韓国社会の裏側まで見えるゾンビ映画「ソウル・ステーション パンデミック」公開記念!キウン役の前野智昭&イサン役の多田野曜平インタビュー!!

2017年09月26日 18:000

──キャラクター的には接点がないお2人ですが、お互いのキャラクターへのイメージを教えていただけますか?

多田野 俺は「大変だなー」と思いましたよ。親八さん(ヘスンの父親役)と2人で旅して。

──あれしろこれしろと言われてますからね

前野 そうですねぇ。

多田野 (キウンは)ひどい目に遭うなぁ、と思って。

前野 僕は、ホームレスの役を多田野さんがやられると聞いて、すごくイメージしやすかったですね。きっとこういうアプローチをなさるんだろうなと、家で勝手に想像しながら台本を読んでいて。

多田野 いつも同じ役だからね(笑)。

前野 いつも面白いことをぶち込んでくださるので。

多田野 親八さんがその上をいくから。うるさいし(笑)。まあ、そういう役だったからね。「どわぁ」って声出す感じだし。だから、俺はなるだけ静かにやったね。

前野 親八さんはすごく大変だったっておっしゃってましたね、「口がなかなかあわなくてねぇ」って。

多田野 終わった後に飲みに行ったら、またしゃべってたけどね(笑)。あんなに「つらい、つらい」言ってたのに。

前野 しゃべり足りなかったんでしょうね。

──今回、こういった役を演じるにあたって、新しく学んだことや、意識したことがあれば教えてください。

多田野 親八さんもおっしゃってたんですが、自分が吹き替えた作品を夫婦で見ていると、よく奥さんに「わざとらしい」とか「やりすぎだ」といっただめ出しをされるんだそうです。私もこの仕事を始めた当初から、大物ディレクターさんたちに「リアリティがない」とか「不自然だ」って言われ続けてきて、行き着いたところが、小動物や昆虫とか、人間でもチビとかハゲとか ばっかりだったんだけど、今回の役をやったことによって、今まで僕に欠けていた「リアリティ」というか、自然な演技ができる喜びに気付いたんですよね。おじさんをやったことによって。チビとかハゲ とかエイリアンとか、そういうんじゃない、街中にいる普通のおじさんを、すごくリアルに、メソッド演技(自然な形で演技を行う、内面的な精神を大切にする演技技法)みたいな、自然な演技を磨いていきたいな、と思ったよね。

前野 韓国のアニメーションに声を当てるのは今回が初めてだったので、尺の調整だったり、口の動作を合わせるのがほかの作品より難しかったりと、技術的な面で大変だったことが多かったですね。ただすごく新鮮な体験でした。(アニメの吹き替えは)おもにアメリカとかの作品が多いんですが、そのほかの国のアニメーションでも日本語版が増えればいいなと、今回の作品を通して思いましたね。

多田野 英語だと、(役者の)口がそんなに開かなかったりするから口の動きに合わせやすいことが多いんだけど、韓国語だと最後で口が開いたりするんだよね。日本語は「~です」とか、語尾が開くことがあんまりないから、あわせるのが難しいんだよね。でき上がっている映像にあわせていかないといけないけど、自然にやりすぎてもあわないんだよね。実写の韓国ドラマとかだと、向こうの人は結構オーバーな演技をしたりするから、それにあわると、親八さんみたいにオーバーすぎるって言われちゃう。韓国語や中国語は頃合いが難しいんだよね、やりすぎても駄目だし、やらなすぎるのも合わないし。

──実写の吹き替えとアニメの吹き替えというのもまた違ったものなのでしょうか。

多田野 口はもう韓国語の口でできあがっているので、そういうところが難しいよね。最後(の口の形)が合わないと、どうしても違和感が出ちゃうんだよね。

前野 そうですね。

──余談ですが、本作のようなパニック状態の中にご自身が入ってしまったら、戦えると思いますか? 逃げますか?

前野 それは逃げますよ、もちろん。立ち向かえないでしょう(笑)。

──前野さんはゲーマーでいらっしゃいますが、ゾンビものとかプレイされていて、その知識を生かしてどうにか生き残れたりしませんか?

前野 そんなの無理でしょ!(笑) 都合よく回復アイテムとか落ちてないですから。あらゆる手段を駆使して逃げますよ! でも、守りたい人とかがいたら、身を挺して自分が犠牲になって「俺はいいから先に行け!」的なことをやりたいですけどね。

多田野 リアルにいうと、場所や状況にもよるよね。ゾンビじゃなくても、地震とか。ひとりなのか、家族と一緒なのか、仕事先なのか、家なのか、電車の中なのか。かっこつけるわけじゃないけど、家族と一緒だったら、娘は守りたいよね。ほかのこと──下手したらかみさんすらもどうでもいいけど、娘は守りたいね。

──かっこいいですねぇ。では、もうひとつ、オススメのゾンビ映画はありますか?

前野 映画ではないんですが、カプコンから出ている「DEAD RISING (デッドライジング)」というゲームは面白いです。

──改めて、本作の見どころを教えていただけますか。

前野 日本ではあまり見ない演出とお話ですし、そういう意味ではすごく斬新で、新鮮な気持ちで観られると思います。血清を打てば助かるというワンチャンスもないお話というのは珍しいと思うので、そういう意味で恐怖に特化した話だと思います。予備知識なく楽しんでいただけるのが魅力だと思いますね。

多田野 今の韓国という国の現状というか、裏側をみるのも楽しみのひとつだと思うので、「ゾンビものだから嫌だ!」と思わずに、韓国を知るきっかけのひとつとして観てほしいね。街並みもリアルに描かれているので、いろんな人に観てほしいね。普通のおじさんにも。

──では最後に、これからご覧になるファンの方へメッセージをお願いします。

前野 最後まで目が離せない展開の連続ですので、ぜひ物語の行く末を最後まで見守っていただければ嬉しいです。

多田野 本作を作った韓国サイドもそうですが、我々日本語版のスタッフも素晴らしいスタッフが集まって作りましたので、そういうところも気にしていただけると嬉しいと思います。ぜひ、よろしくお願いします。


「ソウル・ステーション パンデミック」は、9月30日から東京・新宿ピカデリーほか全国劇場にて順次公開予定だ。

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上映開始日: 2017年9月30日
キャスト: 前野智昭、多田野曜平、白石涼子、辻親八
(C) 2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.

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