つみゲ部、大法廷バトルに挑む!「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」の巻【つみゲ部! 第13話】

2021年10月25日 10:040

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

ここは積木橋(つみきばし)大学ゲーム研究部。略して「つみゲ部」の部室。

研究とは名ばかりで、部員たちが各々ゲームを持ち寄り、ただひたすら遊ぶだけの部活動である……。

そんな「つみゲ部」の日常をゆったりまったり描く、ラノベ風ゲームレビュー連載!

◆つみゲ部 部員紹介◆
紺ノ下ゆま(こんのした ゆま) 主人公。19歳の大学一年生。明るく素直で礼儀正しいがちょっと天然な性格。ゲームは雑多に、カジュアルに、興味があるものをいろいろとやるタイプで、どんなジャンルのゲームでも毛嫌いせずに楽しむ。
駅丘沙遊里(えきおか さゆり) 大学二年生の20歳で、つみゲ部の部長。語りだしたら止まらない熱血ゲーマーで、ゲームの知識が豊富。昔のゲーム(ファミコン以前のマニアックなものもカバー!)から最新のゲームまで幅広い知識を持ち、話題作からマニアックなものまで気になるゲームはなんでも買う。でも、ゲームの腕前はイマイチらしい。
切島スイ(きりしま すい) 大学二年生の20歳で、つみゲ部の副部長。沙遊里とは大学一年の春に出会った。沙遊里の影響でゲームにハマり、今ではすっかりゲーマーになったギャル系女子。どんなジャンルのゲームでもちょっと触ったらコツを掴んですぐにうまくなる天才肌ゲーマー。

ある日の夕方。今日も今日とてゲームで遊ぼうと、一年生の部員・紺ノ下(こんのした)ゆまが部室へとやってきて、そのドアを開けた。

 

お疲れ様ですー♪

 

部室では、部長の二年生・駅丘沙遊里(えきおか さゆり)と、副部長の二年生・切島(きりしま)スイが、何やら言い合いをしていた。

 

異議あり! 私が戻って来たときには、ケーキがすべて消えていたんだ! そしてスイは、私が部屋から出ている間に部室にやってきたっ!

いや、だから、あたしが来たときには机の上にケーキなんてなかったんだってば~。

異議あり! しかし、お前からは甘い匂いがふんわり香っているじゃないか! ケーキを食べたという動かぬ証拠だっ!

いやいや、これは香水の匂いだって!

(な、何か揉めてるのかな……?)

 

二人を見ながら部屋に入るゆま。これでつみゲ部の部員三人、全員勢揃いとなった。

 

お二人とも、何をやってるんですか……?

あ、ゆまっち! 聞いてよ~! 沙遊里がさ、部室に置いてたケーキがなくなっちゃったらしくて、あたしが食べたって疑ってくるんだよ!

異議あり! 私はただ疑っているのではないっ! これは今日私が持ってきた「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」を遊ぶためのウォーミングアップを兼ねているんだっ!

 

 

あっ、これ「逆転裁判」シリーズの作品ですねっ!

あ~、それで「異議あり!」をやたらと連呼してたのか~……。

そのとおり! 今日の私は「大逆転裁判1&2」に多大な影響を受けているのだっ! どうだっ!!

いや、どうだって言われても。

「大逆転裁判1&2」ってことは、2作品が1本に収録されてるってことですね♪

うむ、まさにそのとおりだっ♪ いや……異議あり! そのとおりだっ!!

そのとおりなら“異議なし”じゃん。

……コホン。まあ、それはともかく、今日は、そんな「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」についてたっぷり語らせてもらいつつ、実際に遊んでいくぞ♪

はいっ♪

違うぞ、ゆまっ! そこは「はい」じゃなくて「異議あり!」だっ!

は、はいっ! 異議ありっ!

よし、その意気だっ!

な、なにがなんだか……。

 

「逆転裁判」シリーズの時代よりもはるか昔、19世紀末・明治時代の日本とロンドンが舞台!

