【明日配信開始】スマホ向けアクションRPG「聖剣伝説 ECHOES of MANA」配信前レビュー! 過去作の世界を交えたオリジナルのストーリーや、2Dのお手軽バトルが魅力

2022年04月26日 17:050

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2022年春に、スマホアプリ「聖剣伝説 ECHOES of MANA」が配信される。本作は、スクウェア・エニックスを代表するRPG「聖剣伝説」シリーズの最新作であり、過去作の世界やキャラクターたちが登場するのが特徴だ。

今回は、配信を控えた本作をいち早く体験する機会を得たので、世界観やバトルシステムなどにまつわるレビューをお届けしよう。なお、筆者がプレイしたのは正式配信前のバージョンなので、製品版とは一部仕様が異なる可能性がある点は注意してほしい。

「聖剣」を求め、主人公は記憶の世界を旅していく



本作における主人公はプレイヤー自身。すべての生命の源である「マナの樹」を救うため、プレイヤーは女神の遣わした存在「ひつじ」とともに、「聖剣」を求めてさまざまな世界を冒険する。その過程で、「聖剣伝説」シリーズの各世界を巡っていくことに。



本作には「聖剣伝説」のキャラクターが多数登場。「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」のアマンダや、「聖剣伝説2」の主人公であるランディなど、ファンにはなじみ深い人物たちが軒並みそろっている。すべてのストーリーをクリアしたわけではないが、今回の試遊では、少なくとも過去作の知識を前提とした話は特になく、原作の展開を知っていると、本作との細かな違いに気づける、というくらいのものになっていた。



本作ではあくまでもプレイヤーが主人公なので、「聖剣伝説」について知らなくても問題ない。最初に訪れる世界も本作のオリジナルとなっており、歴史が長い「聖剣伝説」シリーズに対して、初心者がなるべく入り込みやすくするための計らいなのかもしれない。


第2章以降はシリーズ作品をテーマにした世界が多数登場する。初心者でも楽しめるいっぽうで、当時を懐かしみながら過去作を巡っていくという見方もあり、これまでの「聖剣伝説」を知るシリーズファンも楽しめる。



キャラクターたちは、会話パートではイラスト、バトルパートでは2Dのモデルで描写されており、顔も体も、ことあるごとによく動く。会話パートで敵に襲われて転んだり、急な出来事に驚いたり、バトルパートでは攻撃の種類に応じて走ったり跳んだりと、そうした挙動が細かく表現されていて、キャラクターの造形へのこだわりを感じた。


「ド派手な必殺技もくり出せるお手軽2Dアクション



本作ではクエストを進めていき、会話とバトルをくり返していく。バトルは2Dの画面で、画面上の好きな場所をスワイプすることで、操作キャラクターを任意の方向に動かすことができ、画面右にあるアイコンをタップすると、それぞれに対応した行動を取る。一番大きな剣のアイコンを連打して通常攻撃を使いながら、その周りにある小さなアイコンをタップし、「スキル」を適宜織り交ぜていくというのが基本的な戦い方だ。複雑なコマンド入力などはいっさいなく、非常に遊びやすい。


キャラクターや敵には属性の相性もあり、相性次第で敵に与えるダメージが変化。なお、属性の影響を受けるのは敵だけで、こちらにはデメリットがない


パーティーメンバーは最大6人。フィールドで戦う3人のキャラクターに対し、サブメンバーをひとりずつ配置することができる。プレイヤーが一度に操作できるのはひとりだけだが、ほかの仲間は自動で戦ってくれるうえ、サブメンバーやほかのメインメンバーとはいつでも切り替えられる。つまり、パーティーの6人全員を好きに操作できるわけだ。スキルを使いすぎて「MP」が枯渇したときや、HPが少なくなって戦闘不能になりそうなときの対策として、キャラクターの切り替えは非常に心強い。



