マイクラの世界で戦略バトルに挑め! 新作アクションストラテジー「Minecraft Legends(マインクラフト レジェンズ)」プレイレビュー

2023年04月25日 17:000

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2023年4月19日、「Minecraft Legends」(以下、マインクラフト レジェンズ)が発売となった。本作は、あのMinecraft(マインクラフト)のスピンオフタイトルだ。リリースが発表されてから、いったいどんなゲームなのか気になっていたプレイヤーも多いのではないかと思うが、今回はそんな「マインクラフト レジェンズ」について実際にプレイしたファーストインプレッションをお届けしていこう。

なお本作は、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、NintendoSwitch、PC向けに発売されているが、本記事はSwitch版でのレビューとなる。



あの「マインクラフト」のスピンオフ作品! 美しいオーバーワールドの危機を救うのは……あなた!


本作は、言わずと知れた超人気サンドボックスゲーム「マインクラフト」のスピンオフ作品。「マインクラフト」については今さら説明するまでもないかもしれないが、広大な世界でブロックを配置して建築をしたり、自由にサバイバルや冒険を楽しむというゲームだ。累計販売数は、なんと2億本を超えており、「世界で最も売れたコンピューターゲーム」となっている。

本作「マインクラフト レジェンズ」は、そんな“マイクラ”のスピンオフということで、発売前からゲーマーの間で注目を集めていたタイトルだ。同じくマイクラのスピンオフ作品である「Minecraft Dungeons」にドハマリした筆者もまた、「マインクラフト レジェンズ」の発売を心待ちにしていたゲーマーのひとりである。

 

※画像は「Minecraft Dungeons」

 

まずは、本作のストーリーからご紹介しよう。

本作の舞台は、豊かな自然に囲まれた “オーバーワールド”。あるとき、そんなオーバーワールドを、異世界から侵略してきた凶暴なピグリンたちが食い尽くそうとしていた。今まさに、美しい楽園は、破滅の危機に瀕していたのだ。



そんなとき、この世界を見守る3人の番人、アクション、フォアサイト、ナレッジは、この世界を救えるひとりの存在を見出す。そう、それは“あなた”。こうしてあなたは、この崩れ行く世界を救うため、冒険の旅へと出発することとなる。この世界に住むモブたちや、新たな仲間と出会い、ピグリンたちとの戦いに挑むのだった……。



「マインクラフト」の世界が未曾有(みぞう)の危機に瀕するという、衝撃的なストーリーが目を引く本作。随所に挟まれるイベントムービーは美しくにぎやかで、思わず没入してしまう。

また、クリーパーやスケルトンといった、マイクラでおなじみのモブたちが、今回は仲間としてプレイヤーとともに戦ってくれるという設定もなんとも心が躍る。本作に登場する新キャラクターであるアクション、フォアサイト、ナレッジの三賢者も、皆キュートで魅力的に描かれており、本家「マインクラフト」や「マインクラフト ダンジョンズ」に登場してくれないだろうか……と願ったプレイヤーは、筆者だけではないはずだ。



収集、建築、そして召喚! 呼び出したゴーレムたちを率いて敵軍団とバトル!


それではここからは、ゲームのシステムについて詳しくご紹介していこう。

 

本作のメインとなる「キャンペーンモード」におけるプレイヤーの目的は、オーバーワールドを探索し、侵略を進めるピグリンたちの拠点を破壊して、ピグリンに襲撃されている村を守ることだ。主人公を操作しながらフィールドを駆け回り、素材を集めて、さまざまなアイテムをクラフトしながら、敵と戦うというのが本作の基本アクションとなっている。見た目的には、三人称視点で「マインクラフト」をプレイする感覚と似ており、マイクラ経験者ならばすんなりとゲームに入っていけることだろう。



しかし、本作には本家マインクラフトと大きく異なる点が複数存在する。そのひとつが、素材の収集や建造物を建築するのが「プレイヤー本人ではない」という点だ。本作の主人公は、先述の三賢者から「伝説のリュート」という楽器のアイテムを授けられており、これを用いて音色を奏でて「アレイ」という妖精のような存在を呼び出し、アレイに収集や建築をさせるのだ。こう書くと一見複雑そうに見えるかも知れないが、選択してボタンを押下するだけの簡単操作となっている。

素材は、建築物の設置や後述する仲間たちの召喚など、ゲーム中の随所で必要となる。素材の種類は木や石、石炭、レッドストーン、ダイヤモンドなどなど、本家マイクラでもおなじみのものばかりとなっており、ジャングルや荒野など、バイオームによって採れる種類や量が異なる点もマイクラと同様となっている。そんな素材の収集は先述のとおり、プレイヤー本人ではなくアレイが行ってくれる。アレイはプレイヤーが指定した範囲で、指定した素材を自動回収してくれるのでかなりお手軽だ。



建築も同様に、階段や塔など設置したい建造物を選択して位置を指定するだけで、自動的に建築してくれるシステムとなっている。本家マイクラの建築と比べると若干味気なく感じてしまうプレイヤーもいるかもしれないが、このサクサク感は、リアルタイムに進行するアクションストラテジーである本作には必要不可欠なシステムとなっているのだ。



