差し替えナシで変形・合体! 21世紀仕様の究極のダンクーガ爆誕! 「ロボ道 ダンクーガ(ケルヴィン・サウ アレンジ版)」発売記念インタビュー! ロボ好き声優・泰勇気がその魅力に迫る!

2021年11月10日 17:000

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香港発のコレクターズトイメーカー「threezero」より、2022年6月に「ダンクーガ」が発売される!

香港のフィギュアメーカー「threezero」が展開中の、日本のアニメロボットを立体化する「ロボ道」シリーズの新商品として現在予約受付中の本製品。シリーズ最新作となる「ロボ道 ダンクーガ(ケルヴィン・サウ アレンジ版)」は、シリーズ初の変形・合体機構を持つ入魂の逸品だ。

しかも、threezeroクリエイティブディレクターのケルヴィン・サウ氏による、メカニカルなアレンジを加えたデザインを忠実に再現した、超絶ハイディテールな仕上がりとなっている。

発表されるやいなや、国内外のフィギュアファン、「ダンクーガ」ファンを騒然とさせた「ロボ道 ダンクーガ」だが、日本の声優界にも本商品に大注目する人物がいた。

 

その名は、泰勇気。声優界随一のロボットアニメフリークにして、モデラー、ライターとしても活躍。さらに、アニメ「超獣機神ダンクーガ」の続編「獣装機攻ダンクーガノヴァ」にて、主人公のひとり、ジョニー・バーネットを演じたということもあり、人一倍「ダンクーガ」という作品に思い入れのある泰さんに、「ロボ道 ダンクーガ」の試作品を触ってもらいつつ、threezeroマーケティングマネージャーの角家健太郎さんに本商品の魅力を語っていただいた。

 

 今回は何しろダンクーガなので、これは突撃しないと……ということで、今日を楽しみにしていました。今、初めて試作品を目にするんですが、実際の商品もこんなにしちゃってくれる感じなんでしょうか?

 

角家 外見は、ほぼ完成版と同じになっています。ウェザリングを加えつつ、メタリック感も演出しています。いわゆる昔ながらのハゲチョロ塗装ですね

 

 素材は、どのようになっていますか?

 

角家 主に可動部に亜鉛合金のダイキャストを使ってまして、実際の商品を持っていただくとちょうどいい重量感がありつつ、亜鉛合金の堅牢性を感じることもできるようになっています。

「ロボ道」シリーズの売りのひとつとして、ダイキャストパーツを使っているということがあるので、すでに出荷されている「パトレイバー」や「エヴァンゲリオン」、最近出荷した「真ゲッター1」などを触っていただくと、ダイキャストの重量感を感じていただけるかなと思います。

 そして、やはり大胆にアレンジされたデザインがすごいです。ダンクーガの立体物としてはそろそろアレンジデザインも出尽くしたのかなというタイミングで、バシン!とこのデザインが出てきたので驚きました。当時のアニメの立体物というわけではなく、2021年に出すトイとしてのアレンジとして出力したらどうなるのかな、という取り組みをされているのではないでしょうか。

 

 

角家 そうですね。今回、弊社のクリエイティブディレクターのケルヴィン・サウがデザインをしていまして、かなりバキバキにディテールを入れています。ケルヴィン的には筋肉の立体感を意識したそうです。影が落ちた時に浮かび上がる、筋肉の隆起というのを意識してディテールを入れているみたいですね。

 

 確かにロボットというより、人間っぽさ、ヒーローっぽさがありますよね。各形態が差し替えなしで各形態に変形して、しかも合体して。さらにアレンジも加えて、ということで商品のバランス取りは大変ではなかったですか?

 

角家 今回、最初にイラストのデザインからスタートしまして、なんとなくのイメージはそこでできたんですが、やはり立体物なので、開発チームが3D上でつじつまを合わせるのに時間と労力をかけたと聞いています。

 

 

イーグルファイター

 イラストで見るデザインと、実際に出力した立体物ってイコールではないですからね。一番変形ギミックが大変そうなのは……どれも大変そうだな(笑)。では上から気になるところ、苦労どころをうかがいたいと思います。イーグルファイターは、当時の超合金からそうとう難しそうという印象なんですが、今はパソコン上で設計できるようになったとはいえ、今回も大変だったのではないでしょうか。

 

 

角家 そうですね。一番小さいうえにヒューマロイド(人間)形態とノーマル(飛行)形態の2形態に変形する。頭部形態も入れたら3形態ですね。これはダンクーガ全般に言えるんですが、バンダイさんから出ていた当時の超合金の時点で、すでに変形ギミックとしては完成していたので、その素晴らしい先輩を踏襲している部分はあります。

 

 くちばし部分など、かなり鳥らしいデザインになっていますね。変形もすごいんですが、造形もすごいですね。もう拡大鏡を持ってこないと細部まで見れないくらい(笑)。当然1つひとつ手塗りしてるんですよね。

