【本日発売】恋愛とスローライフが融合した新感覚アドベンチャー「俺の有休恋物語」レビュー。田舎町で美少女三姉妹とイチャイチャ同居生活！

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。皆さま、五月病にはなってないでしょうか？　休み明けの仕事というのはいつもよりも疲れてしまうものですが、時には無理せず有給休暇をとってのんびり休むことも必要かもしれません。

というわけで今回は、そんな“有休”が物語のキーワードである「俺の有休恋物語」をご紹介したいと思います。

なお、本作はSteam版とNintendo Switch版が発売されていますが、今回はSteam版でレビューをしています。

主人公はブラック企業勤めの青年!?　久しぶりに帰った故郷で、幼なじみの三姉妹との恋愛が始まる！

本作「俺の有休恋物語」は、男性主人公となりスローライフを楽しみつつ、ヒロインたちとの恋を育んでいくアドベンチャーゲームです。開発を手がけたのは、「NinNinDays」や「とらぶるでいず」などを手がけるqureate（キュリエイト）。アキバ総研では「ちょっとえっちなゲーム特集」でもおなじみのゲームメーカーで、登場する美少女キャラクターたちのかわいさは、折り紙付きのクオリティです。

それでは、まずは本作のストーリーからご紹介していきましょう。

本作の主人公は、とあるブラック企業に勤める青年、帰山章人。サービス残業が当たり前というブラックな職場環境では、同僚たちが次々に精神崩壊し、いつの間にか辞めていってしまいました。このままでは自分も同僚たちの二の舞いになってしまうと感じた章人は、企業を辞職。最後につかみ取った2週間の有給休暇で身も心も癒そうと、生まれ育った故郷に10数年ぶりに帰ることを決めます。

しかし、生まれ故郷に到着したものの、宿泊予定だった宿が不幸にも急な改装工事中で宿泊できない状態に。途方に暮れる章人でしたが、そんな彼の前に3人の美少女が現れます。なんと彼女たちは、章人が幼少期に一緒に遊んでいた三姉妹だったのです。こうして、10数年ぶりに出会う三姉妹との甘酸っぱいラブストーリーが幕を開けるのでした……。

久しぶりに帰った故郷で幼なじみたちのヒロインと再会するという、王道ラブコメ的なストーリーですが、ヒロインが三姉妹という点が本作の大きな特徴。ゲーム全体に漂う、ノスタルジックでのんびりとした空気感も魅力となっています。

また、本作にはマルチエンディングシステムが採用されており、三姉妹の誰と仲を深めるのか、どういった行動をとるか次第で結末が変化します。これもまた、本作の醍醐味となっているのです。

ヒロインは、かわいくて個性豊かな三姉妹！　各キャラクターを徹底解説！

さて、恋愛アドベンチャーゲームのメインディッシュといっても過言ではないのは、ヒロインたちの存在です。本作「俺の有休恋物語」には、個性的で魅力あふれるヒロインが3人登場します。というわけで、ここからは、三者三様、個性の異なる三姉妹たちを、1人ひとり詳しくご紹介していきましょう。

1,主人公になぜか嫌悪感をいだく、スポーツ万能のツンデレ少女「天草 亜舞音（あまくさ あまね）」

天草亜舞音は、天草三姉妹の次女で、主人公である章人とは同い年。子供の頃は章人とよく遊んでいて仲がよかった亜舞音ですが、久しぶりに再会すると、なぜか章人に対して嫌悪感を抱いています。いわゆる“ツンデレ”的な雰囲気です。

田舎の町病院で現在看護師として働いている亜舞音は、空手の有段者であり、就職後は空手からは離れたものの、今でも体を動かすために裏山へロードワークに出かけているという健康的なスポーツ少女。ただし、釣りはあまり得意ではなく、よく近くの湖で釣りをしているものの、まったく釣れていない様子。

昔は仲がよかったのに今は主人公に嫌悪感を抱いているという亜舞音の秘めた想いが、いったいどのように明かされていくのか、というのが亜舞音とのストーリーの見どころのひとつです。

2，主人公を兄のように慕う、無気力ダウナー系の妹少女「天草 響（あまくさ ひびき）」

天草響は、天草三姉妹の末っ子で、田舎の大学に通う大学生の少女。幼少期には主人公のことを兄のように慕っていた響ですが、現在はだらしがなく無気力な、いわゆる“干物系女子”として、周囲の人たちの気分を暗くする「ダウナー」な日々を送っています。しかし、損得勘定で動く現金な一面も持っており、自分の興味のあることに対してのみ行動力を見せます。ちなみに彼女は、動画配信者としての一面も持っているのですが、視聴者数は伸び悩んでいるもよう。

そんな響は、東京に憧れを抱いており、いつか上京することを夢見ていますが、長女の果南には言い出せずにいるようです。まるで本物の妹かのように主人公に接してくる響との関係性がどのように深まっていくのか、というのがストーリーの見どころ。また、響とはレトロなゲームで対戦をするといったイベントもあり、そちらも要チェックです。

3，主人公を弟のようにかわいがる、おっとり系お姉さん「天草 果南（あまくさ かなみ）」

天草果南は、天草三姉妹の長女で、かつて三姉妹の両親が営んでいた喫茶店「大都会」のオーナー。子供の頃は章人を本当の弟のようにかわいがっていた果南は、再会を果たした今現在でもまだ少し章人を子供扱いするような面を見せることがある、お姉さん的存在。しっかり者ですが、少し抜けた天然な一面があります。

ここ数年、妹の亜舞音と響の母親代わりとして過ごしてきた影響で、暇なときでも家事をしてしまい、趣味といえる趣味がないことに悩みを持っているという果南。三姉妹の中で最も大人びている彼女が、主人公とともに過ごす中でどのように変化していくかは、気になるところだと言えるでしょう。