素材収集や建築と同じく、敵との戦い方についても本作は本家マイクラと大きく異なる。
プレイヤー自身が敵へ攻撃することも可能だが、基本的に本作では、ゴーレムやモブといった仲間たちを指揮して敵と戦わせることがメインとなる。ゴーレムたちを呼び出すには、三賢者から授けられたスポナーのような見た目の「創造の炎」というアイテムを使い、木材や石などの素材を消費して召喚を行う。本家マイクラではモブが次々と湧き出すスポナーだが、本作では逆にプレイヤーの手によって仲間を生み出す重要な存在となっており、このあたりの違いも面白さを感じる。なお、ゴーレムやモブたちは、それぞれ得意とする攻撃方法や立ち回りが異なるため、おのおのの特徴を生かした戦略を組み立てることも重要となってくる。



召喚したゴーレムたちや味方のモブたちには、三賢者から授けられたアイテム「勇気の旗」を使うことで、いくつかの指示を出すことができる。プレイヤーへの追従、待機、指示した方向への進軍などが可能であり、進軍させた際には出くわしたピグリンたちや敵の建造物に対して自動で攻撃を行ってくれる。


この味方への指示出しこそが本作のバトルの最大の鍵となっており、敵の侵攻によってリアルタイムに変化する戦況を見ながら、戦場を駆け回りつつ迅速かつ的確に指揮をとるという、軍師的なプレイ感が本作の最大の魅力にして醍醐味であると言えるだろう。「忙しくて楽しい」というこの感覚は、手に汗握るスリルと心地よい疲労感をプレイヤーに与えてくれるため、ついついやみつきになってしまう。



ここまでの紹介で、もしかしたら、若干システムが複雑そうに感じた方もいるかもしれない。実際、筆者の体感では、本作は遊び方や操作方法など少々覚えるべきことが多く、慣れるまでやや時間がかかったというのが正直なところだ。だが、本作にはチュートリアルが存在するため、遊びながらじっくりと慣れていくことが可能となっている。さらに、ゲームの進行に応じてできることが少しずつ増えていく仕組みになっているので、いきなり何もかもすべてを覚えなければならないわけではない。総じて、リアルタイムストラテジーというジャンルで遊んだことがないプレイヤーでも、安心してプレイできる作りになっていると言えるのではないかと感じた。次にやるべきことや操作方法がウィンドウで表示されたり、遊び方をメニューからいつでも確認可能である点も、ユーザーフレンドリーなポイントと言えるだろう。



ココがスゴい! 「マインクラフト レジェンズ」の筆者的推しポイント


さて、ここからは、本作における「筆者的推しポイント」を紹介していこう。

 

1,おなじみのマインクラフトの世界観で繰り広げられる“まったく新しい体験”

マインクラフトのスピンオフ作品である本作は、本家とはまったく異なるシステムやゲーム性ではあるが、登場するキャラクターや風景、世界観などはしっかりと“マイクラ”だ。見慣れたマイクラの世界観の中で、仲間を率いてバトルを繰り広げるまったく新しい感覚を味わうという本作の体験は、マイクラに触れたことがあるプレイヤーなら誰でも、わくわくしてしまうことは間違いないだろう。



その中でも特に筆者が面白く感じたのは、モブを召喚できるという点だ。本家マイクラでプレイヤーたちをさんざん苦しめた(?)ゾンビやスケルトン、クリーパーといったモブたちを召喚して一緒に戦うという体験は非常に新鮮かつ魅力的で、筆者はプレイしながら思わず頬がゆるんでしまった。

もともとマイクラに登場するモブたちは皆、キュートな見た目をしているが、プレイヤーに召喚され、プレイヤーのあとを一生懸命追ってきて、プレイヤーの指示に従い敵軍に突撃していく本作のモブたちの姿は、非常にかわいらしく、けなげで、頼もしい。本家マイクラでは見られないモブたちの勇姿を堪能できるという点だけでも、本作にはありあまる魅力があるように筆者は感じた。



2,クロスプラットフォームでPvPが楽しめる「対戦モード」


マイクラの楽しさのひとつとして、フレンドや他のプレイヤーと一緒に楽しめるマルチプレイがあげられるだろう。ひとりで黙々と遊んでもよし、誰かとワイワイ遊んでもよしというのがマイクラの魅力だが、本作「マインクラフト レジェンズ」にもマルチプレイが存在する。そのひとつが「対戦モード」だ。

本作には、マインクラフトシリーズでは初となる本格的なPvP(プレイヤー同士が戦う)が実装されており、最大4人対4人での対戦が楽しめるのだ。自チームの拠点を守りつつ、相手チームの拠点を攻めるという手に汗握る攻防がアツく、同じゲームシステムでありながらキャンペーンモード(ストーリーモード)とはひと味違ったプレイが味わえる。

なお、キャンペーンモードについては、フレンドとのみ、オンラインプレイを楽しむことが可能となっている。



そんな本作には、異なるプラットフォームのプレイヤーとも一緒にオンラインプレイが楽しめる、クロスプラットフォーム機能が実装されている。本作はPC版、Xbox版、PS4/PS5、Switch版と幅広いプラットフォームで展開されているため、クロスプラットフォーム対応は素直にうれしいポイントだ。

 

「マインクラフト レジェンズ」で、手に汗握るアクションストラテジーを体験しよう!


というわけで、「マインクラフト レジェンズ」のプレイレビューをお届けした。

 

おなじみの「マインクラフト」の世界を舞台に、手に汗握るアクションストラテジーが体験できる本作。クロスプラットフォームで遊べるオンラインマルチプレイも魅力となっているので、気になる方はぜひオーバーワールドに飛び込んで、ピグリンの侵略から世界を守ってみてはいかがだろうか。



筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
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