スクウェア・エニックス試遊プレイレポート! オープンワールドRPG「FORSPOKEN」や、アクションゲーム「ヴァルキリーエリュシオン」など、ビッグタイトルが目白押し! 【東京ゲームショウ2022特集】

2022年09月16日 20:130

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千葉県にある幕張メッセでは、2022年9月15日から18日にかけて「東京ゲームショウ2022」が開催されている。新型コロナウイルス感染症の拡大により会場がオンラインになって以来、3年ぶりの現地開催となった。大小さまざまなゲームメーカーが出展し、初日から賑わいを見せている。

 

本稿では、スクウェア・エニックスのブースで試遊できるタイトルのなかから、「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」、「FORSPOKEN」、「ヴァルキリーエリュシオン」の3つをピックアップ。それぞれのプレイレポートをお届けしよう。なお、各タイトルは試遊版になっているため、製品版とは異なる箇所が出てくる可能性がある点は留意してほしい。

スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE



本作は、1996年から続く「スターオーシャン」シリーズの最新作。銀河連邦に属さない惑星ベグアルドから来た青年のレイモンドと、オーシディアス王国の王女・レティシアのダブル主人公となっており、物語開始時にどちらを選ぶかによってストーリーが分岐。さらに仲間になるキャラクターも変わっていく。




今回の試遊では、まず2つのセーブデータのうちどちらかを選ぶことに。ひとつ目は物語序盤のデータで、物語の中身や戦闘の基礎などが中心。2つ目は後述の「DUMA」を装備した状態で自由に遊べるデータだ。「スターオーシャン」シリーズは初体験だったので、筆者はひとつ目のほうを選んだ。



レイモンド、レティシア、アベラルドの3人を操作しながら目的地を目指すのが本データでの目的で、道中ではチュートリアルを学べる。いわゆるシンボルエンカウント方式を採用しているので、近くに敵がいるとそのままバトルへ突入。演出はシームレスなので、敵と接触した場所ですぐさま戦うことになる。今回は数十分ほどの試遊だったが、ロード時間のストレスなどはいっさい感じなかった。

本作のアクションで欠かせないのが「AP」だ。□、△、○ボタンにはそれぞれ専用の攻撃技が設定されており、連打するだけでコンボがくり出せる。そのほか、同じボタンでも長押しすると別の技に派生。このように、操作は比較的シンプルだ。

ただ、これらの攻撃技を使うにはAPが必要だ。APは上限が決まっていて、不足していると回復するまでいっさい技を使えない。実際遊んでみると、敵に突っ込んだはいいが、APが切れて反撃を受けるというケースが多かった。APの管理ができるかどうかが、バトルの結果を左右すると言ってもいい。



コンボを決めたら攻撃を止めてAPが回復するのを待つ、という流れをくり返すので、最初はややテンポがゆったりしているように感じた。だが「DUMA」という新要素が入ると一転、一気にスピード感が増してくる。

DUMAはプレイヤーを補助する機械のような存在で、「VAゲージ」を消費する代わりに、敵に向かって突進する「VAアタック」を始め、さまざまな技を使うことができる。このVAアタックは本作における重要アクションで、突進中に進路を変えて敵の視界から外れ、その結果生じた敵の隙を突くことによって「ブラインドサイド」が発動。成功すると敵が一定時間動けなくなり、こちらが与えるダメージ量が増加、APも最大で10以上増える。



上記のようなメリットもうれしいが、個人的にはブラインドサイドを使いこなすことによる爽快感も魅力的に思える。高速移動からの攻撃はスピード感があり、バトルをより一層盛り上げてくれる。単にかっこいいだけでなく、敵の無力化やこちらの与えるダメージ量が増すといったゲーム的なメリットもしっかりあるため、心おきなく活用できるのはありがたい。