魅力は恋愛要素だけじゃない！　畑仕事や釣り、レトロゲームなど、のんびりとスローライフも楽しめる！

本作の大きな目的は、有給休暇として与えられた14日の間に、ヒロインである三姉妹との恋愛関係を育んでいくことです。本作では、2D横スクロール型のマップが採用されており、プレイヤーは主人公を操作して、自由に田舎町を探索することができます。移動や行動をすると時間が経過していき、夜になると1日は終了です。

有給休暇中、三姉妹やほかの住人たちからさまざまな「オネガイ」を頼まれることがあります。オネガイを達成すると三姉妹の好感度が上がり特別なイベントを見ることができたり、報酬としてお金を獲得できるので、積極的に達成していくのが吉。オネガイはかなりの数がありますが、どれかが達成可能な状態になるとポップアップ表示でお知らせしてくれる、遊びやすい親切設計となっています。

マップにはさまざまなアイテムが落ちており、アイテムを集めることで住人たちのオネガイを達成できることがあります。

ほかにも本作には、畑を耕して野菜を育てたり、魚釣りをしたりといったスローライフ要素も存在。釣った魚や収穫した野菜はオネガイ達成に必要となり、三姉妹にプレゼントして好感度を上昇させることもできるので、アイテム収集同様、こちらも積極的に進めていきたいところです。

さらに、町にある駄菓子屋ではレトロゲームやメンコ、スーパーボールすくいなど、昔懐かしの遊びをベースにした数々のミニゲームが楽しめます。どれもルールは単純明快ながら、思わずハマってしまう魅力のあるものばかりで、ついつい時間を忘れて遊んでしまいます。

久々に帰ってきた故郷で、のんびりスローライフを楽しみ、懐かしい遊びにどっぷりハマるというこの体験は、本作を単なる恋愛アドベンチャーゲームの枠にとどまらない唯一無二のゲームに仕上げているように筆者は感じました。

ココがスゴい！「俺の有休恋物語」の筆者的推しポイント

ここからは、筆者の独断と偏見でチョイスした本作の推しポイントをご紹介していきましょう。

1，ボディタッチもできちゃう※!?　ぬるぬる動く“ちょっとえっちな”美麗CG

恋愛アドベンチャーゲームの大きな醍醐味といえば、やはり美少女たちの美麗なイベントCGではないでしょうか。本作「俺の有休恋物語」にももちろん、美少女の魅力をじっくり楽しめるハイクオリティなイベントCGが存在します。これまで数々の“ちょっとえっち”なゲームを手がけてきたqureateの作品というだけあり、本作のイベントCGにも、思わずドキッとしてしまうようなものが多数あるので、ついつい目がくぎ付けになってしまうかもしれません。

そんな本作のイベントCGの特徴はずばり、ぬるぬるとアニメーションすることです。これにより三姉妹のあんな部分やこんな部分が、揺れたりふるえたりと、とんでもないことに……。さらに、おそろしいことに（？）プレイヤーがカーソルを動かして、ヒロインにボディタッチをするイベントまで起きるのです！　

気になる方はぜひぜひ実際にプレイして、このドキドキ感を体験してみてください。
※タッチ機能はSteam版のみ

2，美少女イラストのコレクション要素も楽しめる白熱のメンコミニゲーム

先述したように、本作には多数のミニゲームが登場します。駄菓子屋で昔懐かしのゲームで遊べるというだけでも刺さる人には刺さりまくる要素ではないかと思いますが、そんな中でも筆者が特に推したいのがメンコです。これは1対1で戦うミニゲームで、動くカーソルをタイミングよくとどめてお互いに攻撃をしていき、先にHPが尽きたほうが負けというルール。単純ながら遊んでみるとこれがなかなか面白く、ついつい熱中してしまいます。

このメンコをさらに面白く奥深いものにしているのが、「メンコくじ」という要素。これは、ゲーム内で手に入れたお金を使って、ランダムにメンコを獲得できるという、いわゆるガチャなのですが、メンコにはそれぞれHPが高いものや攻撃力が高いもの、バランスがよいものなど異なるパラメータが設定されているので、くじで強いメンコを手に入れたいという気持ちになること必至。

ちなみに、メンコの絵には「NinNinDays」のヒロインであるすみれや、「とらぶるでいず」のヒロインであるロベリアなどなど、qureate作品に登場した美少女たちがズラリ。手に入れたメンコは「メンコバインダー」で鑑賞することもできるので、トレーディングカードのようなコレクション要素としても楽しめます。

「俺の有休恋物語」は、日常に疲れたあなたにこそ遊んでほしい新感覚の恋愛アドベンチャー！

というわけで、「俺の有休恋物語」をご紹介しました。

個性豊かな美少女三姉妹との恋を楽しめる恋愛アドベンチャー要素と、町の探索やさまざまなミニゲームをのんびり自由に楽しめるスローライフ要素が融合し、今までになかった新鮮なプレイ感を味わえる「俺の有休恋物語」。恋愛ゲームや美少女ゲームファンにはもちろん、忙しい毎日で心がちょっと疲れてしまったという人にもぜひぜひ遊んでみていただきたい、オススメの作品です。

• 【製品情報】
• 「俺の有休恋物語」（qureate）
• ジャンル：心が疲れたアナタに贈る恋愛ADV
• 発売日：Nintendo Switch版/Steam版　2023年5月18日
• 価格：2,980円（税込）
• https://qureate.co.jp/loveonleave/

筆者：百壁ネロ

ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」（PHP研究所）、「ごあけん アンレイテッド・エディション」（講談社）など。

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