宇宙が舞台のファーミングアドベンチャーRPG「デイランド:ポケットプラネット」レビュー 小さな惑星でのんびりスローライフを始めよう!【ソフトプレゼント】

2022年07月09日 12:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。突然ですが、スローライフ系のゲームはお好きでしょうか。アクションゲームや対戦ゲームなど、手に汗握るスリリングなゲームは楽しいですが、時にはまったりとしたゲームでのんびり遊びたくなるもの。というわけで今回は、そんなスローライフが楽しめる「デイランド:ポケットプラネット」をご紹介したいと思います。

主人公は記憶をなくした少年・アルコ! 宇宙一小さな星デイランドで大冒険がはじまる!


本作は、スペインのデベロッパーであるChibig社が製作したファーミングアドベンチャー RPGです。3Dで描かれたやさしいタッチのグラフィックが特徴的で、眺めているだけでほんわかした気持ちになってきます。3Dということも相まって、子供の頃に読んだ「飛び出す絵本」が目の前に広がっているような、わくわくする感覚も味わえますね。



それではさっそく、本作のストーリーからご紹介していきましょう。

物語の舞台は、宇宙で一番小さな星「デイランド」。主人公は、そんな小さな星にひとりで暮らす少年・アルコ。実はアルコは記憶をなくしており、自分の正体や使命についてわからないまま日々を過ごしていました。



そんなあるとき、デイランドに1隻の宇宙船が降り立ちます。中から現れたのは、惑星パトロールの隊員である、探検家の女性・ムーン。アルコはそんなムーンと出会い、彼女に道具の作り方や農業のやりかたなど、さまざまなことを教わります。デイランドをさらにすてきな場所へとしていくために、小さな惑星を駆け回るアルコは、ムーンとの出会いが自分の運命を変えていくことを、まだ知るよしもないのでした……。



宇宙で一番小さな星・デイランドを舞台にしているということで、本作のフィールドは球体の形となっています。主人公のアルコを操作すると、それに合わせて球体のフィールドがくるくるとゆっくり回転。筆者は子供の頃に、自分の体が小さくなって地球儀の上を冒険するというような空想をしたことがありましたが、本作のプレイ感はまさにそれ。「球体型の箱庭」という特殊な舞台設定はミニチュアのようでバツグンにかわいらしく、目的なくただ散歩しているだけでも癒されること請け合いです。



ビジュアルのほっこり感に目が行きがちな本作ですが、筆者的には音楽についても触れておきたいところ。静かで広大な宇宙空間が舞台というだけあり、音楽もおだやかで神秘的なものが多く、作品が持つ独特の雰囲気を盛り上げてくれます。ときにやさしく、ときにドラマチックなBGMは必聴のクオリティ。ぜひ本作をプレイする際にはヘッドホンを着用して、音楽にも癒されていただきたいです。

 

“ファーミングアドベンチャーRPG”っていったい!? 本作を構成する三大要素を徹底解説


「ファーミングアドベンチャー RPG」という、オリジナルのジャンルを掲げる本作。その名のとおり、農作業を楽しむ「ファーミング」要素と、ストーリーを楽しむ「アドベンチャー」要素、そして敵とのバトルやキャラクターの成長を楽しむ「RPG」要素という、人気の3つの要素がぎゅぎゅっと凝縮された欲張りなゲームが楽しめるというのが本作の特徴となっています。というわけで、ここからは、本作を構成するこれら3つの要素について、それぞれじっくりとご紹介していきましょう。

 

1.素材を集めてアイテムづくり! 作物を育てて自給自足! のんびり楽しめるファーミング&クラフト要素

本作の最も基本となるシステムが、クラフト要素です。プレイヤーはデイランド内にある木を切り、石をたたくことで、木材や石材、鉱物などの素材を入手できます。こうして集めた素材を使って、新たな道具を作り出して、施設のアップグレードを行うことが可能。「素材を採集する→クラフトする→また素材を採集する」といったサイクルが、本作の基本となっています。



さて、こういった採集要素のあるゲームでは、どんどん切って、どんどんたたいて延々と素材を集め続けたくなってしまうのがゲーマーの本能(?)ですが、本作にはスタミナや空腹度といったパラメーターが存在します。活動しすぎるとこれらのパラメーターがどんどん下がってしまい、最終的には行動できなくなるという仕組み。スタミナは家での休息、空腹度は何かを食べることで回復するので、パラメーターに気を配りつつ、働きすぎには気をつけましょう。



木や石、水辺などの自然はあるものの、お店や市場のような人工的な施設は(アルコの家以外に)存在しない小さな惑星デイランド。そもそも住人も主人公のアルコしかいないわけで、たとえおなかが減っても誰かが作った食べ物を買って食べるということはできません。ではどうするのかというと、ここで登場するのがファーミング要素。畑で作物を育てて、自宅のキッチンで料理を作る、自給自足の生活が本作の基本となります。