 

今作「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」は、ニンテンドー3DSで発売された「大逆転裁判1」と「大逆転裁判2」をセットにして、シリーズ最高峰のグラフィックで楽しめる高解像度化や、新機能の追加などを施して最新ハードへ移植した作品となっている。そんな「大逆転裁判1&2」を紹介する前に、まずは「逆転裁判」シリーズについて語らせてもらうとしよう!

はい、お願いします♪

「逆転裁判」は、プレイヤーが弁護士となって法廷に立ち、無実の罪を着せられた依頼人を救うべく事件の真相を暴く、法廷バトルアドベンチャーゲームだ。「異議あり!」のフレーズは、あまりにも有名だな♪

 

 

「裁判のゲームと言えば逆転裁判」ってイメージが定着してるよね~。

はい、私もそのイメージがあります♪ 「逆転裁判」シリーズって、かなり長い歴史があるシリーズですよね?

うむ。シリーズ第1弾の「逆転裁判」がゲームボーイアドバンスで発売されたのは、2001年10月だ。つまり、今年2021年で、なんと20周年という歴史を持つシリーズなんだ!

20周年っ! 私よりも年上ですよ~!!

異議あり! 私とは同い年だっ!

いや、それ別に異議じゃないから!

……コホン。とにもかくにも、「逆転裁判」シリーズは長い歴史を持つ人気シリーズというわけだ。シリーズは「逆転裁判6」までリリースされており、そのほかにも、検事を主人公とした「逆転検事」シリーズや19世紀末が舞台の「大逆転裁判」シリーズも展開されているぞ

その「大逆転裁判」の1と2が、今日プレイするゲームってことですね♪

そう言えばさ、「逆転裁判」って、たしかアニメとか実写映画にもなってたよね?

異議あり! 私が言いたかったのに先に言うんじゃないっ!!

それ異議じゃなくてただの文句だよ!?

スイの言うとおり、「逆転裁判」はテレビアニメや実写映画を始め、マンガ、小説、テレビドラマ、舞台劇、さらには宝塚歌劇など、バラエティに富んださまざまなメディアミックス展開が行われているんだ。

ゲームの枠に留まらない人気シリーズってことですね

異議あり! それも私が先に言いたかったのにっ!

ご、ごめんなさいっ!

いや、ゆまっちも別に謝らなくていいから!

「逆転裁判」シリーズが人気である理由のひとつとして、個性豊かなキャラクターの存在があげられる。なかでも、最も有名なキャラクターは「成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)」だろう。

あっ、成歩堂龍一さん、知ってます! 髪型が特徴的な弁護士さんですよね♪

うむうむ。成歩堂龍一はあふれる正義感とハッタリを武器に戦う弁護士だ。その人気から「逆転裁判」での活躍のみならず、あのレイトン教授と共演をしたり、格闘ゲームに参戦したこともあるんだっ!

格ゲーにっ!? 意外性がすごいっ!!!

というか、ハッタリも武器にしちゃうんですねっ!

ふっふっふ……。ゆまよ、苛烈な裁判を勝ち抜くには、ときにハッタリも必要なんだ。覚えておくがいいっ!

は、はいっ!

でさ、今回の「大逆転裁判1&2」は、サブタイトルが「成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟」ってなってるけど……あっ! これってもしかして!

異議あり! 言うなっ! そこから先は私に語らせろ~っ!

はいはい。ってか、何度も言うけど、それ異議じゃないからね!

コホン。では改めて……。今作「大逆転裁判1&2」の主人公である成歩堂龍ノ介は、何を隠そう、成歩堂龍一の先祖なんだっ!

おおーっ!

 

 

舞台は「逆転裁判」シリーズの時代よりもはるか昔、19世紀末・明治時代の日本と倫敦(ロンドン)だ。この独特な時代設定ならではの物語や、作中にたっぷりあふれるレトロな雰囲気は、「大逆転裁判」の醍醐味と言えるだろう。

あの……実は私、「逆転裁判」シリーズ、まだプレイしたことがないんですが、それでも「大逆転裁判1&2」は楽しめますか……?

問題ないっ! つまり、異議なしだ!!

異議なしって言葉あるの!?