バトル以外でもDUMAは役に立ってくれる。高い壁や離れた場所へ移動する際にも使えるし、周囲をスキャニングすれば近くの宝箱を感知する。本作のフィールドは広大なので、素材集めやモンスター退治をする際は重宝するだろう。

バトルでもフィールドでもDUMAが核となっており、DUMAをいかに使いこなせるかが本作の要になるだろう。今回筆者が遊んだのは序盤らしいので、DUMAを駆使したバトルや探索が、これからどのようにゲームの楽しみを広げていくのか、続きが気になるところだ。


FORSPOKEN



FORSPOKEN」は、オープンワールドのアクションRPG。ニューヨークから謎の世界「アーシア」に飛ばされてしまった主人公フレイ・ホーランドは、魔法のブレスレット「カフ」の力を借りて、元の世界に帰るための手がかりを探す旅に出る。本作は「ファイナルファンタジーXV」の開発チームが手がけており、オープンワールドで表現される世界観などから、両タイトルに通ずるものを感じることができる。



ニューゲームから初めて30分ほど遊んだが、なにより楽しかったのは、Bボタン(Xboxのゲームパッド基準)を押しつつ移動すると発動する「魔法パルクール」である。発動中は高速で移動できるだけでなく、段差も自動で乗り越えてくれる。あちこちをスムーズに動き回れるので、オープンワールドでネックになりやすい長距離の移動にかかるストレスも、だいぶ軽減されているように感じた。

パルクールを使っている間はスタミナを消費するものの、回復速度はなかなか速いので出し惜しみする必要はない。移動中は常時パルクールを使うくらいの意気込みでも大丈夫だろう。



パルクール中にもう一度Bボタンを押すとジャンプができるので、一度のジャンプで乗り越えられないような高低差でも足止めされることはない。
また、試遊台の範囲でしかわからないが、おそらく落下死がないので高いところから落ちても安心。本作のフィールドは高低差が激しい場所が多く、試遊中はパルクールの操作を間違えることもあったので、こうした計らいはありがたかった。



フレイの武器は魔法。岩を弾丸のように射出したり、炎を槍にして敵に投げつけたり、炎の壁で敵を閉じ込めたり、といったさまざまな種類があり、戦闘中はそれらをリアルタイムで切り替えて戦うことになる。魔法ごとに射程や範囲が違うだけでなく、敵との相性もあるため、特定の魔法をずっと使い続けるのではなく、状況に応じて使い分けるのが重要だ。



魔法は、基本的に攻撃系と支援系にわかれている。今回筆者はPC版を遊んだが、用意されたコントローラーでは、右のトリガーは攻撃系、左のトリガーには支援系という具合だった。左右で機能がはっきりわかれているために体感的に操作しやすく、遊び始めてから数分もすると慣れることができた。

本作のバトルでは防御という概念がないのもポイントだろう。つまり相手の攻撃を避けるしかないのだが、魔法パルクールを使用中は自動で回避してくれる。また、パルクール中に敵に触れるとフレイが飛び上がるので、このときに魔法を使うと技が変化。上から叩き切るようなモーションに派生する。ある程度体力を削った相手に近づくと一撃必殺の技も使えるため、高速で動き回れる魔法パルクールはバトルでも大いに役立つ。



パルクールを使えば使うほど、その動きの滑らかさには驚かされる。相手の頭上に飛びあがる時や、トドメの一撃を放つ時、障害物を乗り越える時など、それぞれの動きに切れ目がない。直前の動きがキャンセルされるような、いかにもゲーム的な挙動がないのも印象的だった。

今回の試遊ではあまり掘り下げることができなかったが、フレイが使うマントや腕輪は複数存在し、強化すれば本人のステータスを伸ばせるようだ。映像表現が極まっている点もポイントで、燃え盛る炎や飛び散る粒子、水越しに屈折する背景など、視覚的な演出に徹底的にこだわっており、PS5、PCというハイスペックな環境が活かされている。

