「機動戦士ガンダム」の名場面をお手軽に再現できるジオラマディスプレイ発売決定! 「Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用)Gストラクチャー」開発秘話インタビュー

2021年12月18日 10:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

1/144スケールのガンプラブランド「HG」シリーズに対応したディスプレイ商品シリーズ「Realistic Model Series」に新たなラインアップが追加された。「ガンダム」の名場面を再現するジオラマディスプレイ「Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用)Gストラクチャー」が、現在、プレミアムバンダイにて絶賛予約受付中だ。

本商品はアニメ「機動戦士ガンダム」の名場面を題材にした情景ジオラマディスプレイで、模型初心者でも簡単に組み立てが可能。別売りのHGシリーズキットを置くだけで、名場面の数々がよみがえるという、ガンプラファンにはたまらない新アイテムだ。

 

そこで、今回は開発を手がけた株式会社メガハウスの安彦一民さんに、本商品の開発裏話やアピールポイントをたっぷり語っていただいた。

 

 

ガンプラファンが求めていたジオラマディスプレイ

──まず「Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用)Gストラクチャー」発売に至った経緯を教えてください。

 

安彦 「Realistic Model Series」では、カタパルトシリーズという大型の商品をいくつか出していたのですが、このコロナ禍でガンプラ市場がすごく調子よくなってきたということで、今度は比較的省スペース、中価格帯でガンプラのディスプレイ遊びを広げるもの、具体的にジオラマなんてどうだろうと検討していました。

今、ジオラマというと100円ショップで買ってきたようなものをカスタマイズされている方もいるんですけど、バンダイグループとしてはこれまでジオラマ用のアイテムをしっかり商品化することはなかったので、やってみましょうということで、まずはファーストガンダムの中でも有名な「ジャブローに散る」、「ラストシューティング」。あとは作中に登場する「ニューヤーク市廃墟」──「廃墟」は汎用性という意味でも非常に好まれるだろうということで、この3つをセレクトしました。非常にベタな商品ではありますけどね。

今回、ガンプラや「ROBOT魂 ver.ANIME」を展開しているBANDAI SPRITSとも一緒に盛り上げていきましょうと話してるんです。BANDAI SPRITSは本流のガンプラ、フィギュアをやられておりますが、周辺商品についての充実までは至っていないという所で、相談をしながら進めています。

そこで、いろんな事業部で展開している1/144スケールの商品を、「Gストラクチャー」でひとつにするというか、グループシナジーが、いい形で今回の商品に結び付いた面があると思います。

 

Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用)Gストラクチャー【GS01】ジャブローに散る!

──今気づいたのですが、映画「機動戦士ガンダム」3部作の各ハイライトシーンが選ばれていますよね。これは偶然ですか?

 

安彦 これは偶然です。宇宙、地上、基地などいろいろと案出ししつつ、その中から最終的にこの3つをチョイスした形になります。たとえばジャブローはガンプラジオラマの代表格というくらい、’80年代の第一次ガンプラブームの頃から題材にされる方がいましたので、本商品のイメージにピッタリということで最初にスケッチに起こしました。廃墟は、ガンダム世界の都市を舞台にディスプレイするのもいいだろう、ということでニューヤーク市を題材にしました。そして基地はア・バオア・クーのイメージですね。

最終的に街や自然の洞窟、基地とシチュエーションを検討した結果、というところです。

 

──やはりファーストガンダムの人気は今も別格ですからね。まずはそこから、といったところでしょうか?

 

安彦 やっぱりファーストガンダムの世代って、みんな当時、ハンダゴテとかでガンプラに穴を開けたりしてたじゃないですか。シャア専用ズゴックにお腹を貫かれるジムとか、みんな工夫して作っていましたよね。コミックボンボンとかホビージャパンなど、雑誌でもジオラマがたくさん載っていて、当時からジオラマブームみたいなのがありました。そういう世代の方々が今もガンプラを楽しんでくださっているようです。

長いガンプラの歴史の中で、当然プラモデルは進化しているのですが、それにあわせてジオラマも進化できればと思っています。

 

Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用) Gストラクチャー【GS02】ニューヤーク市廃墟

──今までだとビルや森などパーツ単位で発売されて、あとはユーザーがそれをもとにジオラマを自作していくというのがホビー業界のならわしみたいなところがありましたよね。こういうジオラマセットが出ることで、そのハードルが下がるように思います。

 

安彦 そうですね。やっぱり自分でイチから作る手間を考えると、最初から半完成品キットを買ったほうが早いというかね。そこから自分流に手を加えるということも考えられるので、けっこう前評判はいいですね。

 

──予約状況など、反響はいかがですか?

 

安彦 おかげ様でいよい反応も得られて好評いただいております。わりと3アイテムとも均等に予約が入っています。正直、最初は情景だけのディスプレイアイテムってどうかな?と思っている部分もあったのですが、予想以上に、皆さんがこういう商品を求めていたという声をいただけてよかったと思います。

 

Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用) Gストラクチャー 【GS03】ラストシューティング

ジオラマとの組み合わせは自由自在!