「大逆転裁判1&2」は、これまでの「逆転裁判」シリーズとはキャラクターや物語が一新されているので、シリーズ未プレイでも問題なく楽しめる作りになっているぞ。もちろん、「逆転裁判」シリーズをプレイしていると、より今作を楽しめることは間違いないがなっ!

なるほど、安心しました……♪ じゃあ、部長さん、私、さっそく「大逆転裁判1&2」遊んでみたいです!

うむ♪ とは言え、「大逆転裁判2」は「大逆転裁判1」の続編なので、今回ゆまには「大逆転裁判1」をプレイしてもらうぞ!

はいっ♪

がんばれ、ゆまっち~! 「大逆転裁判」で推理力を磨いて、あたしの無実も証明して~っ!

ハッ! そう言えばそうだった! スイ、私のケーキを盗み食いした罪、忘れてないからな~っ!

異議あり! 今ちょっと忘れてたじゃんっ!!

うむ、異議を認めよう!

あ、結構あっさり認めるんだ。

あ、あはは……。

 

「大逆転裁判1」をプレイ! ムジュンを見破り、真実へ辿り着け!

 

それでは、ゆまには「大逆転裁判1」の第1話「大いなる旅立ちの冒險」をプレイしてもらうぞ。

はい♪

 

 

舞台は、歴史的な開国から数十年がたった日本。変化や革新の熱気にむせかえる、活気に満ちあふれる帝都で、とある事件が発生するところから物語が始まるんだ。

おお~、“開国”とか“帝都”とか、明治時代ならではの言葉が出てきて、なんだかテンション上がっちゃうね♪

ちなみに、バックログの確認やオプションによる各種設定、データのセーブやロードはいつでも好きなタイミングで行うことができるぞ。総じて、アドベンチャーゲームとして非常に遊びやすい作りになっていると言えるだろう♪

ええっと……「11月22日 午前8時43分 大審院 被告人控室 伍号室」……。なんだか、物々しい雰囲気の場所からお話が始まりましたよ……?

“大審院”とは、明治憲法下で最高の位置にあった司法裁判所のことだ。現在の最高裁判所に相当する機関だな。

ねーねー、なんかカカリカンの人に「憎むべき“人殺し”め!」とか言われてるんだけど、これってもしかして……。

 

 

うむ、何を隠そう、この大法廷で裁かれる被告人は、主人公である「成歩堂龍ノ介」なんだっ!

え、ええ~っ!? 1話目でいきなりそんな大変なことになっちゃうんですか!?

事件の概要はこうだ。ある日、高級西洋料理店「ラ・クワントス」で英国紳士が何者かに殺害され、親友の亜双義一真(あそうぎ かずま)と食事を楽しんでいた龍ノ介は、たまたま現場に居合わせてしまったがために事件に巻き込まれて容疑者になってしまったんだ。

おお~、大ピンチだね。アツい展開が待ってる予感!

先に進めていったら、亜双義さんが出てきましたよ! ……あっ、亜双義さんが龍ノ介さんの弁護をしてくれるんですね!

 

 

そのとおり。亜双義一真は、主人公・成歩堂龍ノ介と同じ大学に通う二年生にして、すでに弁護士の資格を持っているという才人だ。そして彼は、日本の司法を革新するために、大英帝国への留学を志しているんだ。

大英帝国……イギリスのことだね。

亜双義さん、アツい人ですね……!

しかし! 龍ノ介は、万が一、自分が有罪になってしまった場合に亜双義の経歴に傷がつく可能性を懸念して、なんとみずから、被告人である自分の弁護を行うことになるんだっ!!

自分で自分の弁護ですかっ!?

す、すごい展開っ!!

というわけで、いよいよここから裁判が始まるぞ!

がんばれ、ゆまっち! 無罪を勝ち取れ~っ!

は、はい! ……って言っても私、事件の概要を全然知らないんですが……!

案ずるなっ!! 事件に関する情報は……。

「《法廷記録》の中に記載されている」って、亜双義さんが言ってるよ!