「必殺技」を使うたびに専用のゲージが蓄積していき、3回分までたまると「特大精霊魔法」を使えるようになる。これは必殺技を越える切り札ともいえる要素で、広範囲の敵に大ダメージを与えることが可能だ。必殺技を使ったキャラクターがどの属性かで、蓄積するゲージの種類が変化。ゲージが満タンになった時点での属性割合により、特大精霊魔法の性能も変わる。

必殺技も特大精霊魔法も大技ではあるが、必殺技に必要なゲージは敵にダメージを与えることでどんどんたまり、たまったゲージで必殺技を使えば特大精霊魔法の準備にもつながる。バトルのスピード感はもちろん、敵をなぎ払う爽快感もあった。



ただし、強力な技がそろっていることもあってか、各クエストの難易度はやや高めだ。事前に表示される推奨戦力を下回った状態で挑むと、操作キャラクターが戦闘不能直前まで追い込まれることも珍しくなかった。スキルやメンバー交代などを活用しつつ、ピンチを切り抜けていきたい。簡単なクエストでキャラクターのレベルを上げるのも手だ。


いっぽう、アクションが苦手な人にも安心な機能も充実している。ソーシャルゲームでは一般的となっているフルオート機能は本作にも備わっており、通常の攻撃や、スキル、必殺技などの発動もすべて自動でやってくれる。さらに、一度クリアしたクエストを周回することも。周回数は無制限と回数指定があり、途中でスタミナが不足した際のアイテム使用も設定可能。これらとフルオートを組み合わせれば、あまり時間が取れないようなときでも、レベル上げやアイテム収集をスムーズに進められる。


ボスの攻撃力は高く、大技をまともに受けると一瞬でピンチになってしまう。攻撃の直前に範囲が表示されるので、すぐにその場から離れよう


メモリージェムやマナボードでキャラクターの能力を底上げ



キャラクターたちには、能力を上昇させる装備やシステムが盛り込まれている。そのひとつが「メモリージェム」。キャラクターに付けられる装備品のようなもので、装備した対象のステータスを底上げできる。「マナボード」では、「金貨」や「銀貨」と引き換えに特定の能力を伸ばすことも可能だ。


メモリージェムには、特定の効果で装備対象を強化する「アシストスキル」のほか、特大精霊魔法のレベルが設定されている。特大精霊魔法のレベルが高いほど、発動した際の性能が上昇する


RPGではおなじみの防具も装備できる。頭、胴、足に3つ、さらにアクセサリーが3つずつ付けられる。防具は個別に強化可能で、さらに特定の組み合わせをそろえると追加効果も発動。不揃いでもかまわずに性能を重視するのもいいし、セット効果を前提に装備を組み合わせるのもアリだ。キャラクターは近接タイプか遠距離タイプかなどでステータスも変わるため、相性を考えて装備の構成を練るのも本作の醍醐味と言える。



さらに同じレアリティのキャラクターを素材にしたり、「覚醒のオーブ」という専用アイテムを使うことで、対象のレアリティやレベル上限を上げられる。メモリージェムやマナボードも含めて性能を伸ばせる要素が多いので、たとえばお気に入りのキャラクターのレアリティが低くても強化次第でいくらでも挽回できる。ソーシャルゲームである以上、ガチャはプレイヤーにとって避けずに通れないシステムだが、そのガチャに頼らずとも、すでに所持しているキャラクターに成長の余地を多く用意してくれている点はありがたい。



過去作の世界やキャラクターを登場させることで、シリーズファンも楽しめるような作風になっている半面、フルオートや周回機能、キャラクターを細かく強化できるメモリージェムやマナボードなど、プレイヤーにやさしい要素も多数盛り込まれている。「聖剣伝説」シリーズを知る人も、本作から入るという人にも、等しくオススメできる1作だ。

(文・夏無内好)

  • 【作品情報】
  • ■聖剣伝説 ECHOES of MANA
  • ジャンル:アクションRPG
  • 対応機種:iOS/Android
  • 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)
  • 配信日:2022年春
  • 企画・制作:株式会社スクウェア・エニックス
  • 企画・開発:株式会社WFS

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