【本日発売】人気アクションパズルの最新作「パズルボブル エブリバブル!」レビュー 大ボリュームのやりこみ要素とオンライン対戦がアツい!

2023年05月24日 12:000

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2023年5月24日、「パズルボブル エブリバブル!」が発売となった。本作は、タイトーが手がけるアクションパズルゲーム「パズルボブル」シリーズの最新作である。そのゲーム名や、カラフルなバブルで彩られたゲーム画面を見たことがあるプレイヤーも少なくないのではないだろうか。というわけで今回は、そんな「パズルボブル エブリバブル!」について、実際にプレイしたファーストインプレッションをお届けしていこう。

なお、本記事は発売前のバージョンをプレイしたレビューである点はあらかじめご留意いただきたい。

バブルを発射して同じ色を揃えて消す! ルールと爽快感はそのままに過去作から大幅パワーアップ!


「パズルボブル」は、タイトーが手がける、アクションパズルゲームシリーズだ。1994年にアーケード用タイトルとして登場したのち、スーパーファミコンなどの家庭用ゲーム機やゲームギアなどの携帯用ゲーム機でも発売されたほか、携帯電話用ゲームとしても配信された人気シリーズである。本作「パズルボブル エブリバブル!」は、そんな同シリーズの現行機向け最新作ということで、シリーズファンはもちろん、レトロゲーム好きからも注目を集めていたタイトルだ。



画面上部に配置されたバブルに向かって、画面下部の発射台を操作してバブルを発射し、同じ色のバブルを3つ以上くっつけて消していくというのが「パズルボブル」の基本となる遊び方。本作「パズルボブル エブリバブル!」は、基本ルールやプレイ感覚は従来のままに、より現代的になったキュートなグラフィックや、最大4人で協力できるストーリーモード、ランキングやあいことばマッチングにも対応のオンライン対戦などなど、過去作から大幅にパワーアップした数々の要素が楽しめる作品となっている。



本作は、キャラクターの個性や世界観を感じることができる、従来のシリーズと比べてボリュームアップされたシナリオがストーリーモードで楽しめる、という点も大きな魅力のひとつとなっている。というわけで、さっそく本作のストーリーをご紹介しよう。

 

舞台となるのは、泡はきドラゴンの子どもたちが暮らす、レインボーアイランド。そんな泡はきドラゴンによく似た姿のミニルンたちは、泡の力で悪者をこらしめ、たくさんの冒険をしてきた泡はきドラゴンにあこがれを抱いていたのだった。



そんなミニルンたちは、虹に向かって「泡がはけるようになりますように」と願ったのだが、いたずらに巻き込まれてしまい、なんと島はあたり一面バブルだらけに。こうして、バブルだらけになったレインボーアイランドの平和を取り戻すために、泡はきドラゴンのバブルンたちが冒険へ出発するのだった……、というのが、本作のあらすじだ。全体的に絵本のようなファンタジックでかわいいストーリーと世界観になっており、老若男女問わず親しみやすい。



さらに本作には、パズルボブルの世界観をより楽しめるものとする要素として「思い出アルバム」というものが存在する。これは、バブルンをはじめとする登場キャラクターの詳細プロフィールが閲覧でき、ゲーム中で使用されている音楽を鑑賞できる、やりこみ要素の一種だ。ストーリーモードとあわせて、こちらも、コンプリートを目指してじっくり楽しめる作りとなっている。



コントローラーを持ち寄って最大4人でも楽しめる、ボリュームたっぷりのストーリーモード!