 


(ぐぬぬ……。私が言いたかったのに亜双義一真に先を越されてしまった……! 不覚!)

……コホン。そのとおり。裁判中は「法廷記録」を開くことで、事件の「関係者」と「証拠品」の情報をいつでも確認することができる。そして、ときにはそれらの証拠を相手に「つきつける」必要がある場面も出てくるぞ!

この「法廷記録」を駆使しながら裁判を進めていくシステム、本当に裁判に参加してるみたいで臨場感があるね♪

うむ。この唯一無二のプレイ感は、「逆転裁判」が単なるミステリーアドベンチャーゲームではなく「法廷バトルゲーム」たるゆえんの、ひとつと言えるだろう!

……とかなんとか、あたしたちがしゃべってる間に、ゆまっちはどんどんストーリーを進めてるみたいだね。

はい。被害者のジョン・H・ワトソン教授は、龍ノ介さんと亜双義さんの通う大学が大英帝国から招いた医学博士だそうです! つまり、自分の学校の先生ってことで……なんだかつくづく大変な事件に巻き込まれちゃってますね、龍ノ介さん……!

 

それから、ゆまは裁判を進めていき、検察側が《目撃証人》の召喚を行う場面へと到達した。

 

これから、事件現場を見た証人の証言を聞いていくんだね。帝国軍人の渦久丸泰三(うずくまる たいぞう)軍曹と、骨董屋の園日暮三文(そのひぐらし さんもん)さんだって。

えっ、えっ!? 渦久丸さん、龍ノ介さんが被害者を撃ったところを目撃したって証言してますよ……!?

 

 

え~っ! でも龍ノ介は、やってないんでしょ!?

うむ。龍ノ介は「あのときは、ただ落ちていた拳銃を拾っただけ」と言っている。つまり、証人たちの発言は事実と食い違っているわけだ。というわけで、これから証人たちを「尋問」し、彼らのウソを暴く決定的な証拠をつきつけるぞっ!!

おお~っ、法廷ドラマだ~♪

ふっふっふ……。ゆまよ、証人の発言の中にある“ムジュン”に気づき、正しく証拠をつきつけることができるかな?

が、がんばります……! …………あっ! えっと、ここで、この証拠を……!!

 

 

おお~っ! つきつけたっ!

結果は……正解だったみたいですね!

うむ、真実に一歩近づいたな、ゆま! だが、このあとは、気になる証言に対して「ゆさぶる」を行って情報を引き出す局面や、他の証人を「といつめる」局面、さらに証拠品を隅々までじっくり調べて新たな情報を引き出すような局面も待っているぞ!

が、がんばります……!

 

それからゆまは、取得した情報を巧みに使い、時に証人をゆさぶり、といつめながら、次々に証言の“ムジュン”を見破っていった。

そして時は流れ、ついに――。

 

 

無罪を勝ち取ったぞ! ゆま、やったな! “大逆転”成功だっ!!

はい、できました……! それにしても、最後の最後まで息をつかせない怒涛の展開でしたね……!

うんうん、まさかまさかの連続だったね~! 物語に完全にのめり込んじゃったよ♪

うむ。この「先の展開が読めないスリリングなストーリー展開」も、逆転裁判シリーズの大きな魅力のひとつだ。とにもかくにも、第1話完ということで、ゲームプレイはいったんここで中断し、「大逆転裁判1&2」のさらなるポイントについて語ったうえで、今日のまとめに……。

異議あり! 続きが気になるので、まだまだプレイを続行したいです~っ!!

な、なんだとっ……! しかし、そうなると、今日はもう泊まり込みで朝までプレイし続けることになってしまうぞ!?

異議あり! 明日は一限から講義なので、家に帰ってちゃんと寝たいです! でも、まだまだ遊びたいって気持ちもあるんですっ!!

ぐ、ぐぬぬ……その気持ちは痛いほどわかるぞ、ゆま!!

え~っと、ゆまっち~、それは異議とかじゃなくてただ願望をぶつけてるだけだぞ~……。そして沙遊里も、「ぐぬぬ……」じゃないぞ~……

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。