「ことわざ」も「バット」もカプセルトイになっちゃいました!【ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第17回】

2018年06月24日 12:000

「硬式野球用金属製バット ZETTパワー伝説」 SO-TA 300円

 

本コラム初登場の「SO-TA」さん。平成21年葛飾区にて設立(現在は渋谷区神宮前)され、カプセル事業は平成28年から開始ということで、新興のメーカーさんでございます。ムニムニできるスクイーズ系の玩具を多く発売しています。元々、アミューズメント用の景品を製造していたのでその名残りですかね?

そんな中、変わり種ガチャの「原チャリ伝説」で、当時ヤンキーだった輩を熱くさせたのは記憶に新しいところ。

 

今回取り上げるのは、硬派な野球少年が青春をかけた思い出のグッズ「金属バット」のガチャ「硬式野球用金属製バット ZETTパワー伝説」です。ちなみに「ZETT」シリーズですが、元々はアメリカで生産されていたバットだそうです。

ミニチュア金属バットのみというシンプルな商品構成からは、強烈なこだわりを感じますし、デザイナー集団「ケイズデザインラボ」とのコラボという点にも本気ぶりを感じます。ここまでやるかーーー!

 

また、それぞれにバットを立てる台が付属。台の裏には「ZETT」の刻印が。愛情あふれる本物志向です。並べて飾りたいですね。

また金や銀のカラーリングがゴージャスで、重厚感たっぷりですが、バット自体はプラ製なので軽々。このギャップもたまりません。

 ということで、商品紹介です。

 

・BT-9000-AL


1976年に発売された初期モデル「ZETT POWER ALCOA」です。当時は安全基準や商標が曖昧で、自由なデザインが秀逸。先端が太くてなんだかボールが遠くまで飛んでいきそう! 先端から見る丸みにゾクゾクしますよ。

 

・BT-8000-AL

1978年~80年に発売。この頃から、ZETT POWERの名前が広まり始めたようです。これはアルミが使用された日本製のバットで、大きく印刷されたロゴも力強い! 打撃部分が長いのも特徴。

 

・BT-8716-AL

1982年~83年発売。「ゼッパ」という愛称がついたのがこの時代。商標マークが規制され、このミニュチュアにも先端部分にマークが付いてます。芸が細かい!

 

・BAT-1514/BAT-1516

1983年~85年発売。ブランドマークが斜めに入ったモデル。これ当時、野球部でも見たな~。

「カキーン」といい音がするのがこのモデルらしい。どんな球児でも長打が出るということで、「魔法の杖」と呼ばれていたようです。いいネーミングですね。

 

・BAT1834

2010年~17年発売。洗練されたこのバットは記憶にないなぁ。それもそのはず、25年の沈黙を破って登場した復活モデルなのです。マークはZETTの4文字に統一。音響基準や新ルールにも適応。球児の間に新たな伝説を残している。

 

ここまで書いておいて、私、野球部員でもなんでもありませんでした。でも、なぜか懐かしい……。

 

そういえば、がむしゃらに球を追いかけていた野球部だったあいつ……今頃、何しているんだろうなあ~などと、今宵は強めのアルコールを飲みながら物思いにふけってみたい気分です。

素敵なカプセルトイをありがとう。


<プロフィール>

ワッキー貝山

 

フリータレント兼ガチャガチャコレクター(カプセリスト)

7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)などの関連本を出している。

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