本作のメインとなるのが、ストーリーモードだ。「ちゃっくんを助けよう」「バブルを全部消そう」など、設定された条件を達成しながらどんどん先のステージへと進んでいく、ステージクリア型の構成となっている。「パズルボブル」シリーズでは、同じ色のバブルを3つ以上揃えるという基本の消し方以外に、支えているバブルを消すことでくっついたバブルをちぎって一気に消すことも可能だが、この「ちぎり消し」が非常に気持ちいい。最新作である本作「パズルボブル エブリバブル!」でも、このちぎり消しの爽快感は健在。うまく狙ってバブルを発射し、大量消しを狙うという面白さが本作でも余すことなく楽しめる。



ステージには通常のバブル以外にも、特定の効果を持った特殊バブルが多数登場する。当てた色のバブルを全消しできる「スターバブル」や、当てると周囲のバブルを消せる「ボムバブル」、当てると周囲のバブルを塗り替える「ペイントバブル」など、その種類は豊富だ。これらの特殊バブルの効果を把握し、うまく活用することが攻略のカギとなっていく。

とはいえ、一気に特殊バブルの効果すべてを覚える必要はない。ストーリーモードでは、ステージがある程度進むたびに新たな特殊バブルが登場し、その都度、効果を教えてくれるのだ。新たな特殊バブルの登場は、ステージを先へと進めていくためのモチベーションとしても機能していると言えるだろう。



各ステージではクリアタイムによって最大3つまでの星を獲得でき、各エリアの全ステージで星3つを獲得すると、高難度のEXステージが解放される。
星の獲得を狙うタイムアタックと、骨太なEXステージの攻略は、どちらもやりこみ要素として十分なやり応えがある。また、ステージごとにベストタイムとハイスコアが記録されるので、同じステージを繰り返しプレイしてハイスコアやタイムの短縮を狙うといった楽しみ方も可能となっている。



ストーリーモードにはさらなるやりこみ要素として、「すかるタワー」というエリアも用意されている。こちらはオンラインランキングで世界中のプレイヤーとハイスコアを競うことができる、エンドレスステージだ。一定のスコアをクリアすることで、すかるタワーにまつわるストーリーを読み進めることができるという楽しみも用意されており、存分にやりこみを堪能できる作りとなっている。



特筆すべきは、これらの要素が詰まったストーリーモードが、ひとりだけではなく“多人数プレイ”にも対応しているという点である。複数のコントローラーを用いることで、最大4人までの協力プレイが可能だ。さらに、ひとりでプレイする場合と多人数でプレイする場合では、プレイ人数によってステージの大きさやバブルの配置が異なる仕様であるため、その分、多くのステージを楽しめるのも嬉しいポイントといえる。ちなみに、ひとりで遊ぶ場合もCPUを入れることで多人数用ステージをプレイ可能だ。



対戦モードは待望のオンライン対応! 世界中のプレイヤーと腕を競い合おう!


ここからは、本作のもうひとつのメインモードである「対戦モード」について紹介しよう。これはその名のとおり、ほかのプレイヤーとの対戦を楽しめるモードである。対戦には、世界中のプレイヤーと戦える「オンライン対戦」と、隣にいる友人や家族とひとつの画面で一緒に楽しめる「ローカル対戦」の2種類がある。

対戦モードでは、バブルを消すことで攻撃力が溜まっていき、相手の攻撃力を上回ればバブルを送って攻撃ができる。相手のバブルがデッドラインを超えれば勝利。ちぎって消せばより多くの攻撃力を得られるため、スピーディーかつ正確なショットで大量消しを狙っていくのが勝利のカギだ。ストーリーモードとは異なる、手に汗握るプレイが楽しめる。



「オンライン対戦」では、世界中のプレイヤーと1対1のバトルが楽しめる。勝敗結果によってレーティングやクラスが上下するシステムとなっており、より上のクラスを目指して腕を磨いていくといったプレイが可能。さらに、同じあいことばを設定したプレイヤー同士でバトルができる「あいことばマッチング」も用意されており、これを利用すれば簡単に遠く離れた友人や知り合いと対戦を楽しめるほか、動画配信者が視聴者と戦うといった使い方もできるだろう。

今回は発売前のプレイであったため、実際にオンライン対戦を体験することはできなかったが、発売後は、腕に覚えのあるプレイヤーや初めてパズルボブルで遊ぶプレイヤーたちで盛り上がりを見せてくれるのではないかと期待する。



