ワッキー貝山の最新ガチャ探訪　第8回　逆転の発想！カプセル自体がロボットになる「カプセルアドベンチャー！」＆かわいいお餅のおばけ「もちばけ　弐ノ巻」！

No.18 もちばけ　弐ノ巻　タカラトミアーツ・パンダの穴　200円

まずは、「もちばけ」とは何なのかを説明しないとねっ。

とある商店街にある小さな和菓子屋「熊猫堂」で“憑かれた”お餅は、夜になると動き出すオバケ「もちばけ」になるのだ……というのが本商品の基本設定。怪談めいた設定ですが、いざ見てみると、お餅の丸っこさと独特の表情がかわいいのなんのって……、思わずニンマリしてしまいます。ところで、本物のお餅も、肌触りといい見た目といい、食べるのがもったいないなんて感じたことはありませんか？ 私は食欲が勝ってしまいがちなので、なかなかそう思うことはなんですが、そう感じる人もいたりするそうです。

そんな感激を忘れず、しっかりカプセルトイにしてしまうガチャブランド「パンダの穴」ってすごい！ 前回紹介したモアイとプリンアラモードをドッキングさせた「モアイ・ア・ラ・モード」を生み出したのもこのブランド。確かに作風が似ている気がするぞ。

そんな「もちばけ」ですが、およそ1年前に発売された「第1弾」は子どもや女の子、そして和菓子とオバケという要素に「クールジャパン」を感じた外国人観光客を中心に人気爆発！ 特にお腹から半分飛び出た苺を頬ばっているような苺大福のオバケ「いちご」は実によくできています。表情もさることながら、苺の粒々も本物そっくり！ かなりのクオリティです。

ヒットの目安のひとつは続編が出るということだと思う私としては、間違いなく「もちばけ」第2弾が出るはずと思っていました。その予想通り、今夏、ついに第2弾「弐ノ巻」が登場しました。

今回もラインアップは全5種。ひとつひとつ紹介していきましょう。

まずは、「お湯かげんはいかがですか～？」って聞きたくなるような「ぞうに」。温泉に浸かりダラーっとしているような表情に癒されますね。具の人参や飾り切りされたシイタケも入っていて芸が細かい！ペロッて飛び出た足は、伸ばしたお餅の一部のようです。こちらも細かいですね。

「ずんだ」は涼し気な緑のおくるみに包まれているのが、イイネ！ 爪楊枝が刺さっていますが、穏やか～な笑顔です。

「いそべ」は遊び人の小麦色の、あんちゃん風。巻いた海苔の部分が腹巻っぽく見えます。お腹のサイズと合わないのか、手で引っ張り上げている姿が面白いですね。

「はなみ」は桜あん・白玉・抹茶ダンゴが串に刺さった「だんご3兄弟」ならぬ「3姉妹」。一番下がぐっと力が入れて、上の2人を支えているように見えるのが愛くるしい。姉妹の仲のよさが伝わってきます。

最後は「おまめ」。ん!?　黒豆がブツブツと表面に浮き上がっていて、これはちょっと気持ち悪いぞ……。そんな個性豊かな面子が漆黒のカプセルから出てきます。闇から浮かび出る演出でしょうか？ 細かいですねぇ。

ちなみにカプセルに同封されているミニブックには「※食べものではありません。」の記述が、って当たり前か！

本商品はボールチェーンフィギュアということで、かばんなどのチャックに取り付けておけば、守り神的存在にもなってくれるかもしれません。でも、オバケということでいつの間にか消えていたりして……。

＜プロフィール＞

ワッキー貝山

フリータレント兼ガチャガチャコレクター（カプセリスト）

7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版！インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」（双葉社）「日本懐かしガチャガチャ大全」（辰巳出版）などの関連本を出している。