、ちょっぴりビターな大団円を迎えた本作。

正直最終話は怒濤の勢い過ぎて、ちょっと慌ただしい印象もあり、またクライマックスのLOST SONGも、もうちょっとじっくりと聴きたかったなあ、せめてあともう1話あれば……と思わないこともないのですが、逆に圧縮されたドラマが手に汗握るドライブ感を生んでいるのかなと。

全体的な印象としては良質なファンタジー長編映画のような印象の本作。随所に張り巡らされた伏線も、ていねいに回収していったところも素晴らしいと思います。

 

7月からは地上波では再放送がスタートしますし、NETFLIXではいつでも全話見ることができるので、まだ見ていない人はもちろん、最後まで見た人ももう1回見直してみてもいいかもしれないですね。新たな発見があるかもしれません。その際は、この感想コラムも一緒に読んでもらえると嬉しいです!

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放送日: 2018年4月7日~2018年6月23日   制作会社: ライデンフィルム
キャスト: 鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、芹澤優、茅野愛衣、小山剛志、鈴木裕斗、小形満、糸博
(C) MAGES./LOST SONG Production Committee

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