街づくりゲームの名作の続編「Cities: Skylines II」レビュー! がっつりハマれるリアル系都市開発シミュレーション

2023年11月30日 17:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買い過ぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。突然ですが皆さま、シミュレーションゲームはお好きですか? お店を経営したりスポーツチームを育成したり、はたまた国を建国したりと、シミュレーションといってもさまざまな種類のゲームがありますが、今回は都市を開発するシミュレーションゲームの最新作Steam版「Cities: Skylines II」をご紹介します。

大ヒット作「Cities: Skylines」期待の続編!リアルな手触りはそのままにパワーアップ!


「Cities: Skylines II」は、2015年にSteamにてリリースされた街づくりシミュレーションゲーム「Cities: Skylines」の続編に当たるタイトルです。前作「Cities: Skylines」は都市開発シミュレーションの名作と名高い作品で、PS4やNintendo Switchといったコンシューマー機への移植もされています。そんな作品の続編というだけあって、本作の発売を心待ちにしていたゲーマーも多いのではないでしょうか。

 

 

「Cities: Skylines」は、プレイヤーが都市の市長となって市民生活の向上や産業の振興を行い、自分だけの大都市を開発していくという、王道スタイルの街づくりシミュレーションゲームです。

道路を引き、電気・水道といったインフラを整えて、住宅街や工業地帯などの区画を整備していくと、住民が都市に住み始めるというのが基本の流れ。住民が増えると犯罪や火災、ごみ処理などの問題も発生するので、それらの対処に必要な施設を建てて住民の生活をよりよいものにしていくなど、全体的に非常にリアルな作りとなっているのが「Cities: Skylines」シリーズの特徴です。そしてもちろん、そのリアルな手触りは、最新作である本作にもしっかりと踏襲されています。

 

 

というわけで、さっそく「ニューゲーム」からゲームを開始。まずは舞台となるマップを選ぶところから始まります。連なる島々が水に囲まれた「アーキペラゴ・ヘイヴン」や、山々の間を小さな川が流れる「ツインマウンテン」、大きく蛇行して三角州へ分離する川が中心にある「リバーデルタ」などなど、マップごとに特徴が異なり、気候や緯度(北半球か南半球か)も異なるため、攻略のための手段も変わってくるのが面白いポイント。街づくりシミュレーションゲームが好きな方なら、すでにこのマップ選択の時点からワクワクしてくるのではないでしょうか。

 

道路、区画、インフラを整えて街を発展させよう!リアルに生活する市民たちにも要注目


市長たるプレイヤーの街づくりは、道路の建設から始まります。というより本作においては、道路建設は基礎にして主役と言えるほど重要な要素。うまく道路を引けば人の流れがよくなり、経済がどんどんうまく回っていって都市が活性化していくいっぽうで、渋滞が起きるような道路状況を放置しておくと都市は荒廃に向かってしまう可能性もあるのです。まさに都市の大動脈たる道路ですが、本作では非常に自由に道路を引くことができ、カーブや交差点なども思いのまま。この自由さが本作の大きな魅力となっているのです。



さらに本作「Cities: Skylines II」では、前作からのパワーアップポイントとして、グリッドツールによって簡単に並行する2本の道路や、京都の街のような碁盤の目状の道路を設置することが可能となっています。1本1本、地道に道路をつなげていく必要がなくなり、効率的かつスピーディーな街づくりが実現されているのはうれしいポイントと言えます。

 

 

道路を設置したら、続いて区画の設定です。この区画の設定というのは、選択したエリアにどのような種類の建物を建設するかを決定するもの。人々が暮らす「住宅区画」や住民たちにサービスや仕事を提供して年の収入を増加させる「商業区画」、資源の近くで最も効率よく稼働するいっぽうで公害が発生するリスクも有する「産業区画」など、区画にはさまざまな種類が用意されています。どの場所にどの区画を設定していくかは、街づくりにおいての大きな悩みどころであり、同時にゲームとしての醍醐味となっています。

 

 

区画を設定したら次は、電力、水、下水といったインフラの整備が必要となります。

まずは電力。言うまでもなく電力は非常に重要で、これがなければ都市のほとんどのものは稼働ができません。火力発電所や風力タービンといった発電設備をしかるべき場所に設置して、送電線でつなぎ、都市へと電力を送ります。

 

続いて水道。世帯や企業、産業などを正常に稼働させるために必要なのはもちろん、市民の健康度を上げるためにも水道システムは重要です。地下水源の水を使用できる地下水揚水所や、水場の岸に設置する取水施設を設置して、水道管で都市部へとつなぎましょう。