 

角家 はい。それが弊社の売りのひとつですので。がんばっております。

 

ビッグモス

 そしてビッグモスですが、腰のサイドア―マーに細かい変形ギミックを入れましたね。本来の設定だと脚と腰アーマーは一体になっているんですが。

 


角家
 はい。ここら辺は細かく動いて、可動をじゃましないようになっています。

 

 腰ブロックごと動くんだ! そして膝アーマーも動いて、逆関節が取れる! ここはあまりの一体感に、可動するとはおもいませんでした。

 

角家 ビッグモスの特徴のひとつが鼻なんですが、ヒューマロイド形態とダンクーガ形態の時はダミーと言いますか、モールドになっていて、アグレッシブ(動物)形態の鼻はボディ内に納まるようになっています。

 

 

 これもアレンジのひとつですよね。本来だと一直線なんだけど

 

角家 一直線だと腰がひねれなくなるので、思い切って別パーツになっています。

 

 牙もかなりシャープですね。

 

角家 大人向けのおもちゃなので、シャープなところは思い切りシャープにしてあります。

 

 

 背面の断空砲の造形もすごいですね。従来なら大砲がドン!って感じだったけど、今回はディテールが細かい! 金属感がすごいですよね。でも全部がダイキャストというわけではないんですよね。

 

角家 そうですね。ダイキャストは本体の関節部にしか使ってありません。断空砲は、2段階でアームが伸縮します。小さい大砲がついているのは、バンダイさんの超合金のオマージュです。

 

 小さい銃口にもちゃんと穴が開いてありますね。脇のランチャーも動きますね。

 

 

角家 全部前に向けて断空砲フォーメーションを取ることができます。

 

 そのほか、ビッグモスのヒューマロイド形態とダンクーガの変化としてはどこがあります?

 

角家 脚の先端が折りたたまれて、マンモスの足が中に入っていきます。

 基本的な変形パターンとしては、伝統的なダンクーガを踏襲しているわけですね。

 

ランドクーガー&ランドライガー


 今回の一番の特徴は、脚組のノーマル(戦車)形態の高さだと思うんです。今までの立体物だと、戦車形態はわりと平らだったと思うんですが、今回はこれまでで一番厚み、重厚感があるように思います。その結果、ダンクーガ形態の身長が一気に伸びているんじゃないかな。

 

 

角家 ヒューマロイド形態の手足が長いので、それを収めるために影響を受けているというのがあります。

 

 そうなんですね。たてがみも動くんですね! この大きさなら固定パーツなのかなと思ったら……。それにしても、アグレッシブビーストモードの顔の迫力がすごいですね。ロボットなんだけど、ケモノ感がすごい。

 

 

 

角家 ありがとうございます。立体感のある、凹凸の強調された顔つきになっています。脚組の四肢ですが、ボールジョイントなので自在にポージングができます。そして、ヒューマロイドから戦車形態になる時にかっちりホールドできるように、脚の先っぽがダボになって、爪でロックできるようになっています。

 

 なるほど。そしてヒューマロイド形態の時はダボが装甲の下に隠れていると。ぬかりないですね。さすがにこのお値段の商品ですからね、妥協はしてないですよ。

 

 

 

角家 特に今回はダンクーガが、弊社の変形合体ロボット商品の第1弾なんですよ。そういう意味でも気合が入っています。「ロボ道」は基本的に日本のアニメロボットを題材にするシリーズになるんですが、変形合体ロボの第1弾にするならダンクーガしかないと思いまして。

 

 それは確かに気合が入りますね! この仕上がりにも納得です。

 



「D・A・N・C・O・U・G・A! ダンクーガ!」

 

 それではいよいよダンクーガに合体させてみましょう! 今回は首カバーが付いているんですね。

 

角家 初代超合金もそうだったんですが、頭が引っ込んでビッグモスのとさかが展開します。そしてイーグルファイター接続用のハードポイントが露出。イーグルファイターの腕と足の先っぽを隠せる首カバーが出てきます。そして立たせたとさかも隠せます。そのため、頭部の収まってる感が再現できます。

 

 頭部の造形も変わっていますね。ポイントは押さえているんですが、アレンジが加わっている。

 

 


角家
 アニメで動かすことを想定しないで、作り込めるからこそのディテールというのはありますね。

 

 そして、意外と頭部が大きめのバランスなのが印象的です。

 

角家 もともとのアニメの設定画も、割と頭が大きめだったので、あまり小顔すぎないバランスにしても違和感がないかと思います。

 

 最近は頭部が小さめで脚が長めっていうモデル体型のロボットが流行りかと思うんですが、やっぱり僕たちはこのどっしりしたシルエットに安心しますね。

 

角家 そうですね(笑)。特にダンクーガはこのスタイルであってほしいですよね。

 

 

武器も一切手抜きなし!