農作業が楽しめるファーミングゲームといえば、自然に囲まれた村や街を舞台にした作品が定番という印象がありますが、本作の舞台となるのは先述のとおり、宇宙に浮かぶ小惑星。あまりにもユニークな場所ではありますが、畑があったり雨が降ったり、さらには朝と夜や四季の概念もあったりと、意外に我々が暮らす地球と変わらない環境が広がっており、安心して農作業に取り組めます。

本作のファーミング要素は、基本的に
「地面や畑に作物を植える」→「時間の経過を待つ」→「収穫する」というシステムとなっており、かなりシンプルな作りになっています。植える操作も収穫する操作も、使うボタンは1種類のみなのでお手軽で簡単。さらに、肥料をまいたり水をやったりといった作業も不要。面倒な要素が極力排されており、サクサク農作業が楽しめるのはうれしいポイントです。



とは言え、ただシンプルでお手軽なだけではなく、ある程度のリアルさも存在しています。そのひとつが、植える場所。小麦やニンジンといった作物なら畑に、マツやブルーベリーといった樹木なら水の近くの地面に、というように植えるものの種類によって適した場所が異なる点は注意が必要です。

また、先述ですが本作には四季の概念も存在しています。そのため、現在の季節に合わない作物は栽培することができません。このあたりも、実際の農業を感じさせるリアル寄りのシステム。とはいえ、デイランドでの春夏秋冬は7日間という短いサイクルで循環しているため、ほかの作業をしたり自宅で休んだりしている内に、あっという間に作物に適した季節が巡ってくるのであまり気にはなりません。



釣りができるというのも、本作のスローライフ要素を語るうえで欠かせないポイント。

釣りざおをクラフトしたあとであれば、エサを使って水辺で釣りを楽しむことができるようになります。水中で泳ぐ魚の影に釣りの浮きを合わせて釣り上げるというシステムですが、操作は少々特殊。画面下部に表示されるエリアを左右へ移動する釣り針のアイコンが青いエリア内に入っている間に、表示されたボタンを押すというミニゲーム形式になっています。釣り針アイコンの移動速度はやや速めで、さらにどのボタンを押せばいいかは青いエリア内にアイコンがある間だけしか表示されないため、瞬発力と動体視力が試されます。やや難易度は高めですが、その分、釣れたときの感動はひとしお。時間を忘れて没頭してしまう魅力があります。



もうひとつ、採集要素で語っておかなければならない重要な要素が、隕石です。

舞台である惑星デイランドには、なんと時おり、猛スピードで隕石が降ってくるのです! 隕石は、アルコに激突するようなことはないものの、運悪く畑に降ってしまった場合は作物がダメになってしまいます。しかし、マイナスの面だけではありません。隕石はほかの石と同じようにたたいて素材を採集することが可能となっており、まれに貴重な鉱石が採れ、隕石にくっついた作物の種を獲得することもできます。宇宙という本作ならではの舞台設定を生かした、ユニークな採集要素と言えるでしょう。



2.小さな星デイランドにやって来るお客さん「ビジター」との出会いが織り成すアドベンチャー要素


あらすじ紹介でも述べましたが、惑星デイランドへやってきた探検家の女性・ムーンと出会ったことで動き出す少年・アルコの運命の物語、というのが本作のストーリーの大きな軸となっています。ですが、実はアルコが出会うのは、ムーンだけではありません。小さな惑星デイランドには、「ビジター」と呼ばれるお客さんが不定期に訪れるのです。

ちなみにビジターは皆、空飛ぶ円盤でやって来るので、十分な空き地を着陸場所としてプレイヤーが指定する必要があります。細かい部分ですが、「自分の星にやって来るお客さんをお迎えする」という感覚があり、筆者的には面白く感じたポイントです。



ビジターは、「魚を釣ってほしい」「布を作ってほしい」など、アルコにさまざまな依頼をしてきます。これらはクエストという形でまとまって表示され、達成すると新たなレシピを教えてもらうといった報酬が得られます。

どんどんクリアしていきたいところですが、ビジターは滞在時間が決まっており、それを過ぎるとデイランドを離れて宇宙へと旅立ってしまうのです。そのため、単純な依頼ならまだしも、クラフト系の依頼は時間内での達成は難しめ。とはいえ、クエストはクリアするまで消えずに残り続けるので、次にまた同じビジターがやって来るまでの間に素材集めやクラフトを進めておきましょう。この「ビジターが再び惑星にやって来るのが、だんだん待ち遠しくなってくる」システムは、小さな星にひとりで暮らすアルコの心境とシンクロするものがあり、本作の没入感を高めているように筆者は感じました。



また、ビジターとはアイテムの売り買いを行うことも可能。採集した素材やクラフトしたアイテムを売って得たお金で、ビジターから足りない素材や食料品を購入することができます。素材や食べ物の材料は、季節によっては手に入らないこともあるため、これはかなり助かるシステム。ですが、魔法使いのキャラクター・ロックならポーションやガラス瓶、シェフのキャラクター・ブラムならパンやミルクといったように、キャラクターによって販売しているアイテムが異なる点には要注意。目当てのアイテムを売ってくれるビジターがやって来るまで、ひとり、惑星で首を長くして待ちわびることとなりますが、これもまた宇宙を舞台にした本作ならではのスローライフ感ではないでしょうか。