バトルでも移動でも使える魔法パルクールの楽しさや、魔法を用いたファンタジー感満載の戦闘は、かつて「FFXV」を生み出したチームの開発力の高さを感じられるクオリティだった。最新ハードならではの作品として、今後の続報に期待がかかる。

ヴァルキリーエリュシオン



プレイステーションで第1作が発売されて以来、根強い人気を誇る「ヴァルキリー」シリーズの最新作。舞台となるのは北欧神話の世界。避けられない定めである「ラグナロク」によって、世界は破滅の危機に瀕していた。主神オーディンに命運を託されたヴァルキリーは、「救済の使徒」として世界を救う旅に出る。



今回の体験版で遊べたのは、バトルの基礎を学べるチュートリアルから始まり、ボスらしき巨人と戦うところまでの、ほんの序盤。総じてバトルが中心だった。
本作は「ヴァルキリー」シリーズ初のアクションRPGとなっており、地上や空中でのコンボ攻撃、魔法や「エインフェリア」といった要素が軸になっている。

□ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃をくり出すことができ、弱攻撃からどのタイミングで派生させるかで、強攻撃の内容が変わる。状況や敵に合わせてどのようなコンボをくり出すかが重要だ。強烈な一撃で相手を吹き飛ばすだけでなく、打ち上げて空中コンボへ派生させることもあり、戦い方の選択肢は多い。しかし、基本的に□ボタンと△ボタンだけで攻撃ができるため、操作自体はかなり易しい。ただ連打しているだけでもそれなりに戦える。



敵に攻撃を当てていくと「コンボゲージ」が上昇。コンボを続けると「アーツゲージ」が溜まり、「ディバインアーツ」と呼ばれる強力な攻撃をくり出せる。どのくらい種類があるかは不明だが、今回体験できたディバインアーツは離れた敵を雷で攻撃するというものだった。

ディバインアーツには属性があり、敵にはそれぞれ属性に対応したゲージのようなものを備えている。これを一定値まで溜めると敵はダウンし、プレイヤーには畳みかけるチャンスが訪れる。コンボを当ててコンボゲージを蓄積→溜めたゲージを使ってディバインアーツを使用→相手をダウンさせて連続攻撃を仕掛けるという流れを意識すると、敵とのバトルをスムーズに進められた。
HPが多いボスとの戦いでは、このディバインアーツは特に重要で、一度の戦闘で何回もダウンを狙う機会が生まれる。属性の相性を意識して戦うのが本作の肝になるだろう。



ディバインアーツと並んで重要なのがエインフェリア。優れた戦士たちの魂を召喚してともに戦うという技で、コンボゲージとは別に「ソウルゲージ」を消費する。
体験版で使えたのは、剣士と弓使いのふたりだった。剣士の場合、召喚するとプレイヤーがロックオンしている対象に向かって突進。長大な剣で敵をなぎ払う。弓使いは、弓を使って遠くから敵を攻撃してくれる。さらに、敵に近づくと短剣のようなもので戦う姿も確認できた。



エインフェリアはすぐに使えるので、長時間の詠唱やコマンド入力といった隙が生まれることはない。コンボ攻撃に混ぜて手数を増やしたり、逃げる際に使って敵の足止めをさせたりと、戦士によってさまざまな使いかたができる。エインフェリアで使役する戦士にも属性があるので、ディバインアーツと組み合わせれば敵からダウンを奪いやすくなる。

エインフェリアを使うために必要なソウルゲージは、倒した敵が落とす「ブルーソウル」を手に入れると回復する。そのため、使いたい放題というわけにはいかないが、少なくとも今回の試遊では、使いたいときにエインフェリアを使えたし、とくにソウルゲージの残量を気にする必要はなかった。難易度を上げたりすると、また違った立ち回りが求められるのかもしれない。

なお、「ヴァルキリーエリュシオン」は現在、PS5とPS4向けに体験版が配信されている。気になった人は、ぜひ自宅でも遊んでみてほしい。

 

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