 では武器を見てみましょう。まずはダイガンですね。

 

角家 先っぽがアダプターになっていて、イーグル、ライガ―、クーガーの武器も取り付け、取り外しができます。

 

 小さい!

 

角家 武器は各機体に持たせることができます。イーグルファイターだけ小さすぎるので、手首は差し替えなしで武器を差し込みます。他の3体は武器保持用の手に差し替えます。

 

 武器だけでなく、この商品は全般的に塗装がすごいですよね。この金属表現は、自分のプラモでも真似したいところです。

 

角家 ドライブラシ処理もしています。工場の皆さんにがんばっていただいています。

 

 

 

 カートリッジ交換のギミックもあるんだ。あっ! 今、砲身が前後しましたね。

 

角家 バレルが引き抜かれる感じです。このサイズだからこそギミックを入れ込めたといえます。

 

 いやー重厚感がすごいです。そしてOVAから出てきた断空剣。ペーパーナイフみたいにツンツンですね。

 

角家 大人向けなので尖っています。確かにおっしゃる通りペーパーナイフとしても使えそうですね(笑)。

 

 

 断空剣ってシンプルな武器であると同時にシンボリックなので、アレンジも難しかったんじゃないかと思います。OVAでは、ほぼこれ1本で戦っていましたよね。だから、ある程度汚れていないといけないですよね。

 

角家 そうですね。ですので、汚れすぎていないウェザリングが断空剣のポイントと言えます。

 

 そして最後に飛行ブースターのガルーダです。ブースターの単体形態も再現可能なんですね。ガルーダは登場が印象的だったんですが、当時はおもちゃにはならなかったんですよね。主翼はシンプルな末広がりになりそうなところ、複雑なラインが使われていますし、このスジボリもいいですね! そしてこれを背負ってなお、自立できるダンクーガの安定感がいいですね。

 

 

角家 関節に仕込んだダイキャストゆえですね。クリックが中に仕込んであるので、カッチリと角度を固定することがきます。

 

 いやー、すごい。逃げない! 全ての課題に立ち向かって、しっかりと完成させていますね。

 

角家 開発スタッフががんばってケルヴィンのイラストを読み取ってくれて、この世界に召喚してくれたというか。設計をがんばってくれました。

 

 それにしても、これが香港のメーカーさんから出てくるというのが意外なんですよね。ダンクーガって海外でも人気なんですね。

 

角家 アジア圏ではすごい人気ですね。そもそも最初のバンダイさんの超合金が海外でも人気だったと聞いております。変形もするし合体もするということで、非常にプレイバリューが高いおもちゃだったんですよね。玩具的な人気を集めていたようです。それだけ遊びがいがあるアイテムということでしょうね。アニメは見てないけど、おもちゃとして有名というのはあると思います。

 

泰 「ダンクーガー」(「モデラ―」とか、「ドライバー」「アムラー」的なニュアンスで発音してください!)としては絶対に外せないアイテムということで、しっかりとケースに入れて飾らせていただきたいと思います(笑)。そして、ダンクーガといえば、多くの方がブラックウィングは?と言うと思うんですが、僕としてはダンクーガノヴァも気になるところでして……。

 

角家 あははは(笑)。

 

 新旧ダンクーガを並べられないかなと……。

 

角家 それは持ち帰って、検討させていただきます(笑)。

 

 よろしくお願いいたします!(笑)

 

【商品情報】

■ロボ道 ダンクーガ(ケルヴィン・サウ アレンジ版)

・メーカー:threezero

・価格:38,500円 (税込)

・発売時期:2022/06

・仕様:ABS&PVC&POM&亜鉛合金&その他金属製塗装済み可動フィギュア ・ノンスケール・全高約335mm(背部のキャノン含む)

・可動フィギュア本体:イーグルファイター、ランドクーガー、ランドライガー、ビッグモス

・付属品:断空剣、飛行ブースター、イーグルファイター用のビームガン、ランドクーガー用のブラスターガン、ランドライガー用のブラスターガン、ビッグモス用のビームランチャー、4つ銃器を合体させて巨大武器「ダイガン」を再現するためのアダプターパーツ、ダンクーガ/ビッグモス用の交換式手首パーツ6対(拳1対、リラックスした状態の手1対、ポーズ付きの手1対、断空剣保持用の手1対、ビームランチャー保持用の手1対、ダイガン保持用の手1対)、ランドクーガー用の交換式手首パーツ3個(拳1対、ブラスターガン保持用の右手)、ランドライガー用の交換式手首パーツ3個(拳1対、ブラスターガン保持用の右手)

・原型制作:threezero

・発売元:threezero

・販売元:グッドスマイルカンパニー

 

<泰勇気の出演情報>

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)

・ アニメ「ワールドトリガー」(穂刈篤役)

・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション

・ YouTubeガンダムベースライブch口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

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