ビジターの依頼をサブクエストとするならば、メインクエストに当たる部分は、惑星デイランドでのアルコの運命と冒険を巡る物語です。ビジターの依頼を達成したり、時間が経過したり、はたまた新しいアイテムを作ってしたりといったことで物語が進んでいきます。しかし、そのスピードはかなりゆっくり。突然聞こえてくる謎の声や、惑星デイランドに秘められた謎など、ストーリーに気になる部分は多いものの、やみくもに先を急がずにまったりと進めていくのが本作のゲーム性と合っているように筆者は思います。自分のペースでスローライフを楽しみつつ、絵本を読むような、ゆったりとしたスピードで物語を味わうというのが「デイランド:ポケットプラネット」のオススメの遊び方です。



3.星を守るためにモンスターとバトル! レベリングと育成も楽しめるRPG要素


「ファーミングアドベンチャー RPG」というジャンル名どおり、本作にはRPG要素も存在します。そのひとつが敵とのバトル。アルコが暮らす惑星デイランドには、不定期にモンスターが出現します。モンスターが存在している間はアルコの一部の行動に制限がかかるため、すみやかに倒してしまいましょう。モンスターが出現したことはアルコがセリフで教えてくれるうえに、出現場所もフィールド上にカーソルで示されるという、わかりやすいシステムも、うれしいポイントです。



バトルは、敵の攻撃を避けつつ反撃を繰り出していく、オーソドックスなアクションRPGスタイルとなっています。攻撃に使うのは採集や収穫などのアクションと同じくボタンひとつだけなので、非常にシンプル。複雑な操作や高いアクション性は求められないので、ゲームに慣れていない人でも安心です。とはいえ、敵からのダメージには注意が必要。失ったHPはたき火の近くにいることで回復できるので、あらかじめバトル前にたき火をクラフトして回復ポイントを作っておくのもよいでしょう。



さらに、本作にはRPGらしくステータスやレベルの概念も存在します。バトルや採集で獲得した経験値を一定量にためるとアナウンスが表示されるので、その後に家で休むことでアルコがレベルアップ。「攻撃力」「知力」「素早さ」「生命力」など数種類の中から2つが提示されるので、どちらかを選んでステータスをアップしていきます。何が提示されるかは運次第ではありますが、どれかひとつのステータスに突出させるか、それともまんべんなく全体的に上げていくのかなど、プレイヤーの選択次第でいろいろな育成が可能となっているのは、なかなか本格的なポイントです。ちなみに筆者的には、序盤は「素早さ」を重点的にあげていくのがオススメ。自身の攻撃速度だけではなく、敵の物理攻撃に対する防御力も上がるため、安心してバトルに挑むことができます。

ちなみに余談ですが、このレベルアップ時に登場するステータスのカードが、とてもきれい! まるで絵本の挿絵のような美しいデザインで、リアルにこのカードが欲しいな……と思ってしまった筆者でした。



ゲームに慣れていない人でも安心の遊びやすさが「デイランド:ポケットプラネット」の大きな魅力!

というわけで、「デイランド:ポケットプラネット」をご紹介しました。

 

四季によって変化する美しい星の風景を満喫しながら、自分のペースで農業や採集を楽しみつつ、神秘的で謎めいたストーリーをじっくりと味わえる本作。アドベンチャーやRPGの要素も含んでいますが、ゲームとしての難易度は高くないので、普段あまりゲームをプレイしないような方でも安心して楽しめるのが大きな魅力です。本記事を読んで気になるポイントがあった方はぜひ、小さな惑星デイランドで、のんびりとスローライフを送ってみてください。

 

プレゼントキャンペーン概要

 

<賞品>

■Switch版「デイランド:ポケットプラネット」パッケージ1本

 

<応募要項>

・応募期間:2022年7月9日(土)~2022年7月16日(土)23:59

・当選人数:1名様

・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます

・賞品発送:順次発送予定

・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

 

<注意事項>

・応募には会員登録(無料)が必要です。

・応募はひとり1回に限らせていただきます。

・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。

・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。

・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。

・賞品の発送は国内に限らせていただきます。

・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。

・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。

 同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合

 不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合

 ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合

 ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合

 賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合

 ご応募に関して不正な行為があった場合



タイトル情報

「デイランド:ポケットプラネット」(Pikii)

ジャンル:ファーミングアドベンチャー RPG

発売日:Nintendo Switch版/PS4版 2022年6月30日

価格:パッケージ版(Nintendo Switchのみ):3,980円(税込)

ダウンロード版:2,480円(税込)

 

筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
Twitch:https://www.twitch.tv/nero100kabe
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