──材質は何を使われているのでしょうか。

 

安彦 プラモデルと同じPS素材になります。

 

──洞窟の岩や建物の造形やウェザリング具合が非常にリアルですね。

 

安彦 今は試作なので、実はここから金型を起こすにあたり、細かな形状の修正を施していくのですが、可能な限りリアルな状態でお届けしたいと思っています。

商品にはあらかじめ塗装を施してあり、グラデーションもしっかり入っています。細かいマーキングも入っているのですが、そこだけは付属のミニデカールをお客様に自由に貼っていただく形になります。

 

 

──箱を開けたら、それほど手間を取らせずすぐに遊べるあたり、さすがメガハウスという感じですね。

 

安彦 やっぱり半完成品キットということで初心者の方でも楽しめて、技術のある方はより創作意欲がわくようなものを、と考えています。腕に自信のある方は、いろいろと拡張していただきたいと思います。

ちなみに基地には3ミリのジョイント穴がついているので、そこにエフェクトパーツを差し込むなど、工夫次第で拡張できるようにもなっています。

そしてジャブローですが、水部分のパーツに関しては、ゾックのボディラインとぴったり合うようなカーブ形状を意識しているのです。そういった楽しく遊べる細かなギミックを入れています。

 

 

──これは嬉しいですね! 「Realistic Model Series」ということで、サイズはHGの1/144スケールに合わせているのは変わりないわけですね。

 

安彦 そうですね。このシリーズはHGの周辺商品と考えていますので、今回もそのスケールで統一しています。とはいえ、「ROBOT魂 ver.ANIME」も同スケールなので、それと組み合わせることもできますし、「ガンダム」以外にもそのほかの怪獣などのフィギュアとかと組み合わせても面白いと思います。特撮系の怪獣やSF、洋画などに登場するロボットキャラクターなんかもいいかもしれないですね(笑)。

 

──「Gストラクチャー」こだわりのポイントは?

 

安彦 正直に言ってジオラマ商品なので、正解というものもないんですが、あえて言うならおもちゃっぽく仕上がって「こんなものか」と思われないよう、大人の商品にすべく、可能な限り細かくディテールを表現しつつ、なおかつ初心者から上級者まで、誰もが手軽に楽しめるものをイメージしています。

それと今回の商品で考えたのが、「共有する場」を提供するということです。「ガンダム」だけでなく、いろいろなロボット、キャラクターにマッチすると思いますので、みんなで持ち寄って遊んでいただきたいと思います。

 

 

──今後「Gストラクチャー」はシリーズ化していく予定ですか?

 

安彦 実は今、次の商品を企画しておりまして、今度は別の「ガンダム」作品にも題材を広げていきたいと思っています。「ガンダム」って本当にいろんな作品があって舞台もさまざまなのですが、世代によって推しの作品が違いますよね。ぜひいろんなリクエストを聞きたいところです。

 

──今届いているリクエストだと、どんな作品が多いですか?

 

安彦 やはり来年周年を迎え、国内外でも盛り上がりを見せようとしているSEED系のリクエストは多いですね。

 

──メガハウスは、「Realistic Model Series」を通じてさまざまなプラモデルの楽しみ方を提供してくれるわけですが、次は何をしてくれるんだろうと期待している方も少なくないと思います。

安彦 やはり、バンダイグループとしてさまざまなカテゴリー、役割などがある中、私たちはちょうどいいところに立って、各事業部と協力、連携を取りながら展開したいと思っています。このシリーズを機に、さらにバンダイのガンダム市場を盛り上げていきたいですね。

だから、これら商品を通じて「バンダイグループ」いいな。こういう商品がこのコロナ禍で出るのがいいなって思っていただけましたら嬉しいです。

 

【商品情報】

■Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用)Gストラクチャー【GS01】ジャブローに散る!

・お届け日:2022年4月発送予定

・価格:6,380円(税込)

・塗装済半完成組立キット

・GS01本体一式

・専用ミニ・マーキングデカール(水転写)付属

【商品素材】

PS ほか

【対象年齢】

15才以上

【商品サイズ】

全高160×全長約240×奥行約145(約/mm)

 

■Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用) Gストラクチャー【GS02】ニューヤーク市廃墟

・お届け日:2022年4月発送予定

・価格:7,150円(税込)

・塗装済半完成組立キット

・GS02本体一式

・専用ミニ・マーキングデカール(水転写)付属

【商品素材】

PS ほか

【対象年齢】

15才以上

【商品サイズ】

全高155×全長190×奥行190(約/mm)

 

■Realistic Model Series 機動戦士ガンダム(1/144HGシリーズ用) Gストラクチャー 【GS03】ラストシューティング

・お届け日:2022年4月発送予定

・価格:7,480円(税込)

・塗装済半完成組立キット

・GS03本体一式

・専用ミニ・マーキングデカール(水転写)付属

【商品素材】

PS ほか

【対象年齢】

15才以上

【商品サイズ】

全高235×全長165×奥行110(約/mm)

 

【商品の取り扱い】

プレミアムバンダイ、メガトレショップ、ボークス、イエローサブマリン(一部店舗を除く) 限定※その他一般小売店での販売はございません。

 

【発売元】

株式会社メガハウス

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