 

そして下水。下水が適切に管理されていないと、都市と市民に悪影響が及んでしまうため、こちらもしっかりと整備をしましょう。

ちなみに、これらインフラ周りはすべて道路と一体化しています。つまり、道路を引けば自動的に電線や上下水道管も同時に引かれるということ。これは非常に画期的かつお手軽で、本作の遊びやすさを格段にアップさせているように筆者は感じました。

 

 

道路やインフラが整うと、設定した区画に時間の経過とともに次々に建物が建っていきます。この「自分の街がどんどんできていく」体験こそ、本作の最大の醍醐味と言っても過言ではありません。そして建物が建つと街では人々が暮らし始めるわけですが、本作は、街で暮らす市民1人ひとりがリアルな人生を歩んでいるのも大きな特徴。年齢、資産、どこに住んでいてどこで働いていて今なにをしているかといったところまで詳細に知ることができるので、市民ウォッチングだけでもみるみる内に時間が溶けてしまうこと必至なのです。

 

 

なお、本作の世界には「Chirp」という名のSNSが存在しています。
これは、この世界のX(Twitter)のようなサービスで、街で暮らす人々が日々の生活で感じた思いやさまざまな情報を発信しています。ポジティブな投稿だけではなく、なかには街に対する不満の声も。これら市民の声にしっかりと耳を傾けることが、本作の攻略のカギ。ぜひしっかりとチェックして、きっちりと改善し、よりよい街づくりに励んでいきましょう。ちなみに、「Chirp」の投稿は、ハートマークをクリックして「いいね」的なリアクションをすることも可能! 細かな部分ですが、リアルで面白い演出です。

 

初心者も安心!マイルストーンや充実のチュートリアルで迷わない!


自由度の高い都市開発シミュレーションゲームでは、「次に何をすればいいんだろう……?」と目的を見失ってしまうような事態が起きたりするものですが、こういった事態を解消するものとして、本作には「マイルストーン」というシステムが存在しています。これは簡単に言えば、いわゆる「街のレベル」のようなもので、道路や建物の建設や、住民の幸福度の上昇によって得られる経験値がたまることで上昇します。


これにより、資金や、新たな施設などをアンロックできる「進捗パネル」を解放するためのポイントなどを獲得できるという仕組み。つまり、街を開発すればするほど、よいものにすればするほど、どんどんできることが広がっていくということで、プレイヤーにわかりやすい大きな目的を与えてくれると同時に、プレイを続けるためのモチベーションも与えてくれるシステムとなっているのです。

 

 

本作のような自由度の高い都市開発シミュレーションゲームに対して、「やれることが多すぎて複雑そう」という印象を持ち、興味はあるけどなかなか手を出せないでいる、といった方もなかにはいるかもしれません。そんな方にも安心なのが、充実のチュートリアル。「道路の基礎」から始まり、住宅区画の作成、商業区画の作成……という具合に、1つひとつ順番に詳しいテキスト付きでレクチャーをしてくれます。これにより、前作未プレイのプレイヤーのみならず、街づくりシミュレーションゲーム初心者のプレイヤーでも遊びやすい作りになっています。

 

 

資金繰りや都市開発の方法に頭を悩ませるプレイも楽しいですが、時には何にも縛られない自由な街づくりもやってみたくなるもの。そんなプレイヤーのために本作では、資金の無制限やマイルストーンの全アンロック、自然災害などをゲーム開始前にオン・オフ設定することが可能となっています。思うがままに箱庭づくりを楽しむもよし、各種制限のある本編のプレイを始める前の練習として使うもよしと、ユーザーのニーズに沿った自由な遊び方ができる点も本作の魅力のひとつと言えそうです。

深くハマれる「Cities: Skylines II」は、来たる年末年始のお供にもオススメ!


というわけで、「Cities: Skylines II」をご紹介しました。

 

自由でリアルな街づくりをじっくりと思う存分楽しめる、まさに時間泥棒ゲームな「Cities: Skylines II」。来たる年末年始の休暇シーズンにもぴったりのタイトルとなっていますので、興味がある方はぜひ、プレイしてみてください。

 

百壁ネロ

百壁ネロ

ゲーム買いすぎちゃう系ライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「轟運探偵の超然たる事件簿 探偵全滅館殺人事件」(星海社)、「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)など。
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