いっぽう、「ローカル対戦」は、複数のコントローラーを用いてその場にいる友人や家族と一緒に対戦が楽しめる。Joy-Conを横持ちにして分け合って遊ぶ「おすそわけプレイ」にも対応しているのが嬉しいポイントだ。

ローカル対戦では、何本先取で勝利とするかというセット数の変更のほか、バブルの色数やバブルが自動で追加される速度、特殊バブルが出現する量の多さなど、さまざまな設定を細かく調整可能となっているので、プレイヤーの腕前に合わせたバトルを楽しむことができる。

また、ローカル対戦では、1vs1のバトルのほか、2vs2で戦うチーム戦も可能である点も特筆すべきポイントだ。家に友人が集まったときなど、パーティーゲーム感覚で楽しめるだろう。

ちなみに、1vs1も2vs2も、CPUを加えてのプレイが可能となっている。オンライン対戦の練習としてCPU相手に腕を磨くのもいいだろう。



ココがスゴい!「パズルボブル エブリバブル!」の筆者的推しポイント


さて、ここからは、本作における「筆者的推しポイント」を紹介していこう。

 

1,遊んでも遊び尽くせないほど充実のやりこみ要素


筆者が本作をプレイして最もグッときたポイントが、やりこみ要素の充実ぶりだ。

ストーリーモードでは、メインステージとEXステージを合わせて、270以上ものステージをプレイすることができる。これだけでも相当なボリュームだが、先述のとおり、多人数プレイの場合はステージの大きさやバブルの配置が変わるため、エンドレスステージの「すかるタワー」も含めると、なんと総ステージ数は900ステージ近くにも及ぶというのだから圧巻だ。



ステージ数のみならず、本作にはやりこみ要素がまだまだある。ステージごとのスコアアタックやタイムアタック、エンドレスステージ「すかるタワー」のオンラインランキング、そしてオンライン対戦でのレーティングとクラスなど、数も種類も豊富に用意されており、思う存分どっぷり遊ぶことが可能だ。まさに、遊んでも遊び尽くせないという言葉がふさわしい作品となっていると感じた。

 

2,スペースインベーダーとの完全新作コラボミニゲーム「パズルボブルvsインベーダー」も遊べる


本作には、ストーリーモードと対戦モードのほかに、「パズルボブルvsインベーダー」というモードが用意されている。これは、タイトーが1978年に開発し世界的ブームを巻き起こした「スペースインベーダー」の、生誕45周年を記念して作成された、完全新作のコラボゲームである。



バブルに入って侵略してくるインベーダーに向かってバブルを発射し、同じ色のバブルを3つ以上くっつけて消していくというもので、パズルボブルとスペースインベーダーが融合したようなルールとビジュアルが面白い。本モードではバブルを真上にしか発射できないほか、バブルンを左右に移動できたり、インベーダーが撃ってくる攻撃を避ける必要があったりと、本編とはひと味違ったアクション性の高いプレイが楽しめる。この「パズルボブルvsインベーダー」は、これ単体でもひとつのゲームとして成り立つほど作り込まれた作品なのだが、これがモードのひとつとして収録されているというのは、かなりお得な内容と言えるのではないかと感じた。

ちなみに、「パズルボブルvsインベーダー」もストーリーモードや対戦モードと同じく、コントローラーを持ち寄ってほかのプレイヤーと一緒に、もしくはCPUとともに協力しながら遊ぶことが可能となっており、これもまたうれしいポイントである。



「パズルボブル エブリバブル!」は、まさにパズルボブルの決定版だ!


というわけで、「パズルボブル エブリバブル!」のファーストインプレッションをお届けした。

 

たっぷり楽しめるストーリーモードや、オンラインでもプレイ可能な白熱の対戦モード、充実のやりこみ要素の数々と、「パズルボブル」シリーズの最新作にして“決定版”と呼ぶにもふさわしい「パズルボブル エブリバブル!」。単純明快なルールと簡単操作で誰でも気軽に楽しめるので、パーティーゲームとしてもオススメできる。「パズルボブル」シリーズに触れたことがないという人も、この機会にぜひ、遊んでみてはいかがだろうか。



筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
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